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テーブルトップオーダー利用経験率は73.4% 今後セルフオーダー(自分のスマホ利用)「利用したい」42.7% いずれか取り入れている外食店「良い印象」61.4%

株式会社リクルート

テーブルトップオーダー・セルフオーダーの利用実態・意向調査(2021年12月実施)

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株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、コロナ禍や飲食店の人手不足で注目されているテーブルトップオーダー(座席に設置された専用端末を操作しての注文)やセルフオーダー(QRコードやアプリを活用して消費者自身のスマートフォンでの注文)について、消費者へのアンケートを実施しましたので、その結果を発表いたします。

要約

POINT1 外食店でのテーブルトップオーダーの利用経験率は73.4%、セルフオーダーの利用経験率は26.0%
 ▶テーブルトップオーダー(座席に設置された専用端末を操作しての注文)の利用経験がある人は73.4%。うち15.8%はコロナ禍以降に利用したと回答し、コロナ禍でのニーズの高まりを感じさせられる。
▶セルフオーダー(QRコードやアプリを活用して消費者自身のスマートフォンでの注文)の利用経験がある人は26.0%。20代女性(47.1%)、20代男性(41.7%)で4割を超える。若年層ほど利用経験率が高い傾向。

POINT2 今後の利用意向、テーブルトップオーダーは70.1%、セルフオーダーは42.7%が「利用したい」
▶今後テーブルトップオーダーを「利用したい・計」70.1%。20・30代女性で特に高い利用意向。
▶今後セルフオーダーを「利用したい・計」42.7%。これまでの利用経験と同様に若年層ほど今後の利用意向も高い傾向。

POINT3 利用したい理由、「自分の都合の良いタイミングでオーダーできるから」63.7%、取り組んでいる外食店の印象「良い印象である」61.4%
▶外食店でテーブルトップオーダーやセルフオーダーを利用したい理由、「自分の都合の良いタイミングでオーダーできるから」63.7%、「店員を都度呼ぶことに気が引けるときがあるから」42.6%、等。
▶テーブルトップオーダーやセルフオーダーに取り組んでいる外食店の印象、「良い印象である・計」61.4%、「悪い印象である・計」は3.1%で極少。

1. 外食店でのテーブルトップオーダーの利用経験率は73.4%

外食店における人手不足やコロナ禍での消費者の非接触ニーズの高まりを背景に注目されている、テーブルトップオーダー(座席に設置された専用端末を操作しての注文)やセルフオーダー(QRコードやアプリを活用して消費者自身のスマートフォンでの注文)について調査した。居酒屋チェーン等では比較的以前から導入が進んでいたテーブルトップオーダーについては、73.4%が「利用したことがある」という結果。うち15.8%はコロナ禍以降に利用したと回答し、コロナ禍でのニーズの高まりを感じさせられるデータとなっている。性年代別では、20代女性(81.8%)と30代女性(80.6%)で8割を超える高い経験率となっている一方で、60代女性(64.6%)では他の性年代に比べて経験率が低い。

外食店でテーブルトップオーダーを利用した経験の有無(全体/単一回答)

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※「コロナ禍より前に利用したことがある・計」:「コロナ禍より前に何度も利用したことがある」「コロナ禍より前に一度くらいは利用したことがある」のいずれかを回答した人を集計
※「コロナ禍以降に利用したことがある・計」:「コロナ禍以降によく利用するようになった」「コロナ禍以降に一度くらいは利用したことがある」のいずれかを回答した人を集計
※「利用したことがある・計」:「コロナ禍より前に何度も利用したことがある」「コロナ禍より前に一度くらいは利用したことがある」「コロナ禍以降によく利用するようになった」「コロナ禍以降に一度くらいは利用したことがある」のいずれかを回答した人を集計

2. セルフオーダーの利用経験率は若年層ほど高く、20代女性が47.1%で最も高い利用経験率

次に、最近普及してきたセルフオーダー(QRコードやアプリを活用して消費者自身のスマートフォンでの注文)の利用経験を聞いた。導入され始めてからの歴史が浅い分、テーブルトップオーダーに比べると利用経験率は低いものの、すでに26.0%が「利用したことがある」と回答。性年代別では、若年層ほど利用経験率が高い傾向にあり、20代女性(47.1%)、20代男性(41.7%)で4割を超える。一方で60代女性(10.6%)では最も利用経験率が低かった。

