ワークプレイス/オフィスサービス企画推進 ワークプレイス統括室 
ワークプレイス統括部 
サービスグループ
安永 早織 Saori Yasunaga

心に響いた「価値の源泉は人」の考え方。
個を尊重する社風に惹かれてリクルートに転職。

どのような魅力と可能性を感じて、リクルートを選んだのでしょうか。

「価値の源泉は人」と捉えて、個を尊重するマネジメントポリシーや制度があるところに魅力を感じました。
前職は新卒入社した建設機械メーカーで、生産管理職として大型建設車両の生産計画立案や、円滑に製造を進めるための工程管理を担当していました。そこは日次や月次で決まった流れがあり、「間違いなく、精度高く」が重視される環境でした。担当業務にやりがいも感じていたのですが、よりチャレンジングで変化の大きい環境で成長したいと考えるように。これが、転職を考えはじめたきっかけです。

転職活動を進めるなかで、特に印象に残ったのがリクルートです。社員のどの方と話しても、リクルートの「価値の源泉は人」という価値観が浸透していると感じたんです。例えば、面接で面接官自身がどういう経験をしてきて、どうありたくて今の仕事をしているのかを率直に話してくれたうえで、私の話を聞いてくれました。会社の方針や型にはめようとするのではなく、私という個を尊重し、未経験の職種にもチャレンジしたいという意欲に期待・評価してくれていると感じたのです。
話を聞いていくと、風土だけでなく仕組みや制度も整備さていることを知り、ここで働きたいと転職を決意しました。

ハードとソフト、安全管理の面から働きやすい環境をつくる。
「サービスに垣根はない」と考え、新しい取り組みを創出し続ける。

仕事内容について教えてください。

私が所属するワークプレイス統括室は「協働・共創&出会いを、場所を選ばず実現するための環境づくり」という役割を担っています。業務は大きく分けて3つ。ワークプレイスの構築計画を立て、推進・保守するハード面の業務、より快適で便利に働くための各種サービスを立案するソフト面の業務、安心して働ける環境づくりを行う安全管理面の業務です。この3つの業務がひとつでも欠けてしまうと、良いワークプレイスにはなりません。私は主にソフト面の業務と安全管理面の業務を担当しています。その中でも今回は、ソフト面の業務にフォーカスしてお話させていただきます。

ソフト面の業務の中には、「オフィスサービス機能の最大化」と「社内コミュニケーションの活性化」を目的とした仕事があります。
オフィスサービス機能の最大化のために、まず、適切適量な備品の設置・管理、巡回による環境の維持を行っています。このような業務はパートナーと協力して運営しています。そして、オフィスというのは「ここは一人で集中して仕事をする空間」「ここはリラックスしてコミュニケーションをとる空間」というふうに、場所ごとにさまざまな狙いをもって設計しています。こうした狙いを活かすためには、適切な仕掛けや工夫が必要。オフィスを最適な状態に保ち、最大限活用してもらうために、どのような施策が必要になるかを絶えず検討しています。
最近の取り組みでいうと「オフィスのポップ刷新プロジェクト」があります。
サテライトオフィス化や拠点内のフリーアドレス化を背景に、決まった場所や席で働くのではなく、自分で働く場を選ぶことが一般的になってきました。そのため、慣れない場所でも快適に過ごせるように、という目的で立ち上がったプロジェクトです。設備説明の貼り紙やシール製作において、オフィシャルな情報だとすぐわかるようにデザインのテイストを統一したり、色彩心理学を意識した色遣いにしたり、キャラクターをしのばせて遊び心を表現したり。細かいところまでこだわって進めていきました。

次に、社内コミュニケーションの活性化のための業務には、社内イベントの開催やポスターの制作などがあります。直近ですと、名古屋の組織長を対象にした情報共有会・懇親会を企画。サービスや事業をまたいで新たな連携のきっかけを創出することを目的に開催しました。2021年にリクルートは国内7社を統合したのですが、そこから約2年経ち、組織横断のコミュニケーションやイノベーションへの期待が膨らんでいます。そのため、まずは拠点内の交流や接点づくりに注力して取り組んでいます。
私たちは自分たちのことを「サービス業に従事している」と考えています。そして「サービスに垣根はない」と考えているからこそ、次々に新しい取り組みが生まれ続けるのだと思います。

事務局を設立し、フローの型化と平準化を推進。
これまで培ったスキルをフル活用し、コロナ禍を乗り切った。

これまで手がけてきたプロジェクトの中で、どのようなエピソードが印象に残っていますか?

