ソリューション法務 ソリューション法務室
ソリューション2グループ
斎藤 佑樹 Yuki Saito

幅広い事業を展開し、社会に与えるインパクトも大きい。
多様なバックグラウンドを持つ人と協働できる点も魅力。

どのような魅力と可能性を感じて、リクルートを選んだのでしょうか?

弁護士資格を取得後、新卒で弁護士事務所に入所しました。しかし経験を積むなかで、外部機関として相談された部分にしか関われないことにもどかしさを感じるように。「もっと事業に入り込み、“法の観点で正しいか否か”の判断に加え、事業が抱える問題にまでアプローチしたい」と考えるようになり、事業会社の法務という道を選びました。最初はIT系のマーケティング会社で企業法務の仕事を経験し、その後、新規事業に携わりたく、オンラインゲームを中心に事業展開している企業に再度転職。ここでは新規事業の立ち上げや買収案件に携わりました。次第に「多様な案件に携わり、総合力を高めたい」と考えるようになり、そのような経験ができる事業会社を探してみることにしたのです。

そのなかでリクルートを選んだのは、事業の幅と規模に魅力を感じたからです。多様な領域やフェーズの事業を経験できますし、ユーザー数が多く世間に広く認知されている事業も多いため、社会に与えるインパクトも責任も大きい。法務として求められること、挑戦できることが多いだろうと考えました。

また、面接の際に、多種多様なバックグラウンドや強みを持っている人々が働いていると分かったことも大きかったですね。メーカーやIT企業、出版社など、バリエーション豊富な業界を出自とする人たちと一緒に働けることに魅力を感じました。異なる業界の相場や常識・慣例などに知見を持っている人たちと協働することでより良い答えを導き出せますし、自分の幅を広げて成長していくことができると感じました。

複数領域を任せてもらえるから、
転職不要で複数社の法務に携わるような経験が積める。

仕事内容について教えてください。

私が所属しているソリューション法務2グループは、住宅・結婚・旅行・学び・進学・自動車など幅広い領域を法務観点からサポートしています。個人情報のルールや体制作りなどは専門部隊が対応していますが、我々は契約に関する相談からサービス・施策に対する法的観点のアドバイス、トラブル対応、法改正への対応まで手掛けるので、担当領域で生じる法的な問題についてはほぼ全て対応していると言えます。大きな案件では、例えば「全国旅行支援」など、国の施策に対応するためのルール整備や誤解を招かない訴求方法について、ビジネスサイドと一緒に方針決めからスタートしていくようなプロジェクトもありますね。あらゆるシーンで相談してもらい、どのような形にするかを一緒に考えていっています。

入社2年目の現在、私自身は旅行領域全体を担当しており、関連する複数のグループ会社も見ています。また、リーダーとして、メンバーが担当する『ゼクシィ』『スタディサプリ進路』についてもサポートしています。
それぞれの事業は、売上が大きく、業界内でのシェアも高い。普通の企業ならひとつの領域を複数人の法務担当者がサポートしてもおかしくない規模感ですが、私はメンバーのサポートも合わせれば4領域を担当しています。各事業やグループ会社は文化も考え方も異なるため、違う会社の法務案件を扱うような面白さがありますね。入社前のイメージ通り、多様な経験を積むことができています。

事業に入り込み、チームで問題解決する達成感!
多様な専門性を持つ人々から多くを学ぶことができる。

仕事のやりがいについて教えてください。

法務でありながら事業に入り込み、問題解決そのものに携われることが面白いですね。私は、法的な観点というのは事象の一側面に過ぎないと考えています。そこに限定されず、法務以外の仲間ともチームになって、さまざまな観点を話し合い「この問題をどう解決すればいいのか」を考えていける。法的観点のアドバイザリーにとどまらず、本質的な課題解決に踏み込んでいけるのは、リクルートの法務ならではのやりがいではないかと思います。

そのなかで、多様な専門性を持つ人々の意見に触れ、成長していくやりがいも感じます。議論を交わすなかで、事業部門やリスクマネジメント部門、広報部門などから、それぞれの知見や専門性を踏まえた意見が出てくる。自分だけでは思いつかない観点からの意見も多く、なるほど、と感心させられますね。
外部の弁護士に相談する機会も多くあります。企業の多種多様な案件を、法律という観点で解決してきた弁護士の方々からのアドバイスを伺うことで、法の専門知識も深めていくことができます。さまざまな角度で議論と分析を重ね、原案をしっかりと揉んだ上で弁護士と議論し、最適な結論を導き出していく。そのプロセスのなかで、「幅広さ」と「深さ」の両面から成長していけると感じています。

