PEOPLE 業務企画・BPR推進社員インタビュー
目の前の役割にとどまることなく、
社会や事業の成長を見据える。
“攻めの業務設計”による挑戦。
業務企画・BPR推進
SaaS領域プロダクトマネジメント室
決済プロダクトマネジメントユニット
決済事業推進部
事業推進グループ
塙 泰成
Yasunari Hanawa
BPRで培ったスキルを活かしながら、
変革期の決済マーケットで自分を鍛えたい。
どのような魅力と可能性を感じて、リクルートを選んだのでしょうか。
リクルートに入社する以前は、新卒で大手通信サービス企業に勤めていました。そこでたまたまBPRを専門に行う組織に配属されたことが、私と業務設計の仕事との出会いです。始めるまでは特別に興味があった領域ではなかったのですが、実際に担当してみると大きなやりがいを感じました。例えば、一次情報をもとに本質的な課題を見つけて解消するところ。漠然と生産性や品質が問題視されている状況に対して、実際の業務手順を可視化することでボトルネックを明らかにし、事実ベースで解決策を組み立てていく仕事のプロセスにのめり込んでいきました。
そうした経験を積むうちに、与えられた課題の解消よりも、自ら課題を見つけ、自分らしく創意工夫しながら難易度の高い業務設計にも挑戦したいと思うようになったことが、転職の理由です。事業会社やコンサルティング会社など、他にも選択肢はある中でリクルートを選んだのは、第一にどこよりも社員一人ひとりの意見を尊重してくれるボトムアップの風土があると感じたことでした。
また、私はリクルートが展開している決済プロダクトである『Airペイ』にも魅力を感じました。今、国を挙げて推進中の「キャッシュレス決済」に関するプロダクトであり、まだまだ大きく成長していく伸びしろがあること。プロダクトもマーケットも日進月歩で進化を続けている状況だからこそ、激しい環境の変化に身を置くことで自分自身も大きく成長できそうなこと。このような刺激的なフェーズを経験できるのは、今しかないと思いました。
加えて、リクルートなら『Airペイ』の他にも複数の業務支援サービスがあり、また、教育、人材、住まい…と各業界に根差したプロダクトもある。短期的には決済プロダクト・マーケットに深く関わりたかったのですが、中長期的には幅広いキャリアの選択肢があることにも可能性を感じました。
プロダクトやマーケットの成長に寄与し、
その先の社会に価値を届けたい。
仕事内容とミッションについて教えてください。
現在は『Airペイ』の利用に必要な機器(カードリーダーやiPad)の調達から配送、回収や再利用といった、端末にまつわる一連の業務の最適化に取り組んでいます。物理的なモノの流れに携わるという意味ではこれが初めての経験でしたが、起きている事実から課題の本質を捉えて解消していくという意味では、前職で磨いてきたスキルが存分に発揮できる領域です。海外のカードリーダー製造会社や配送パートナーなどと連携しながら、いかにスピーディかつ安定的に端末を届け、不便なく『Airペイ』を利用いただける仕組みを構築できるかが腕の見せ所です。
トラブルやクレーム対応などのマイナスの状態をゼロに戻すような業務改善の重要性も認識していますが、それに加えて社会や事業成長に直接貢献している実感を持てるような”攻めの業務設計”ができるところがポイントです。”日本でキャッシュレス決済店を増やす”というのは社会全体の重要アジェンダですし、事業としても『Airペイ』の導入加盟店数(アカウント数)はリクルートのIRでも数値を公表している重要指標となっており、2023年6月末時点で41万件以上に拡大しています。そんな中で、自身の役割である端末のロジスティクスは加盟店数(アカウント数)にも直接影響します。『Airペイ』がどんなに良いプロダクトでも、肝心の決済端末がお店に届かなければ使いたいと思われませんからね。リクルートの業務・経営支援サービス全体を普及させること、ひいてはキャッシュレス決済自体の推進や、日本中のあらゆる商いにも大きく寄与できる仕事だと感じています。
こうしたロジスティクスまわりの業務設計に加えて、入社1年目は、『Airペイ』加盟店様のニーズを踏まえた利用条件の見直しも担当していました。リスク回避や安定運用のために設けていた規約を、実際の加盟店様の声などを踏まえ、社内の法務など関係部署とも連携をしながら一部見直しを実施し、最適化を実現。決済プロダクトという性質上、守らなければならないことの徹底と生じていた不便の解消を両方あきらめず考え抜くことで、よりたくさんのお店に『Airペイ』導入の可能性を広げられるように変更しました。こうした“攻めの業務設計”を手掛けることができたのは、リクルートの仕事の醍醐味を感じた原点になっています。
誰が言ったかよりも、何を言ったか。
