PEOPLE プロダクト戦略・企画(住宅領域)社員インタビュー
プロダクトを超えて活躍できる風土で
自分が思う「こうあるべき」を実現。
不動産業界の課題を解決していきたい。
プロダクト戦略・企画(住宅領域)
販促領域プロダクトマネジメント室(住まい)
戸建・流通プロダクトマネジメントユニット
戸建・流通プロダクトマネジメントグループ
田中 亮
Ryo Tanaka
ユーザーに役立つプロダクトに携わり、
自分の仕事に胸を張りたい。
どのような魅力と可能性を感じて、リクルートを選んだのでしょうか?
スマートフォンのコンテンツ制作会社でディレクターやプロモーションを経験した後、経営企画や新規事業立ち上げに携わっていました。8年以上勤務した後、ビジネス視点をより学べる環境に身を置きたいと考え、転職を決意することに。転職先に求める条件は2点あり、「BtoCのビジネスに携われること」「関わっていることに自信を持てるプロダクトに携われること」をベースとしました。ユーザーに役立つものに携わり、自分の仕事に胸を張りたいという気持ちが強くありましたね。
そんな中、リクルートの人事担当者と話をする機会を得たのです。自分が求めていた条件にまさに合致する企業であり、かつ、さまざまな領域でリクルート出身者が活躍していることにも興味を抱きました。私自身、いつかは独立したいという気持ちもあったので「リクルートで経験を積めば、どこにでも通用するような実力を身に付けられる」と考えました。
住まい領域のプロダクト戦略・企画職に興味を持ったのは、当時家を買う友人や知人から悩みを聞く機会が多かったためです。「住宅は一生モノの買い物」とよく言われますが、不動産購入のノウハウには不透明なことが多いためか、私の周囲でも多くの人が悩みを抱えていたのです。リクルートには『SUUMO』という日本最大級の不動産・住宅プロダクトがあり、社会的に意義があるサービスを提供しています。そのプロダクトに携わることで、不動産における課題を解決し、多くの人に役立つ仕事ができるだろうと思いました。
役割範囲を限定されることなく、
幅広い経験を積みながら成長できる。
仕事内容とミッションについて教えてください。
『SUUMO』の戸建・流通領域(新築の分譲住宅や中古住宅を扱う領域)を担当し、中長期的な事業戦略から予算の配分、施策や機能の企画考案、実施計画まで手掛けています。私のミッションは、市場とカスタマーとクライアント、全ての側面を見つめながら「SUUMOというプロダクトをより良いものにしていくこと」と言えます。
市場のトレンド動向をおさえつつ、カスタマー目線での困りごとや、クライアント目線での不動産会社の課題を収集し、プロダクトの改善やプロモーション施策改善に努める。そして、より活用してもらうための施策を打っていくのです。例えば、不動産市場の動きが鈍い時期には、不動産会社への訪問や物件内覧、成約を促進するために、グッズや金券を提供するキャンペーンを企画し、CMや屋外広告などのプロモーション施策の検討も行います。一方、プロダクトの機能面においては、開発部隊と連携しながら、カスタマーやクライアントのニーズに応える新たな機能を作ったり、近い将来を見据えた上で必要となる機能改善を行ったりしています。さらに、それぞれの施策を実行した後には反響・効果を分析し、定量的にPDCAを回していく仕組みを考え、市場の動きに応じてタイミング良く打ち出していく。ただ施策を打つだけでなく、それらを今後の戦略に役立てていくのです。
また、注文住宅の相談・提案を手がけている『SUUMOカウンター』における組織運営体制の整備も担当しています。私のミッションは、ビジネス全体の5年後、10年後を見据えて、そこに必要な仕組みや組織のあり方を描き、より強い組織を構築していくことにあります。ビジネスマネジメントに近い役割と言えるかもしれません。さらに現在、住まい領域全体におけるクオリティコーディネーターも兼務しています。事業担当者の企画に対するアドバイザリーのような役割で、リスク・コントロールすべき点をチェックし、事業化に向けた後押しをしています。
