人物写真:田原 結

田原結

ファイナンス

ファイナンス×ITで、
リクルートの経営アジェンダを担う

学生時代
学部生時代 は強豪アメフト部の学生スタッフ(メディカルトレーナー)として活動。その経験から大学院に進学し、スポーツマネジメントを研究する。
1年目~4年目
経理部門で会計業務を担当。経理実務を担うアウトソーシング先のマネジメントや、単体決算業務に携わり、ファイナンスの基礎知識を習得。
5~7年目
自ら手を挙げて、人材サービス事業に異動。事業部の中で販売管理→収支管理・運営、経営管理→事業企画と経験し、ファイナンスに関わる事業の意思決定がどう行われているか、リアルに学ぶ経験となった。
7~8年目
第1子出産のため産育休を取得。
8年目〜11年目(現在)※2024年時点

全社会計基盤の刷新や、経理に関わる業務のDX化プロジェクトを担当。9年目からグループマネジャーとしてメンバーマネジメントも行う。

現在の仕事内容

財務会計を軸にしつつ、経営戦略やITへと染み出してキャリアの幅を広げた。

学部生時代は体育会組織に所属。大学院でスポーツマネジメントを専攻していた私の夢は、いつか日本のスポーツ産業全体の発展に貢献することでした。そのためには、まずビジネスの最前線で経営やマネジメントのスキルを磨いて実力をつけよう。将来を見据えて出来るだけ早く成長したかった私の目には、若手のうちからチャレンジする機会が多く、社外での機会に挑戦することも含めて多様なキャリアを応援してくれるリクルートの環境が魅力的に映りました。

私が入社した当時は統合前でリクルートグループ各社が事業領域・機能ごとに採用をしていた時期。「この先どんな仕事・事業に携わるとしてもお金の問題は避けて通れないし、数字を読み解く力は必ず私の武器になる」と前向きに捉え、ファイナンスをキャリアの入口にできたらと思い入社しました。

1年目から書類の処理や帳票への入力といった実務を担っていただく外部パートナーとのやりとり や、社内の関係各所との調整などを行い、単体決算業務も経験。そうして財務会計の知識を一通り身につけた私は、5年目に自分の希望で全社の経理部門から『リクナビ』や『リクルートエージェント』を運営する人材事業へ異動しました。私はもともと経理としてこの事業の会計を担当していたのですが、ファイナンスに関する事業の意思決定がどのように行われているのかを、もっと間近で見ながら勉強してみたいと思ったのが異動の理由です。自らの経理経験を活かし、まずは受注・申込~売上計上~請求書発行~入金などの販売管理を担当。その後は徐々に事業ボードの意思決定を直接的に支援するような収支管理、経営管理、事業企画などにも仕事の幅を広げていきました。 このように短期間でたくさんの業務に携われるリクルートだからこそ、多くの成長機会があったと感じています。

2019年末から約1年の産育休を挟み、2020年の秋に職場復帰したタイミングで再び全社の経営管理部門に。そこから現在に至るまで私が取り組んでいるのは、請求処理や経費精算など紙で運用されていた業務のDX化プロジェクトです。並行して全社の会計基盤の刷新プロジェクトにも携わっており、財務会計の実務を知る私たちとITの知見を持つシステム担当で力を合わせて、リクルートのファイナンスのあり方を進化させることがテーマになっています。

人物写真:田原 結

職種ならではのおもしろさ

社内の意思決定スピードを上げることで、ステークホルダーに早く・的確に価値を届ける。

今の私が行っていることは、直接的に従業員の生産性や経営の意思決定に貢献するものです。例えば、目下取り組んでいる会計基盤の刷新は、リクルート創業以来最大規模と言われるほどの開発プロジェクト。かなり昔に構築されたものを、現在のグローバルスタンダードに合わせてリニューアルしています。

会計基盤はリクルートの全ての事業、あらゆる業務につながっているので責任は非常に重大ですが、そのような重要な経営アジェンダのひとつに携われていることはとても刺激的です。これが実現すると、複雑な処理が必要だった財務情報の抽出や分析がスピーディーに遂行できるため、経営上の重要な意思決定をより適切なタイミングで的確に行うことができる。ファイナンスの専門家だけでなくITエンジニアなど社内外あわせて数百人の巻き込み・推進が必要になるため、大変なことも多いですが、ファイナンスの業務や環境をより良くすることは、データドリブンな経営の促進につながるし、難易度の高いプロジェクトを経験することは自己の成長だけでなくマネジャー としてメンバーの成長を実現する ためのいい機会にもなる。会社、自分自身、メンバーの成長を加速させるチャンスだと捉えて取り組んでいます。

その先に見据えているのは、リクルートのステークホルダーへの貢献。経営の意思決定がシャープになれば、リクルートの事業活動に注目している株式市場や株主に対して、早期に正確な情報開示が可能になるため、マーケット活性化の一助にもなるはずです。また、リクルートの各事業でも意思決定のスピード・精度が向上し、働く人々の生産性が上がれば、顧客である企業・個人にとってもっと価値あるサービスを提供していくこともできるはず。このように、ファイナンスに携わることは、リクルートのあらゆる機能に貢献することでもあり、その先にいる社会へと影響していく仕事だと、私は受け止めています。

人物写真:田原 結

リクルートらしい「機会」

ふとした疑問から課題を発見。自ら手を挙げて解決に取り組み、上司も応援してくれた。

私が考えるリクルートらしい機会は、スキルや経験が十分かどうかに関わらず、本人の意思や熱意に期待し、応援してくれるところ。入社1年目にして、さっそく実感しました。

それは、一部の従業員が経費精算に利用していた、法人のクレジットカードの扱いに関する出来事。私は先輩から担当業務を引き継ぐ中で、法人カードの存在を知りました。当時は複数のカード会社との契約・業務プロセスが見直されておらず、小さな課題が山積みになっていました。もちろんその状態は様々な経緯があってのことなのですが、私は率直に「このままでいいの?」と疑問に感じたんです。ひとつひとつの課題は大きなものではなく、今すぐに解決しなければならないわけでもなかったし、私には他に与えられた仕事がありました。でも、感じた疑問をそのままにはしておけなかったんです。