年次や役職に関係なく、アイデアを実現しやすい環境。
仕事の面白みについて教えてください。
一人ひとりの裁量がかなり大きいところです。組織から付与されたミッションであっても、「とりあえずやってみよう」と任せてくれるので、自由な発想で考え抜けるところに醍醐味を感じます。
とはいえ、裁量と責任はセットなので、慣れないうちは「自分の発案で進めて良いのだろうか」と戸惑うこともありました。でも、リクルートの“任せる”の本質は、決してメンバーに“丸投げ”をすることではありません。入社以来、上司のマネージャーは、あくまでも仕事の主体は私たちメンバーに委ねつつも、いつでも気軽に相談に乗ってくれ、何かの壁にぶつかった時には親身にアドバイスしてくれる。だからこそ、裁量の大きな仕事をひとりで抱え込まずに、思いきりチャレンジできる環境だと感じています。
また、それは上司部下の関係性だけでなくリクルート全体に流れる風土でもあると感じます。もし自分の組織や仕事の外で困っている人がいたら、業務範囲を飛び越えて一緒にその問題に向き合うことを厭わない人が多いです。決済事業やお客様のためになり社会への貢献につながるなら、年次や役割に関係なく相談に乗ってくれたり、フラットに議論できたりする人が集まっているのも私には刺激的な環境。たとえ入社して間もないメンバーでも、筋の通った意見ならばそのアイデアをフラットに評価して採用してくれるからこそ、自分のアイデアが事業・サービスに反映されるダイナミックさを感じやすい環境だと思います。
入社1年未満で挑戦した、
サービスの根幹となる業務の最適化。
これまでの経験の中で印象に残っているエピソードを教えてください。
入社1年目の2021年に、「キャッシュレス端末導入キャンペーン」に伴う端末の調達~配送関連の業務整理を全て担当したことがあります。通常、『Airペイ』の利用に必要なiOS端末は加盟店様自身にご用意いただいているのですが、このキャンペーンはiPadを無償貸与するというもので、通常よりも申し込みの増加が見込まれるため、いかに滞りなく端末を届けていくかが重要なテーマでした。しかし、当時はコロナ禍の影響で世界的に半導体が不足していた時期で、iPadの調達が想定よりも大幅に遅延するという事態が発生。イレギュラーな条件が重なるなかで、いかに最適な業務フローに組み直すかが求められました。
そこで私がまず大事にしたのが、加盟店様目線での業務設計です。配送スケジュールの短縮に努めるのは当然ながら、遅延が免れない状況下で加盟店様が一番知りたいのは、「いつになったら届くのか(いつからキャッシュレス決済を導入できるのか)」。それがスタッフへの指導やお客様へのアナウンスにも影響するからです。そこで、『Airペイ』申し込み後から端末が届くまでのプロセスに、今の進捗状況や到着予定日をお知らせする加盟店様フォローを追加。少しでも安心して端末をお待ちいただけるようなフローへと変更し、遅延の影響を最小限に抑えることができました。
また、既にある端末を最大限有効活用できるようにフローを再整備。解約や故障交換に伴い回収する端末の整備・クリーニングから再利用するまでのサイクルを見直すことで、『Airペイ』加盟店様の端末に関わる不を解消してきました。こうした一つひとつの取り組みについて、私のアイデアを尊重して思いきり実行できる環境を作ってくれたことが印象に残っています。
加えて、ここで得た知見は後に『Airペイ』とは異なる新規プロダクトでも転用することができました。スキルの広がりとしても大きな経験でしたね。
一人ひとりがプロダクトオーナーのつもりで考え抜き、
自らの力で壁を乗り越えるからこそ、成長できる。
今後の目標について教えてください。
自分の役割を業務設計にとどめず、事業全体やその先の社会へと視野を広げて戦略を企画するような仕事にもチャレンジしていきたいです。
こんな風に事業や社会を主語にして自分の仕事を捉えるようになったのは、一緒に働く人たちの影響もあるかもしれません。上司の指示を待つのではなく、担当者一人ひとりがプロダクトオーナーのつもりで自律的に考え抜き、各々が世の中のために必要だと思うことにチャレンジしているのがリクルートの人たちの特徴。時には身の丈以上のテーマにも果敢に飛び込んでいくからこそ、一筋縄ではいかない壁にもぶつかりますが、自らの力で乗り越えられるように周りもフォロー・応援してくれるのが、リクルートという環境だと思っています。
また、このチャレンジは全く未知のものというより、既に片足を踏み入れている感覚があり、今の仕事と地続きのものだと思っています。これからも目標の実現に向けて、『Airペイ』やキャッシュレス決済にとっての価値や意義を起点にしながら、業務設計に臨んでいきたいです。
記載内容は取材当時のものです。