外食店でセルフオーダーを利用した経験の有無(全体/単一回答)

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※「コロナ禍より前に利用したことがある・計」:「コロナ禍より前に何度も利用したことがある」「コロナ禍より前に一度くらいは利用したことがある」のいずれかを回答した人を集計
※「コロナ禍以降に利用したことがある・計」:「コロナ禍以降によく利用するようになった」「コロナ禍以降に一度くらいは利用したことがある」のいずれかを回答した人を集計
※「利用したことがある・計」:「コロナ禍より前に何度も利用したことがある」「コロナ禍より前に一度くらいは利用したことがある」「コロナ禍以降によく利用するようになった」「コロナ禍以降に一度くらいは利用したことがある」のいずれかを回答した人を集計 

3. 今後のテーブルトップオーダーの利用意向、70.1%が「利用したい」

今後のテーブルトップオーダーの利用意向を聞いた。「利用したい・計」が70.1%と「利用したくない・計」の8.9%を大幅に上回った。性年代別では、20代女性(83.4%)や30代女性(82.9%)で利用意向が高く、一方で60代男性・60代女性(ともに12.9%)で利用したくない意向が他の性年代よりも高いという結果であった。

今後、外食店でテーブルトップオーダーを利用したいと思うか(全体/単一回答)

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※「利用したい・計」:「ぜひ利用したい」「やや利用したい」のいずれかを回答した人を集計
※「利用したくない・計」:「やや利用したくない」「まったく利用したくない」のいずれかを回答した人を集計

4. 今後のセルフオーダーの利用意向、42.7%が「利用したい」。若年層がより積極的

今後のセルフオーダーの利用意向についても聞いた。こちらも「利用したい・計」が42.7%で「利用したくない・計」の23.1%を上回った。性年代別では、20代女性で「利用したい・計」が66.5%と最も高く、一方で60代女性で「利用したい・計」が24.2%と最も低くなっている。前述のこれまでの利用経験と同様に若年層ほど今後の利用意向も高い傾向にあるが、男性よりも女性でよりはっきりと世代間の差がある傾向が見られる。

今後、外食店でセルフオーダーを利用したいと思うか(全体/単一回答)

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※「利用したい・計」:「ぜひ利用したい」「やや利用したい」のいずれかを回答した人を集計
※「利用したくない・計」:「やや利用したくない」「まったく利用したくない」のいずれかを回答した人を集計

5. 利用したい理由、トップは「自分の都合の良いタイミングでオーダーできるから」63.7%

今後、外食店でテーブルトップオーダーやセルフオーダーを利用したい理由を聞いた。「自分の都合の良いタイミングでオーダーできるから」が63.7%で最も割合が高く、2番目に「店員を都度呼ぶことに気が引けるときがあるから」で42.6%、3番目に「待ち時間によるストレスが減るから」で39.2%、4番目に僅差で「接触機会が減り、より安心してお店を利用できるから」が38.8%と続いた。全体的に男性よりも女性でテーブルトップオーダーやセルフオーダーのメリットを感じている人が多く、特に30代女性では利用したい理由を複数選択する傾向が見られた。

今後、外食店でテーブルトップオーダー・セルフオーダーを利用したい理由(全体/複数回答)

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6. 取り組んでいる外食店の印象「良い印象である」61.4%

テーブルトップオーダーやセルフオーダーに取り組んでいる外食店の印象については、「良い印象である・計」が61.4%で、「悪い印象である・計」は3.1%で極少であった。性年代別では、20代女性(77.2%)と30代女性(73.3%)で7割以上が「良い印象である」と回答している。テーブルトップオーダーやセルフオーダーについては、若年層で利用経験・今後の利用意向ともに割合が高い傾向にあるが、高齢層でもメリットを感じている人は一定数いるため、デバイスの普及や機器の操作に慣れる人が増えてゆくにつれて、高齢層にも徐々に浸透してく可能性があると考えられる。

テーブルトップオーダー・セルフオーダーに取り組んでいる外食店の印象(全体/単一回答)

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※「良い印象である・計」:「良い印象である」「どちらかというと良い印象である」のいずれかを回答した人を集計
※「悪い印象である・計」:「どちらかというと悪い印象である」「悪い印象である」のいずれかを回答した人を集計

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