プロダクトの戦略・企画業務だけでなく、ビジネスマネジメントや事業創出にも携わることができ、職種の領域を超えて自分の能力を広げていく面白さを感じますね。また、プロダクト推進おけるスキルをもっと磨きたいと考え、2022年の2月からは引っ越し関連の領域で、よりプロダクトの詳細を詰めるプロダクトマネジメント職も経験させてもらっています。プロダクトを実際に作っていく中で、開発サイドがどのような考え方でプロダクトの改善や新機能を作っているのかを勉強し、今後のキャリアに役立てていこうと思っています。幅広い領域で経験を重ね、大きな裁量を任されながら成長を続けていける環境は、リクルートならではだと感じます。
ボトムアップで実現した施策によって
大きな影響を生みだせる面白さ。
仕事のやりがいについて教えてください。
最も大きなやりがいは、自分が思う「こうあるべき」「もっとこうしたらいい」を実現できることです。周囲や上層部を説得できれば、若手でも立場に関係なくさまざまなチャレンジができます。裁量権が大きいとは聞いていましたが、プロダクト戦略・企画職の役割を超え、組織運営にまで関与できてしまうとは思わなかったですね。入社前、リクルートのボトムアップ文化についても聞いていましたが、実際に働いてみて「本当に、下から実現していける環境があるんだ」と実感しました。
また、社会的な影響力が非常に大きいこともやりがいになっています。リクルートのプロダクトは規模が大きく、何百万ものユーザー、何万社ものクライアントが活用していますし、カスタマーやクライアントの反響も日々ダイレクトに伝わる。「最近のSUUMOはすごく使いやすい」「あの施策によって、店舗への訪問数が大きく伸びた」などの声を聞くたび、自分の仕事の意味や意義を感じることができています。
一方、自分自身で役割範囲を広げていけることも面白いです。チームや上司に対し、「こういうものが必要だと思う」「こういうことをやった方がいい」などの意見を自分から発信し、議論を交わしていく中で、「よし、やってみよう」となる。実際にプロジェクト化して自分の仕事にできるので、そこからまた新たな経験を通じて、できることの範囲も自分自身の視野も大きく広がっていきます。事業戦略からプロダクトの未来、組織のあり方まで含めて考えられるようになったのは、多様な経験ができる環境があるからこそだと感じます。
役割とは違う領域でも挑戦ができる。
組織を巻き込み、データ分析の基盤を作った。
これまでの経験の中で印象に残っているエピソードを教えてください。
入社2年目の頃、『SUUMO』の戸建流通領域のデータを分析していたところ、機能改善をしていくためのデータ分析環境が整備されていないことに気付きました。古いシステムをそのまま利用し、機能拡張を重ねてきたため、分析によく使われるデータの累計方法すらもわからない状態でした。アナログかつ属人化した分析フローになっていたため、このままでは近い将来データ分析に支障が出る可能性が高い。「この場にいる全員が担当変更になったとしても、情報を把握できる仕組みを作ることが必要だ」と考えました。
そこで、データ管理とドキュメンテーションの仕組みを作り、分析基盤を構築することを提案したのです。しかし「現状、必要性は感じない」「そこにリソースを割くより、今の施策を次々と進めるべきでは?」という声も多かった。どうにか実現するために、営業部隊やデータ関連を担当する部隊などを訪ねて説明し、領域のトップであるゼネラルマネージャーも直接説得しに行きました。「組織全体に必要な改善である」「将来を考えれば、継続的にデータ分析ができる仕組みを作るべき」「これを実現すれば、データ分析に無駄なリソースを割く必要がなくなり、本来の仕事に集中できる」と話した結果、理解してもらうことができました。入社2年目でも、役割とは違う領域でも、やりたいこと、やるべきだと思ったことを実現できる。周囲をきちんと説得できれば、組織全体を巻き込むチャレンジもさせてもらえる。身をもって、リクルートのボトムアップ文化を体感した出来事でした。
