社内システム開発ディレクション ICT統括室
人事・共通プロダクトユニット
人事・共通プロダクト部
共通プロダクト1グループ
南條 裕起子 Yukiko Nanjo

本当に必要なシステムを追求し、
ボトムアップで主体者として取り組める。

どのような魅力と可能性を感じて、リクルートを選んだのでしょうか。

リクルート入社以前は、SIerでシステムエンジニアとしてアプリ開発や業務系システムの運用・改善に携わっていました。お客様に寄り添い提案を行うことに面白みややりがいを感じてはいましたが、より上流に関わりたいという思いからコンサルティング会社に転職。開発案件に携わる中、業務要件の定義や企画・導入などシステムを生み出す喜びを味わいました。その後、今までの経験を活かし上流から一気通貫でプロジェクトに携わりたいという思いが強くなり事業会社への転職を決意しました。

転職先としてリクルートを選んだのは、ボトムアップ文化を重視する風土があったからです。リクルートの採用サイトの記事を見て、大きな裁量を持ち開発に取り組んでいる方たちがいる職場だと知っていましたし、採用面接の際、「自分の経験やスキルを、こんな風に活かしていきたい」といった考え方に興味を持って聞いてくれたり、経歴や志向に合った役割の提案をしてくれたことから、個を尊重する企業文化を実感しました。積極的に意見し主体的に業務に携わっていきたいと感じる私にとっては、まさに求めている環境でした。

利用者数約3万人、データ数約30万件。
リクルート全社員に向けたポータルサイトの「編集長」を担う。

仕事内容について教えてください。

ポータルサイトやワークフローシステム、社員情報検索システムなど、リクルート全社で使用されるICTサービスについて、企画や改善、運用を行うのが私の役割です。利用者数は3万人、データ数は30万件に上る大規模なシステムの業務改善に携わっています。
入社以来、リクルート全社員が利用する社内ポータルサイトの『CoCoらぼ』のシステム改善・運用を主に行い、社員向けインフォメーションの掲示、社内ルールの公開、業務マニュアルの共有、各サービスへのリンク集など、社内のさまざまな情報を一元管理しています。

外部環境や社内体制が日々変わりますから、遅れを取ることなく今必要な情報を発信することはもちろん、今後必要になるものについても予測して進めていくことが重要。社内の各部署から寄せられる要望や『CoCoらぼ』内で検索数が多いワード、注目度の高い社内情報、世の中で需要が高まっているサービス・技術の情報などをキャッチアップして、どういった情報を充実させていけば利便性を高めていけるかを検討しています。本当に必要なものは何なのかを理解し、サイトの方針や方向性を考え『CoCoらぼ』の発展の舵取りを行う、いわば「編集長」のような役割も担っています。

『CoCoらぼ』の改善においては、まずはユーザーが欲しい情報をスムーズに入手できることに焦点を当て、数万件もある膨大な情報を整理。検索性を高めるために、ヒット率の高いものにはおすすめマークを付けたり、検索画面のデザインを工夫して視認性を高めたりしています。また、欲しい情報が見つからなかった場合はその内容を投稿してもらい、情報の所在を探し当てて次回の検索にヒットしやすいようチューニングを行うなど、地道な取り組みも行っています。
社内で働く人たちが業務上必要な情報を常に入手できる基盤を作ることが大切ですが、「こんな機能があったらいい」「こういったことができたらいい」といった課題を自ら見つけ企画・改善していけるのもリクルートならでは。個人の「やりたい」という意志を尊重してくれる企業文化があり、周囲の仲間たちもさまざまな視点から意見し積極的に関わってくれるので、本当に実現したいことにこだわりシステム改善に携わっていけるのだと感じます。


システムの課題解決に邁進できる面白さ。
他組織と協働し、より良い情報設計を作り上げていく。

仕事のやりがいについて教えてください。

さまざまな組織と連携しながら、『CoCoらぼ』の情報共有基盤を構築していけることにやりがいを感じています。
『CoCoらぼ』には、就職、結婚、進学、住宅、旅行、飲食、美容など、リクルートが手がけるサービスや各スタッフ部門の業務情報やナレッジを紹介するサイトが200以上あります。サイト運営・情報管理は各組織にお願いしていますが、組織によって掲載されている情報量に差があり、組織によっては情報が適切に掲載されていなかったり、掲載はされていても情報が古かったり、探しづらい、見づらいといった課題がありました。
ちょうどその頃、『ホットペッパービューティー』の組織から、ビューティ領域の営業向けの業務ルールやマニュアルをより探しやすくしたいとの相談を受け、『CoCoらぼ』の情報サイトの改善をスタート。1万件以上ある記事の中から、社内ポータルに掲載する情報をヒアリングすることからはじめ、どう情報を伝えやすくするか、そのためにはどういった情報設計が最適かを、組織の担当者とコミュニケーションを重ねながら検討していきました。
検索においては、ジャンル(ネイル、エステなど)や取り組み(新規顧客アプローチ、効果改善など)などのカテゴリ条件を指定して、知りたい情報にスピーディにアクセスできるための新規機能を開発。資料の見せ方においては、スライドビューアを搭載して分かりやすく効率的に情報を届けることを意識しました。また、機能面の強化だけでなく、本当にこの情報は必要か、この記載内容で担当者に適切に伝わるかといった、記事自体の棚卸・最新化も同時に行いました。事業の内容を深く理解して進めていくことが重要でしたので、関係者と一体となって課題を整理し、同じ視点を持ってより良い情報設計を作り上げていけるのは、とても面白かったです。こういった取り組みをもとに、今では他部署でもサイトリニューアルの施策が進行しています。
このように社内ポータルが進化することで、各組織の業務情報やナレッジを、組織を超えていつでも手軽に多くの社員が知ることができたり、ナレッジの共有・運用によってチームや部署の連携がスムーズになったり、企業全体がより効率的かつ生産的に機能するようになってきたと感じています。

ユーザーである社員の声を直接吸い上げ、本当に必要とすることを実現していけるのは事業会社ならでは。各組織と連携しながら本質的な課題を見つけ、日々の業務効率や職場環境の向上に繋げられることは大きなやりがいです。

情報伝達に必要な学びは尽きない。
社内の膨大な情報に、誰もが迷わずアクセスできる世界を実現するために。

今後の目標について教えてください。

社内のあらゆる情報を共有できる社内ポータルサイトを目指しつつ、『CoCoらぼ』に掲載するべき情報の整理整頓について突き詰めていきたいです。例えば、 ChatGPTを駆使して文書検索による回答精度を高めたり、検索精度の高い検索ツールを取り入れたり、より正確により早く知りたい情報にたどり着けるようなシステム構築を検討しています。

また普段から、情報伝達にまつわる書籍を読んだり、他社のポータルサイトについてリサーチしたりもしています。最近では、アニメーションで伝える手法に興味があり、絵や漫画の勉強も始めました。文言だけでは理解しづらいこともアニメーションによって理解を促進できるのではないかと考えています。
情報の見せ方には正解がなく、最適解を模索し、それを実現していくために考えることは尽きません。リクルートという挑戦できる環境を活かして、全社員が理想とする社内システム構築実現に向けて邁進していきたいと思います。

記載内容は取材当時のものです。

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