印象深いのは、コロナ禍でのワークプレイスにおける対応です。世界的危機の中で国の要請に応えること、そして社員に安心安全な環境を提供することをミッションに掲げました。私個人のミッションとしては、「強く柔軟なコロナ対応事務局を作ること」「社会や会社の方針をとらえ、先手先手で動いてオフィスサービスに反映すること」でした。

私が行った具体的な取り組みとしては、コロナ禍のフェーズに伴って大きく3つに分かれます。まず、感染拡大前は、早いタイミングでマスクと消毒液を準備し、 ユーザーやクライアントと直接接点のある社員に優先配布しました。また、オフィスの巡回項目に共用部の消毒を盛り込みました。
次に、感染拡大期は会社統合の時期と重なったことから、事務局の設立、膨大なエスカレーションの対応、問い合わせフローの統一など、さまざまな業務を推進。そして、徐々に訪れた緩和期は、休養室の利用再開や、社員の出社の増加を見越したサービス頻度や内容の見直しを検討しました。

感染拡大期の事務局の設立においては、感染報告や相談に対応するかたわら、会社統合前、各社にあった運用ルールを統合する仕事を担当。会社統合後は全国に、社員だけでも1万6千人 いましたし、接点のある関係者まで含めると数え切れません。日々上がってくる膨大なエスカレーションのキャッチアップや精査に、相当なパワーが必要でした。そこで、フローの型化と平準化を徹底。さまざまなスキルを持つメンバーが全員確実に対応できる状態にするため、各種業務のフォーマット化やレクチャーに取り組みました。また、世の中のワークプレイスの動向や課題解決フレームワークのキャッチアップも欠かさず、「この環境下で、どうすればもっと安心安全な環境を提供できるのか」を考え続けました。リクルートでは全員がこのような思いで各自の役割を果たしたからこそ、事業が立ち止まることなく、なんとかこの緊急事態を乗り越えられることができたのではないかと思います。
私個人の業務という視点で振り返ると、案件の管理、エスカレーションのフローの整備、体制や手順の構築と実現のためのツール作成など、これまで培ってきたスキルをフル活用したプロジェクトでしたね。

自ら考え・動くことが推奨される風土。
自由な発想と課題意識で変化に対応する。

リクルートで働くことで得られるやりがいとは?

入社前のイメージ通り、リクルートは個の尊重を重んじており、ボトムアップでの課題発見や発想を求めています。私は、そうしたことを期待される環境で働くことにやりがいを感じます。振られたタスクをこなすのではなく、常に「もっとできることはないか」を考えて行動する。その考えは誰かに課されるものでもなければ、強制されるものでもありません。自分の自由な発想や課題意識から仕事を生み出していくことが、何より面白いです。

また、変化していくこともやりがいを感じているポイントです。今現在、ワークプレイスを取り巻く社会的な変化はすさまじく、常にやるべきことや学ぶことがあります。ましてや、リクルートは常に変化し続けてきた会社。永遠に過渡期に身を置いているような職場で、あらゆる事柄について新しい価値を生み出そうと試行しているので、飽きないですし、日々発見に満ちています。

リクルートは常に「次なる一手」を考え続けることを大事にしています。コロナ禍で世の中的にもリモートワークが浸透しましたが、リクルートは2015年からリモートワークやサテライトオフィスの利用をスタートしていました。そして、Withコロナが浸透し始めた今は、オフィスのレイアウト変更を推進。「個人・チームが多様な選択肢の中から自律的に最適なワークプレイスを選択できる環境」の実現を目指し、オフィスはリアルなコミュニケーションを中心とする場と定義した上で、新しいレイアウトに落とし込んでいます。

いずれの取り組みも「コロナ禍ゆえの守り対応」ではありません。働き方の理想が変わるたびに、オフィスに求められることは変わるはず。その変化に応じて、常に最適なワークプレイスを整備できるところも仕事の面白さにつながっています。
また、オフィスのレイアウト変更が完成したときにもやりがいを感じますね。目に見えるものなので、出社した社員からダイレクトな反響を得ることができます。レイアウト変更明けのオフィスに社員が集まり、梱包した荷物をほどきながらワイワイ、ガヤガヤしている様子を見るのはとても楽しく、うれしい気持ちになります。

変化に素早く対応し、時には変化を先取りする。
主体的な情報収集をもとにアイデアを出し続けたい。

今後の目標について教えてください。

「時間・場所にとらわれず、オフィスサービスを享受できる世界の実現」です。具体的に取り組みたいことはいくつかあるのですが、ひとつは地方拠点のオフィスサービスを手厚くすること。課題を感じたきっかけは、各拠点にいる事務作業全般を担当する庶務メンバーの声です。私たちにとって、オフィスサービスに最も身近な庶務メンバーの声は、課題発見の宝庫なんです。頂いた声を起点に課題や原因の解像度を上げていき、打ち手の検討を進めたいと考えています。

リクルートはこれからも、働き方のニーズや社会の変化に対して、確実にワークプレイスをアジャストさせていくと思います。そのため、使えそうな新しい技術はないか、他社で好事例はないか、常に情報収集を欠かしません。変化に素早く対応し、時には変化を先取りするかたちで、攻めの施策を講じていきたいです。

記載内容は取材当時のものです。

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