カードの利用者や実務を担当しているアウトソース先などの声を突き詰めていくうちに、このままの状態はいつか問題化するという思いが大きくなっていきました。

そこで私は、自主的に課題解決に向けて契約体制の整理と業務プロセス変更に取り組みはじめました。とはいえ、まだ社会人1年目。何をしたら良いか分からず、関係各所への調整も大変で、なかなか進展しません。すると、上司からこう言われたのです。「あなたは自ら課題に気づいて、せっかく一歩踏み出したのに、もったいない!」。そう言うと、私がどう動けば良いのか、誰を巻き込めば良いのかをアドバイスしてくれて、私は無事に課題解決に漕ぎつけることができました。

このように、自分の実力以上の仕事に向き合う過程で成長していくような機会がリクルートには豊富にあります。その後も、自ら希望して新たなチャレンジをさせてもらったことが何度もありましたし、仕事に慣れてくるとすかさず次のチャレンジがやってくることの連続。自分自身がそんな機会をたくさんもらっているからこそ、組織を率いるマネジャーとなった今も、メンバーのしたいことやできることを一緒に考え、身の丈より少し大きな仕事を任せるように意識しています。その上でメンバーが安心して仕事を進められるように、メンバーそれぞれにとって適切な関与度を意識しつつ、彼らが困ったときや頼りたいときはいくらでも時間を割いて支援することを心がけています。

人物写真:田原 結

機会を得るための「マイルール」

掲げる理想は高ければ高いほど良い。自らの思いを発信し、遠慮せず周囲を巻き込む。

私が機会を得るためにこだわっているのは、自分の中に芽生えた違和感を放置しないことです。私はもともと自分が納得できるまで徹底的に突き詰めたいタイプ。もやもやした気持ちに蓋をせず、原因を理解し、解消のために最大限努力をするうちに、それがいつしか自分を成長させてくれるような新たな挑戦に繋がっていくことが多かったように思います。

また、自分ひとりで解決しようとせず、周囲を巻き込み協力をしてもらうこと。特に、周りの人たちに時間を割いてもらうことを、申し訳ないことだと思わないようにしています。これは、上述した入社1年目のチャレンジで私をサポートしてくれた先輩に言われて以来、意識していること。当初は私の自主的な取り組みに先輩の時間をもらうことに恐縮していたのですが、「あなたが本気で情熱を持って取り組もうとしていることなら、先輩や上司はいくらでも時間を割くから、堂々と相談しなさい」 と言われ、リクルートらしい懐の深さやお節介精神をありがたく感じました。

そして、理想は高すぎるくらいでちょうど良い。ファイナンスの仕事は関係者が多く、影響範囲も多岐に渡りがちなため、様々な事情や制約を考慮すると最初に描いた理想を100%実現することはなかなか難しい側面があります。だからこそ、はじめから控え目な目標を立てては結局何も成せなくなってしまう。むしろ、実現したい未来の理想形を無邪気に描いて、そこから現実的なラインに落とし込む方が結果的に高い成果になりやすいし、みんなにとって嬉しい未来を掲げるほど、多くの賛同者が現れ、仲間を増やすことができると思っています。

大事にしていること

目の前の「ありがとう」だけでなく、10年後に実現したい世界を意識する。

若手の時代は目の前の相手に貢献し、「ありがとう」と言われることをモチベーションに取り組んできた部分もありました。もちろん、誰かのために頑張れることは大切。でも、ファイナンスをはじめとしたコーポレートの仕事は、取り組みが大きくなるほどすぐには結果が出ない種類の仕事が多く、効率よりもリスクヘッジを優先しなければならないときは一時的に従業員の手間や負荷を増やしてしまうようなものもあります。

そんなときに、目先の反応を気にしすぎていたら、いつまでたっても課題が解決できないどころか、問題はどんどん深刻になってしまうかもしれません。だからこそ私が大事にしているのは、今すぐ感謝されるよりも10年後に「ありがとう」と言われる状態を目指すこと。本質的な課題を先送りにせず、中長期的な視点で考えることを意識しています。

それは、自分自身のキャリアにとっても同じこと。振り返ってみると、リクルートでファイナンスの仕事をすることは、スポーツビジネスに貢献する未来を目指している私にとって、最短でビジネスパーソンとして成長するための最善の選択だったと思います。ビジネスにおいて切っても切れないお金周りの検討を主体的に取り組ませてもらえたこと。今、30名以上のメンバーを率いる組織マネジメントをしていること。自分の実力が伴う前からチャレンジさせてもらったからこそ、経営に欠かせない要素である“ヒト”・“カネ”について、同世代よりも早いスピードで経験することができたように感じます。

現在、第2子を妊娠中。そろそろ産休に入る予定ですが、戻ってきたら引き続き今のプロジェクトに携わっていきたいですね。会計基盤の刷新は、あと数年続く一大プロジェクト。これほどの規模の変革を推進する一端を担えるのは、ファイナンス人材としてまたとない機会だと思っています。いつか、長年の夢であるスポーツビジネスに飛び込んでみたい気持ちもありますが、リクルートにはまだまだチャレンジしてみたいことが眠っているはず。そうした機会を自らの手で掘り起こし、ファイナンス×ITのキャリアを磨いていくことが、今の私の目標です。

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