どこでも生きていける力
OGインタビュー安井 早紀さん
リクルートでの印象的なお仕事は?
印象的なお仕事①:「ファミリーデーの立ち上げ」
仕事の意味付けを転機に、社員・家族を大事にできる仕組みを主体者として立ち上げ
初期配属が総務グループで、実はもやもやしていた1年目。JDP(入社半年で振り返る研修)や各所との仕事を通して、総務の仕事は「他の部署が取り組まない仕事を何でもやらなければならない」から「経営と従業員が必要なことなら何でもできる」と思考転換、意味付けできたことが転機になりました。
「仕事を頑張っていて家に帰るのが遅いワーキングペアレンツにとって、家族に応援され、心地よく働ける状態を作りたい」。そんな想いで、入社2年目時に「ファミリーデー」の制度を1から立ち上げました。
「楽しかった」で終わらず、キャリア教育の視点も取り入れたいと考え、子供と社員との「名刺交換」、両親に将来の夢、同僚に趣味や普段の様子を聞く「インタビュー会」の仕掛けを設計。結果的に、子供にとっては「働くことをポジティブに感じてもらえて、親の勤務先が身近になる機会」に、同僚にとっては「〇〇くん/ちゃんを身近に感じられ、自然と協力体制を深められる機会」になりました。リクルートキャリア以外のグループ会社で横展開され、多くの社員に喜びを広げられたターニングポイントとなる仕事になりました。
印象的なお仕事②:「大学生向け次世代リーダー育成プログラム」を女川で立ち上げ
「課題設定から企画まで」広い裁量権で次世代リーダーを育てる企画を大学生に届ける
人材開発室ではミャンマーで開催していた「大学生向け次世代リーダー育成プログラム」を国内で再現するために、メンバー2名で立ち上がりました。「課題設定から企画設計まで」裁量権を広く持たせてもらい、「リアルで複雑な社会課題」「志ある経営者」に対峙することを通じて、働くことを通じて自己と社会を考える機会を提供するために、場所選び、企画設計、関係者巻き込みを推進。沢山の壁を乗り越え、宮城県女川町でのプログラムを新規立ち上げしました。
取り組むテーマ・課題のレベルの高さを諦めず、現地のためになる事業立案と、学生の学び・成長観点を考え抜き、こだわりを持てたことが今の糧になっている経験です。
現在はどのような仕事を?今後のビジョンは?
「人生の学校」を日本で立ち上げ、様々なステークホルダーと共に新しい当たり前を広げる
2020年4月に友人と「株式会社Compath」を立ち上げ、現在はデンマークの人生の学校「フォルケホイスコーレ」をモデルにした学び舎を日本に作るため、北海道東川町に移住しました。
人生100年時代と言われつつもまだ、走り続けることがよしとされる価値観のなかで、立ち止まって、自分と社会を見つめ直す時間を作っています。
日本と東川町の文化/土壌を活かした学び舎をつくることと、ギャップタームの選択肢を当たり前になる寛容な社会をつくることを目指しています。一人ではできないことなので、多くの仲間とともに尽力していきたいですね。
リクルートで身につき、現在生かされているスキル/スタンスは?
未知なことに対して当事者として向き合うことを心から楽しいと思えるマインドと自然と身についた企画立ち上げ力
リクルートで身についたこと、学びはたくさんあります。どこでも生きていける力がついたよ、と過去の自分に伝えたいです。笑
一番は「新しいことに挑戦した時に、壁に直面しても大丈夫」と思えるマインドですね。リクルートから教育系企業に転職した際も、「今までになかったものを立ち上げる」ことが求められましたが、楽しんで取り組めました。目の前にボールがきた時に、課題の深堀り・様々な観点からの打ち手検討などを自然とできるようになっていました。未知なことに対して当事者として関わることが本当に楽しいと思うスタンスがリクルートで培ったものなのかもしれません。
また、人事を経験したからこそ、「プロジェクトも課題も、人の集合体」という考え方が生まれ、1人1人に向き合い、ゴールに向けて突き進むことができています。人と対峙する喜び・難しさの両者が今の自分の「何者にもなれる」という自信の礎を作ってくれています。