また、チームとなってひとつの課題に向き合うので、「みんなで乗り越えていく」という感覚を強く実感できる点もリクルートならではの魅力です。法務の仕事は各所から相談を受けるのみ、というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、リクルートの場合はひとりで作業して完結するような仕事はほぼありません。みんなで一丸となって議論していく楽しさがありますし、課題解決できた時は、大きな達成感を味わうことができます。

社会的影響力が大きいからこその難しさ。
関係者が一丸となって事業を創っていく。

これまでの経験のなかで印象に残っているエピソードを教えてください。

「全国旅行支援」の対応が印象に残っています。
全国旅行支援はクーポンなどを配布することで日本国内の旅行を奨励する国策です。コロナという未曽有の事態のなか、少しでも社会に価値を返したい。リクルート全体として、そう考えていた際の施策でした。そのなかで『じゃらん』は、コロナで打撃を受け、立て直しを図るために多くのお客さんを呼び込みたいと考える対象の宿泊施設と、お得に予約したいというユーザーをマッチングするという役目を担っていました。
我々が行ったことは、大きくふたつ。各都道府県が決めたルールに沿ったオペレーションを組むことと、ユーザーが誤解なく予約できるようにする表現の検討です。そのなかで事業や広報、リスクマネジメント担当者や法務担当者である私が「ワンチーム」となって進めていけたことが印象的です。

まず、プロジェクトが進んでいる最中は、全員で毎朝30分会話する場がありました。この会議以外でもチームの全員がいるチャットがあり、その会議の場やチャットに日々あがってくるアジェンダに対して、みんなで意見を出していきます。例えば、事業から新たな企画案やサイトページの原案が上がってきた際、私からは「景品表示法の観点で見た時に、ここの部分はこの言い方に変えた方がよい」とアドバイスをしたり、リスクマネジメント担当者からは「そもそもこういう捉え方によっては、ユーザーの誤解を招く可能性がある」などの意見が飛び交います。ちょっとした違和感でも率直に伝えることが歓迎される風土のため、意見を出しやすいですね。急ぎの時など、もちろん個別での相談もありますが、「皆で決めて、皆で作っていく」という体制で推進できたと感じます。完成したサイトやCMを見た時にとても達成感があったのは、事業に入り込み、一緒に作っていったと感じていたからだと思います。

リクルートの事業は利用者も多く、かつ特にこの施策は社会的な関心も高いものでした。そのため影響範囲は広く、対応を一歩間違えれば社会問題に発展することもあります。責任は重いですが、さまざまな制約がある中でどこまでやりきれるのかが重要であり、自分自身の力が試されている。チャレンジングな経験を重ねていく中、成長の手応えを味わうことができます。

まだ法的な正解がない最先端の分野にも携わることができる。
法務メンバーの多様なバックグラウンドから学べることも多い。

リクルートで働く魅力と、今後の目標について教えてください。

誰が正しいということはなく、みんなで答えをつくっていける風土は魅力的だと思います。そもそも法律には正解がない分野も多いですが、常に新しい挑戦をしているリクルートでは特に、世の中的にもまだ明確な正解がないことを議論しなくてはならないシーンが非常に多い。一義的な答えがない分野を突き詰めるやりがいや面白さがあることはもちろんですし、私たちが出したリクルートとしての結論が、社会にとって新しい選択肢となる可能性もあります。これはリクルートならではの醍醐味だと思いますね。
また、規模が大きいから扱える法律もありますし、事業内容の幅広さから、常にさまざまな法律が適用される可能性を視野に入れる必要もあります。検討することの幅が非常に広く、難易度は高いですが、リクルートに入社してから法律に対する向き合い方も事業の見方も変化し、視野が広がったと感じています。

もうひとつ魅力的だと感じるのは、入社前のイメージ通り、「一緒に働く人たち」です。法務のメンバーは、多様なバックグラウンドや強みを持っていて、各自が経験してきた業界の深い知見があります。私自身はゲームなどのエンターテインメント業界を経験してきましたが、グループのメンバーも、ネット通信、メーカー、HR事業など、バラエティ豊かな出自を持っています。業界知識やビジネスの構造なども含め、互いの知見から学べることは非常に多い。強みや価値観の違いがあるからこそ、互いにいろんな視点を得て切磋琢磨できると感じます。私のグループには、弁護士資格を持っているメンバーも半数近くいますが、資格はあくまで資格でしかなく、それまでの各自の業務経験や学びによって得たものにこそ、バリューがあるのだと実感しています。

今後は、人材の育成にも注力していきたいと思います。若手メンバーが多くを学べるようにサポートしつつ、働きやすい環境も整えていきたいですね。私自身は、問題解決のプロフェッショナルを目指します。法律の観点のみにとどまらない真の問題解決をしていきたいと考えているので、リクルートの法務の働き方は自分に合っていると感じますし、毎日が刺激に満ちあふれています。

記載内容は取材当時のものです。

おすすめのインタビュー記事

to top