ソフトウェアエンジニア データ推進室 
データプロダクトユニット 
データプロダクトマネジメント2部 
データプロダクトエンジニアリング5グループ
田中 智己 Tomoki Tanaka

多種多様なプロダクトを通して
プログラマーとしてキャリアを積んでいきたい。

どのような魅力と可能性を感じて、リクルートを選んだのでしょうか?

大学卒業後、Webの制作会社に就職しました。Webディレクターとしてサイトの企画・設計・製作におけるディレクションや進行管理に携わるほか、HTMLコーダーとしてJavaScriptを使用したWebサイトの設計・構築を行っていました。もともと自分で手を動かして何かを作るのが好きだったので、コードを書く仕事に関わるうちに、よりプログラミングに興味を持つようになりました。そのため、プログラマーとしてキャリアを積んでいこうと考え、カレンダー共有アプリの開発を行っているベンチャー企業に転職。プログラミングに関しては経験が浅かったので、書籍を読みあさったり、ネットで調べたりして独学でも業務に活かせるスキルを身に付けていきました。転職してから3年ほどが経過しプログラマーとしての成長を実感しながら、やりがいのある仕事もできていましたが、ひとつのサービス、同じ開発環境下ということで、身に付くスキルの限界を感じ始めていました。もっとさまざまなプロダクトに携わり腕を磨いていきたい、幅広い領域でキャリアを積んでいきたい、と強く考えるようになりリクルートへの転職を決めました。

転職活動を始めた当初は、「リクルート=営業の強い会社」という印象を持っており、リクルートを転職先の候補としては見ていませんでした。大学時代の友人がリクルートの営業職でバリバリ働いていたことがそう思うきっかけだったのかもしれません。また、さまざまなプロダクトはあるものの、開発自体は外部委託がメインという漠然としたイメージを持っていました。
しかし、転職エージェントからリクルートを紹介されたとき、リクルートの記事を読んで当時のイメージがガラッと変わったことを覚えています。記事の中では『じゃらん』や『ホットペッパーグルメ』など、多種多様なサービスに携わるエンジニアが紹介されており、さらにビジネスサイドとエンジニアの距離が近く、主体的にプロジェクトに携わっていける印象を持ちました。さまざまなプロダクトに携わり、優秀な人たちと切磋琢磨しながらスキルを磨いていけるのではないかと思い、リクルートへの転職を決めました。

技術とビジネス、両方の視点を持って
プロジェクトに携われる面白さ。

仕事内容とミッションについて教えてください。

私が所属するグループでは、リクルートにおける多種多様なプロダクトの戦略立案、開発推進、検証を担っています。比較的小規模なプロジェクトに横断的に携わることが多く、開発に関わるメンバーも少数なので、アーキテクチャの選定やプログラミング言語の設定など、企画段階から割と自由度高く取り組めるのが特徴です。その中で私は、さまざまなプロダクトをより良くするためのアプリの開発や保守運用、システム改善の推進リーダーを主に担っています。各プロダクトのディレクターの要望を聞き、要件定義から企画設計まで行い、メンバーへの役割指示を行っています。

また、アプリ開発においては開発スケジュールに沿って進行することも重要。ただ要件を聞くだけでなく、要望を洗い出し、どう工数管理をしたらよいかを考えチーム組成していくことも大事な役割です。要件を受け取って整理したり、工数を見積もる力がついたのはもちろん、ディレクター等とのやりとりを通してコミュニケーション能力が磨かれましたし、プロジェクトマネジメントスキルも身についたと思います。

「本当に実現したいこと」に向け
エンジニア側から能動的に提案できる。

仕事の醍醐味ややりがいをどこに感じますか?

事業戦略やビジネスモデルを見据え「本当に実現したいこと」にこだわり、エンジニア側の意見をしっかり伝えながらサービスを形にしていくことができるのはやりがいのひとつです。
具体例として、ゼロから開発を行った『Corona』というアプリがあります。このアプリはリクルートが展開する『じゃらん』や『HOT PEPPER』の掲載情報を活用して、お店のホームページを簡単に作成できるものです。最初は、簡単・手軽を主眼に、「こういう感じのものを作りたいです」という漠然とした要望を受け、それを形にするところから始まりました。しかし、大規模サービスに関わるプロジェクト故に、関わる社員も多い。そのため、「こんなテンプレートは作れないだろうか」「作成コストはこのくらいにおさえて欲しい」といった多くの要望が寄せられるようになりました。現場へのヒアリングを重ねながら、必要不可欠な要件を洗い出し、「こうしたいのであれば、むしろこの方が目的にかなっていますよ」と意見を出し、システム要件を具現化していきました。