その後データ関連の専門部隊と連携し、分析基盤の構築を進めてきましたが、足掛け3年を経てもうすぐ実現することができそうです。他の業務と並行していく難しさはありましたが、攻めのみでなく守りの打ち手も重要ですし、時代に応じた環境改善は非常に大事なことです。私にとって見過ごせなかった課題をクリアできたので、達成感がありますね。
また、社外を見渡せば不動産業界にはまだまだアナログな部分がたくさんあります。例えば、物件の空室確認や売買関連のやりとりは電話とFAXで行われていますし、プロダクトの戦略・企画担当者として、より良い仕組みを提供できる余地はたくさんあるように感じます。日本最大級の不動産情報プロダクトである『SUUMO』が持つ顧客接点や保有データを活用すれば、根本的な課題も見えるはずですし、業界全体に根付く従来型の仕組みを変えていくことも不可能ではないと思っています。今後はカスタマー視点の取り組みにも活かし、不動産業界の多様な課題を解決していきたいですね。
リクルートの多様なアセットを活用し、
カスタマーにとってより良い世界を実現していく。
リクルートで働く魅力と、今後の目標について教えてください。
リクルートには多様な専門スキルを持つ人々がいて、領域をまたいでフラットに議論できる土壌があります。各所の知見を借り、連携していける環境は大きな魅力です。例えば、営業側とプロダクト側の視点は違うため、一般的にはなかなか相互理解を得られないケースも多いと思います。しかし、リクルートでは現場とプロダクト、双方の視点や情報を互いに共有しながら、施策について議論することができるのです。カスタマーとクライアントという『SUUMO』に関わる全ての人々の最前線を知ってこそ、最適の施策にたどり着くことができ、多くの人に役立つ意義あるプロダクトを生み出せると感じます。
カスタマーから見ると、家を買うというプロセスはどうしてもハードルが高いもの。「一生に一度」であるが故に、経験が無い中で模索して悩みながら進めて「自分の選択はこれで良かったのか」と不安を抱える方も多いのではないでしょうか。私自身「自ら経験・体感したい」と考えて家を購入しましたが、自分の選択が正解なのかわからず、契約書に印鑑を押す瞬間がとても怖かった。カスタマーにとってより良い世界を実現していくためにも、賃貸・新築・中古を選択する入り口の時点からサポートする仕組みを作れたらと思っています。法律的な部分や不動産業界の商習慣もあるため、実現は簡単ではないかもしれません。しかし、リクルートには技術や法務などの専門分野で高いスキルを持つ人々がいますし、事業スケールや社会的影響力なども含め、多様なアセットがある。それらを活用すれば、これまでにない新しい価値を提供していく挑戦もできるのではないかと考えています。また、住まいに限らず、多様な領域でライフイベントに関わる事業を展開しているので、領域を超えて連携すればさまざまな面白いことができそうだと思っています。今後はさらにできることを増やしていくことが目標です。正しい意味での「ジェネラリスト=何でもできる人」を目指しながら、カスタマーにとってもクライアントにとっても、プラスになるプロダクトを生み出していきたいですね。
私はリクルートで働いたことで「仕事って、面白いな」という感覚を初めて味わいました。リクルートには、個々の仕事や職種に対して「ここから、ここまで」という線引きがなく、仕事の進め方における「型」もありません。私はもともと保守的なタイプですが、自分なりに挑戦を重ねていく中で「ここまでやってもいいのか」という懐の深さを実感しました。また、自分の仕事の成果を正当に評価してもらえるため、大きな手応えを感じられます。自分のやりたいことを実現でき、やったことはフェアに評価してもらえる。それがリクルートの最大の魅力ですね。かつては仕事を通じて自己実現することに懐疑的でしたが、今では自分のやりたいことが次々に出てくるので面白くて仕方ないです!自分の意思を持って仕事をしたい人、さまざまな挑戦をしていきたい人にとって、リクルートは非常に面白い会社だと思います。
記載内容は取材当時のものです。