Before 限られた情報しか得られない利用者と、
業務過多のサロン

ネットでお店や宿泊先を検索し、予約を入れる。2007年当時すでにネット予約システムは広く浸透しつつあった。しかし、ヘアサロンなど美容業界では複雑なメニューの指定や担当者の稼働、時間配分を考慮する必要があり、システム化が遅れていた。利用者は、お店の看板やチラシなどの情報に頼りにサロンを探した。予約の際はサロンの営業時間内で店に立ち寄るか、電話をかけた。限られた選択肢の中からサロンを探し通っていたのだ。その頃サロン側は、美容師は技術職であるにも関わらず、技術を磨くこと以外に、予約や売上の管理、業務のほとんどを手書きの台帳で管理しながら、新規顧客の獲得方法に頭を悩ませていた。

笑顔で接客する女性店員2人の写真

Will 全国のサロンと利用者を繋ぐ
プラットフォームをつくりたい

2007年。ヘアサロンやエステサロン、ネイルサロンなど、街中にサロンが増えるにつれ、新規顧客の獲得はサロンにとって重要課題となった。利用者も同時に、サロン探しに苦戦した。利用者とサロンをつなぐプラットフォームがない。そんな状況を改善すべく、ヘアサロンの検索予約サイト「ホットペッパービューティー」を開始。リクルートは美容分野に本格参入を果たした。携帯電話のネット利用者増加を背景に、翌年には携帯サイトをオープン。利用者はどこにいても、24時間いつでもヘアサロンの予約が可能となり、予約時にお気に入りのヘアスタイルをサロンに送ることもできるようになった。2010年にはスマートフォンアプリの提供も開始し、翌2011年には、都内4版をビューティー情報に特化したクーポンマガジン「HOT PEPPER Beauty」にリニューアル。サロン探しに最適なネットサービスと、テーマ別に情報を提供するフリーペーパーの相乗効果により、利用者はより広い視野でのサロン選びが可能になった。

笑顔で接客するネイリストと色を選ぶお客様の写真

After サロンで働く方の「不」を解消する
国内最大規模のプラットフォームに

掲載サロン数は国内最大級、カタログも豊富。様々な条件からサロンを探せる便利さに加えて、ポイントプログラムや豊富なクーポンといったお得なサービスも人気を呼び、ホットペッパービューティーの利用者は年々増加している。2019年には、ネット予約が年間1億件を達成。また、新規顧客の獲得や予約管理の容易さに加え、情報の拡散効果や販促クーポンによる集客アップなどのメリットが評価され、参画するサロンも増え10万件を突破している(2020年12月時点)。この大規模なプラットフォームがサロンの検索や予約のプロセスを改善しただけでなく、美容師と利用者の方々が抱えていた「不」の解消につながっていると信じている。

Future 美容業界の未来を見据え様々な角度から
サロン経営をサポート

ホットペッパービューティーは、利用者の利便性を高めることだけに留まらず、サロンの経営支援にも力を入れる。例えば2012年にリリースされたサロン向け予約管理システム「SALON BOARD」は、予約の一元管理から顧客管理、リピート促進、レジや分析までカバーするサロン側の運用業務の負荷を軽減するシステムだ。これを無料で提供し、それまでアナログだった予約管理やサロンの経営を効果的に支援。売上の分析に手間と時間がかかる、営業時間終了後に販促のはがきを書くのでプライベートの時間がない、受付専門スタッフを用意できず営業時間内の電話対応ができないなどの声を、多くのサロンからもらっていた。「SALON BOARD」を通じて運用業務の負担を軽減し、サロンには技術の磨きこみやサービスに注力してもらえるようにとの想いで開発し、全国約10万店舗以上で活用されている。 また、2014年6月には美容に関する調査研究と学びの機会の提供を行う、ホットペッパービューティーアカデミーを設立。オンライン型セミナーも提供し、ネットサービスの活用法や美容業界向け人材育成研修等を通じて集客、顧客満足、人材育成の学びの場を無料で提供している。

サロン向け予約管理システム「SALON BOARD」の画面例

「ホットペッパービューティ」のサイトはこちら

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