プロダクト統括本部
プロダクトデザイン・マーケティング統括室
プロダクトデザイン室

戸田 洋平

大学院卒業後、マーケティング会社を経て、2007年にリクルートへ入社。ネットマーケティングの横断組織にてUX、マーケティング基盤企画を担当。以降、『ホットペッパーグルメ』のプロダクト企画・開発、新規事業開発、株式会社ブログウォッチャーの代表取締役社長、旧リクルートマーケティングパートナーズ・旧リクルートテクノロジーズの執行役員を歴任。21年よりプロダクトデザイン室 室長を務める。

領域×役割のマトリクス型組織で、
業界理解と専門性、どちらも追求できる。

─リクルートのプロダクト企画職の役割を教えてください。

プロダクト企画職は、リクルートが扱うさまざまな事業・サービスを成長させるための企画推進を行う役割です。ビジネスおよびプロダクトの戦略立案から企画設計までを担うプロダクトマネージャーが所属する組織、プロダクト開発に携わる組織、マーケティングの戦略立案・実行を担う組織など、役割ごとに組織を設けています。

そして、HR・住まい・学び・結婚・飲食・SaaS・旅行・美容…と領域別に各役割の組織を配置。「住まい(『SUUMO』)のプロダクトマネジメント」、「飲食(『ホットペッパーグルメ』)のマーケティング」のように、領域×役割のマトリクス型で組織を構成しています。

こうした体制にしている理由の一つは、役割ごとに高度な専門性を磨くため。テクノロジーの進化が目覚ましい現代では、幅広い分野をひとつの組織・ひとりの個人ですべてカバーしていくのはなかなか難しい。そこで、各々が専門分野に特化しつつ、現場で生みだされたナレッジは領域横断でスピーディーにシェアできるように、役割軸の組織括りを重視しています。

また、領域ごとにも組織を分けている理由は、事業・プロダクトごとに、それぞれのマーケットへしっかりと向き合うことでクライアントとカスタマーの本質的な課題にリーチし、それらを解決することで価値を発揮してきたからです。実際のプロダクト開発は、各役割の担当者がそれぞれの専門性を活かしながら、同じ領域を担当する仲間同士で連携して実現。専門性とマーケット理解、どちらも両立するためのフォーメーションを取っています。

ユーザー中心主義を貫きながら、
企画~実装~運用まで携わり続ける。

─プロダクトデザイン室の仕事内容について教えてください。

プロダクトデザイン室は、プロダクト統括本部の中にあり、個人や企業向けプロダクトの企画・設計を担う「プロダクトマネジメント」、ヴィジュアルデザインを手掛ける「デザインマネジメント」、最適な運用フローをデザインする「オペレーションデザイン」、情報誌の企画・推進を担う「情報誌編集」など、多様な仕事が集まっており、組織規模は1,000人を超える部門です。

役割はグループや個人によって様々ですが、私たちが共通して担っているのは、ユーザー目線でプロダクトを考え、日常的に使いたくなるプロダクト、ずっと使い続けたいプロダクトにしていくことだと考えています。

また、プロダクトの企画開発や運用にあたっては、プロダクト統括本部の関係者はもちろん、営業、法務、セキュリティ、カスタマーサポート、外部パートナーなど多岐に渡るステークホルダーとの協働が必要で、それぞれがスペシャリストとしてプロダクトに対しての意見やアイデアを持っています。私たちは、ユーザー視点に立ちながら、こうしたステークホルダーと協働しプロジェクトを推進していくことを心がけています。

さらに、実際の業務でも、あらゆる企画が市場調査、定量・定性調査、ユーザーの行動データなどをもとに、本質的な課題を特定するところからスタート。既にある戦略をただ受け取るのではなく、ユーザー目線で企画設計から実際の開発までを推進していきます。そして、リリース後に狙い通りの解決に繋がったかをモニタリングし、必要に応じてチューニングや追加施策の検討をするところまで責任をもって携わっています。

ユーザーフィードバックがスピーディーかつ膨大。
高速にPDCAを回せるから、たくさん打席に立てる。

─プロダクト企画職として働く魅力を教えてください。

いくつかあります。一つは、社会に与える影響。『じゃらん』や『ゼクシィ』のように、リクルートのプロダクトの多くは業界トップクラスの規模のプラットフォームやソリューションです。売上やアクション数など定量的に感じられるインパクトも大きいですし、家族や友人など身近な人がユーザーになっているケースも多いので、自分の仕事の影響をダイレクトに感じやすい環境だと思います。

