業務システム開発ディレクション プロダクトディベロップメント室  
業務ディレクションユニット  
業務ディレクション部  
飲食・ビューティー・旅行領域1グループ
濱村 秀樹 Hideki Hamamura

エンジニア経験を経て、「ボトムアップ」な社風に惹かれてリクルートへ 

どのような魅力と可能性を感じて、リクルートを選んだのでしょうか。 

上流工程からボトムアップで案件に携われる点に惹かれ入社しました。 

私は2008年に新卒でITソリューションサービスを提供する企業に入社し、アプリケーションエンジニアとしてマスメディア業界のクライアントを約10年間担当しました。文系の大学卒でIT未経験という入社時点の状態だったため、最初の2年間はエンジニアの基礎を習得。プログラミングをいちから学び、エンジニアに必要なコーディング力を身につけました。また、数億円規模のプロジェクトマネジメントや要件整理、パートナーのマネジメントなど、幅広い業務を担当しました。

この経験を通じて、システムの企画から開発までを包括的に担当できるスキルと、チームやプロジェクトを推進するマネジメント力を培うことができたと思っていますが、一方で新たな刺激や学びを求める気持ちが募り、転職を決断しました。 

転職活動は、自身のスキルセットを活かしつつ、より上流の工程から意思決定に関われる仕事であることを重視しました。具体的には、システム化方針やビジネス戦略の段階から関与し、自分のアイデアや意思を反映したシステムを作れるような仕事、また、新しい技術に積極的に取り組める環境を重視。既存の技術よりも、新しい技術をどう活用すれば何ができるのかを試行錯誤できる環境を求めていました。 

複数の企業を紹介してもらう中で、リクルートは社員一人ひとりの「やりたい」という意思を重視し、ボトムアップで事業を推進する社風があることが分かりました。そこに惹かれて、入社を決意しました。

数千名規模の営業組織の課題解決へ。
営業支援システム導入で業務効率化を推進 

現在の仕事内容について教えてください。

飲食、ビューティー、旅行領域に所属する営業メンバーやクライアントサクセスの活動を効率化するシステムの企画開発に携わっています。 

3つの領域の営業メンバーは全国に数千名在籍していますが、営業活動にはまだまだ非効率な側面も見受けられます。例えば、提案資料の作成や活動進捗の確認に多くの時間を費やし、本来の業務である顧客接点の時間や商談の業務に集中できていないケースです。また、各自の工夫でエクセルやパワーポイントを使用しているため、情報共有や業務の標準化に課題を抱えており、システムの活用による業務の一元管理と効率化が急務です。 

この課題を解決するため、私のチームではSFA(営業支援ツール)を軸とし、営業担当者が本来の業務に一層集中できるよう、業務環境をさらに磨き上げています。 

例えば、商談準備や振り返りを効率化する取り組みもその一つです。各営業メンバーの自由な発想を尊重しつつ、組織全体の目標達成に向けて効果的にPDCAサイクルを回せるよう、組織のKGI/KPI、行動計画をどのように記録するかを定義しSFAに実装しました。また、営業企画部門と連携し、システム導入による現場の負担を最小限に抑えるためのサポート体制の構築も行いました。 

さらには、現状把握の精度を高めるため、データ分析基盤の構築やBIツールによる業務プロセスの可視化を推進。各部門がリアルタイムでデータにアクセスできるように整備し、データに基づいた営業戦略の立案を支援しています。 

私の仕事には、営業の業務効率化の先にある、営業組織全体の力を底上げする役割が期待されています。ITツールを活用し、顧客満足度の向上と売上拡大の両立を実現することがミッションです。そのため、業務システムディレクションの立場として、新しいデータ基盤の構築やシステム化方針の企画にも深く関わり、組織全体の意思決定プロセスにも積極的に参加しています。システム投資や営業活動の最適化に向けて、日々の業務改善に励んでいますが、その成果が現場で実感されたとき、大きなやりがいを感じます。 

未来を創る意思決定に初期段階から参画。
フラットな議論から生まれる革新が、成長と挑戦を加速させる 

リクルートで働く魅力について教えてください。

ビジネス化構想や事業企画の意思決定に深く関われることです。特に、初期段階から携われること、また議論がフラットに行われることが私にとっては魅力ですね。

プロジェクトに初期段階から関われることで、5年から10年先の未来に事業やビジネスがどうなっているか、またどうありたいかというビジョンを描きながら、理想的なシステムとは何かについて思考することから始められます。

業務システムに携わる仕事は、毎日数千名の社員がユーザーとして利用しているツールに関与しているため、影響度合いはとても大きいです。もしシステムが止まってしまうと大きな損失にもなります。そんな責任が重大な仕事に初期段階から携わり、根本的な部分から意見を反映できるのはとてもやりがいに感じています。
これまでも、ある程度整理された指針に基づいてシステムの実現方法や方針を考える経験はあったのですが、ここまで初期段階から関われる経験ができているのは貴重だと思いますね。

また、リクルートでは、社員同士のフラットな議論が活発に行われており、部門や職種を越えて自由に意見交換ができます。組織や立場にとらわれず、誰でも自由に意見を出し合い、自分の考えや意志をしっかりと反映させながら仕事ができることが、非常に大きなモチベーションとなっています。 
別の事業部門にも気軽に相談できるため、案件がスピーディーに進むことが多いです。社内で展開された情報をもとに「ちょっと教えてください」と尋ねた会話が発展して、新しい企画に繋がることも少なくありません。 

このようなコミュニケーションが可能なのは、社員一人ひとりが高いスキルを持ち、常に前向きな姿勢で仕事に取り組んでいるからだと思います。それは、会社全体として「より良い状態を目指す」という共通の考えが根付いており、常に改善を意識した仕事をしているからではないでしょうか。 

加えて、社内のユーザーから直接フィードバックをもらえる機会も多く、現場でシステムが活用されていることを実感できます。特に、現場のユーザーから「このシステムがあると非常に便利」といった感謝の言葉をもらえるのも魅力ですね。

ユーザー体験を追求し、業務効率化を加速。
未来を見据えたシステム開発の挑戦 

今後の目標についてお聞かせください。

まずは社内システムにおいて、直感的で洗練されたUIを提供できるようなシステムを構築していきたいと考えています。社内システムであっても、世の中で一般的に使用されている外部サービスと同等の使いやすさが求められます。これに応えるには多大な時間とリソースが必要ですが、ユーザーの期待に応えるために、初期投資段階からどのような工夫をするかが重要です。全ての要件を満たすのは難しいかもしれませんが、最善の形で提供していきたいです。 

他にも、社内データ分析や活用基盤の進化を行っていきたいと考えています。プロダクト開発やマーケティングの領域ではデータの利活用が進んでいますが、社内業務・営業業務においてはまだまだ進化途上です。例えば、複数の商材やプロダクトをあるクライアントに提供するようなクロスセル案件の場合、裏側の仕組みはこれまでの経緯もあり別環境で動いていることが多々あります。このような壁がある場合、情報共有・データの集約や加工を手作業に依存しがちです。そこで、散逸・疎結合なデータを利便性高く活用することを目指し、さまざまな部署との協業を進めているところです。   
どのようなデータパイプラインをどの方式で整備するのが望ましいのか、データ活用に慣れていないユーザーでも簡単に利用できるようにするためにはどのようなUIやツールが最適かなどを議論し、環境整備に着手しています。 

今後もビジネスの進化に貢献できるよう、さらに自分自身も成長していきたいと考えています。 

記載内容は取材当時のものです。

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