リクルートのVR動画を活用したダイバーシティマネジメント研修プログラム 経産省後援「第3回 HRテクノロジー大賞」にてラーニング部門賞を受賞
株式会社リクルートホールディングス傘下の事業統括会社である株式会社リクルートは、VR(バーチャルリアリティ)動画を活用した管理職向けダイバーシティマネジメント研修プログラム「Be a DIVER! VR」の開発が、経済産業省後援「第3回 HRテクノロジー大賞」のラーニング部門優秀賞を受賞したことをお知らせします。
バーチャル・リアリティ(VR)動画による深い疑似当事者体験を核にすることで、研修参加者の理解を促進するとともに、参加者の「理解の質」を一定に保つことに成功した点が革新的であると評価され、受賞にいたりました。
「Be a DIVER! VR」の概要
リクルートグループでは、経営理念「個の尊重」の実現に向けて、従業員一人ひとりが能力を余すことなく発揮できることが重要と考え、2006年からダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)の推進に取組んでいます。その中で、管理職の理解と現場でのD&Iマネジメントの実践が不可欠として、女性メンバーを持つ上長を主な対象にマネジメント研修など、さまざまな施策を行ってまいりました。
特に多様化する従業員の属性やライフスタイル、働き方の進化を踏まえ、これからのD&Iマネジメントでは、多様なメンバーの事情を深く理解し、その上で最適なアサインメントや組織設計を行うことで組織・チームでの成果を最大化させることが重要と考えています。理解促進のツールのひとつとしてバーチャル・リアリティ(VR)動画を開発し、2017年度より管理職研修に導入しています。
第一弾として「仕事と育児を両立する従業員の日常」を体感できるVR動画を株式会社シルバーウッドと協働で開発し、リクルートグループの管理職130名ほどが研修で体験しました。
受講後のアンケートでは「参加前に比べて、ワーキングマザー・ファーザー特有の事情(ライフスタイル)への理解度が深まった」と92%が回答しました。また、「頭で想像していたよりもずっと、育児や家事と仕事の両立は工夫が必要だと分かった。これからメンバーへの接し方が大きく変わっていくと思う」「本人の今後のキャリア形成に向けて、サポートできる組織体制やマネジメントをしていこうと心の底から思った」などの声も聞かれました。
これらの結果と今回の受賞を踏まえ、今後もD&Iマネジメントの進化に取組んでまいります。
HRテクノロジー大賞について
経済環境の激しい変化、少子高齢化、グローバル化が急速なスピードで進む中、企業人事は、環境変化にキャッチアップするだけでなく、率先して変革を推進する主体である必要があります。
また、ビジネスへの貢献の視点で、人事部門が事業部門のビジネス・パートナーとなることが求められるようになってきています。日本のHRテクノロジー、人事ビッグデータ(アナリティクス)の優れた取組みを表彰することで、この分野の進化発展に寄与すべく、今回で第3回目の開催になります。