プロダクト開発において、時には相反する要望が寄せられることもあります。そんなときは、「なぜ必要なのか」という背景を理解した上で、別のアプローチを提案し進めてくことも大切です。事業側のニーズやシステム開発上譲れない点、追加機能のメリットとコストまで考え、エンジニアが積極的に意見し柔軟に要件を変えていきます。このように、エンジニアが主体性を持って開発に携われるのは、事業側とエンジニアがフラットに議論できる環境があるリクルートならでは。だからこそ、チーム全員がサービスをより良くすることにこだわり、「本当に実現したいこと」を目指し前向きに取り組んでいけるのだと感じます。

また、『Corona』を開発した当時はエンジニアの間でテスト文化が根付いてきた時期。しっかりテストをして開発していこうと決めて取り組んだサービスでしたので、エンジニア同士でコードをレビューし合いながらサービスの品質を上げていきました。エンジニアの中には細かいところまで読み込み的確なレビューをするメンバーが多くいて、「リクルートにはこんなにすごいエンジニアが在籍しているんだ」と驚きましたし、スキルの高い仲間たちから刺激を受けながら新たな学びにも繋がりました。

現場に入り込み、エンジニアとして意見を出せる環境。
だからこそ、企画から実装までを一気通貫で担える。

印象に残っている出来事を教えてください。

営業支援アプリ『Ribbon』の表示システムを改善し、データの可視化をスピーディにしたことです。そもそも『Ribbon』は『ホットペッパービューティー』の営業向けに開発した営業支援アプリ。以前は、営業部署ごとに異なるツールを使用して分析を行っていたため、クライアントの店舗ごとの予約状況や毎月の売上データを確認するための工数やクオリティにばらつきが存在していました。そこで、活用しやすいツールを導入することで、全体的な効率化を目指せないかと考え、『Ribbon』を開発しました。

当初は、表示すべきデータのカラム情報が定まっていない中で開発を進めていく必要がありました。そのため、インターフェースの変更が柔軟にでき、開発コストも削減できるようにCSV形式でデータ連携する仕様に。その後、データ量が増えたことに加え、データのカラム情報がある程度定まってきたため、データベースに載せ替えた方がメリットが大きいと判断し、自らが主体となって改善を推進しました。
まずは、どのタイミングでデータをインポートすべきか、インポートにどのくらい時間がかかるか、といった調査を実施。システムの機能向上とコストのバランスを図りながら要件設計を行っていきました。データベースの載せ替えにおいては、既存システムに障害が起きないよう導入する必要があったので、BigQueryのデータを取り扱うメンバーと相談しながら慎重に行いました。また、インポート後の予期せぬ挙動が事前に確認できるよう、取り込んだデータとCSVのデータを突合させて整合性を確認できるプログラムも作成しました。

比較的規模の小さなプロダクトでしたので、ディレクターと密に連携しながら、自らが現場に入り込んで企画から実装までを行ったことで、「こうなっていたら、もっといいよね」と細かな点にこだわり改善することができたと思います。一般的なプロダクト開発においては、降りてきた要件をそのまま実装することを求められることがほとんどですが、リクルートには、必要だと思ったことを自らが率先して取り組める環境があります。「こうしたい」という思いを持って主体的にプロダクトに関われたことはもちろん、一気通貫して企画推進していけたことは、エンジニアとしての自信にも繋がりました。

優秀なエンジニアが能力を最大限発揮するために、
働きやすい環境をさらに追求したい。

今後の目標について教えてください。

今後は開発に携わり続けながらも、マネジメントにおける役割も広げていきたいと考えています。実際に開発に携わりながらマネージャーをこなす上長を身近で見ていますから、プログラミングスキルを磨いていきながら、同時にマネージャーもこなせるようになることが、今の私の目指す姿です。
リクルートには高い志と技術を持つ人が多く在籍しています。そういったスキルの高いエンジニア達が腕を磨き、どんどん良いものを作れるような環境を整えていきたいと考えています。例えば、技術的に挑戦しがいのある施策の支援や、ビジネスサイドとのコミュニケーションがとりやすい場を提供するなど、エンジニアが楽しみながらやりがいを持って仕事をしていける環境作りに挑戦したいです。

記載内容は取材当時のものです。

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