また、プロダクトをグロースさせる上で重要なユーザーフィードバックがスピーディーかつ膨大に得られることも醍醐味の一つです。ユーザーの反応を素早くたくさん集められるからこそ、PDCAを高速でまわし、プロダクトをスピーディに進化させることができます。たくさんの打席に立つことができるので、企画職として成長したい人にとっても短期間で多くのスキルや知識を身につけられます。

新しいものに率先してチャレンジする風土があるのも、企画職として面白いところ。私自身の経験をお伝えすると、スマートフォンが登場して間もない時期に、スマートデバイスでのユーザー体験設計に会社が思い切りアクセルを踏ませてくれたことがありました。まだ世間では様子見という企業も多く、ユーザーのデバイスの使い方もプロダクト開発の方法も何もかもが分からなかった時期に、「日本中のスマートフォンにリクルートのアプリがダウンロードされている状態を目指そう」と意気込んで、様々な挑戦をさせてくれました。世の中に先駆けていち早く動き出すことを応援してくれる風土が会社にあるからこそ、トライアンドエラーを積み重ねながら様々なナレッジを蓄積することができ、結果的に様々な分野で多くの方に使っていただけるプロダクトを提供し続けてこられたのではないかと感じています。

こうしたチャレンジのほとんどが経営のトップダウンで始まったことではなく、いちメンバーからのボトムアップで実現していることも、リクルートらしいところです。例えば、いまや多くのユーザーを抱える『スタディサプリ』『Airレジ』はもともと社員のアイデアから生まれたプロダクトです。メンバーからは毎週のように大小様々なテーマのアイデアが起案されます。一人ひとりが、マーケットの最前線でいろいろな課題に対して、当事者意識を持って向き合い、アイデアを発信できるからこそ、想像をこえたプロダクトの進化が可能になるのだと思います。

これまでにない価値を生み出せるのは、
自分自身も進化を続けられる人。

─組織として実現したいこと、そのために一緒に働く仲間に期待したいことを教えてください。

日々変化を続ける世の中に新しい価値を創造し提供していくために、プロダクトの進化と同じく働く私たち一人ひとりも進化し続けようとするスタンスを持っていることが大切だと考えています。トレンドやユーザーの変化にアンテナを張り、新しいニーズや課題を発見する力も必要ですし、これまでのセオリーにないアプローチをしていくことも必要です。アルゴリズムの進化によりユーザーの体験が「情報を検索する」から「情報が届く」に変わってきているトレンドを捉え、プロダクトの中で再現できないか考えたり、生成AIを使って業務プロセスやプロダクトの価値向上に繋げられないか検討してみたりと、時代の変化にあわせて様々なチャレンジをしています。

こうした挑戦を実現するには、幅広い経験を通して多様なスキル・価値観を取り入れていくことも必要です。リクルートには、プロダクトによって0→1のフェーズもあれば、100→1000のフェーズのものもありますし、個人向け/企業向け、広告課金/従量課金…とビジネスモデルの異なる、様々なプロダクトがあります。多くのテーマ・役割を経験し、幅広い知識や引き出しを増やしていくことが新たな発想のヒントになることを期待して、多様なキャリアステップを応援しています。

また、同じ考えのもと多彩なバックグラウンドの仲間が集う組織であることにもこだわっています。メンバーには、例えば営業などの他職種の部署から異動してきている人も多いですし、キャリア採用入社の人たちも、コンサル・エンジニア・小売サービスの企画職など、前職は様々。データに強い、テクノロジーに強い、リアルのユーザー接点に詳しい…と、それぞれが培ってきた強みを活かしてプロダクトに向き合っています。これから入社する方にも、今のリクルートにはない強みに期待したいですね。

そうした異能の集団で実現したいのは、ユーザー一人ひとりが自分にあった最高な体験をシンプルに享受でき、豊富な選択肢から自分にぴったりのものを自由に選べる社会。現代社会はテクノロジーにあふれていますが、テクノロジー企業としての私たちが目指すのは人がテクノロジーに合わせるのではなく、テクノロジーが人に合わせて体験や価値を向上させ、特別なスキルがなくてもすべての人がテクノロジーの恩恵を享受できる社会。人それぞれの今の気持ちやニーズに寄り添い、ほしい情報・サービスがすぐに届く世界を、多様な仲間と共に力を合わせて作っていきたいです。

記載内容は取材当時のものです。

社員インタビュー

to top