2024.11.21飲食
外食店の「ダイナミックプライシング」実施店の認知率は57.0% 同じメニューが時間帯や立地等で価格が変わることに「納得できる」54.3%が、「納得できない」18.3%を上回る
(c) Recruit Co., Ltd.
飲食
株式会社リクルート
※2024年9月27日、リリース内記載の情報を訂正いたしました。訂正箇所:P1 【外食動向】の右側の注釈
※2024年9月30日、リリース内記載の情報を訂正いたしました。訂正箇所:P4
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』では、毎月、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象に実施している「外食市場調査」について、2023年度の年間結果(外食&中食動向)を取りまとめましたのでご報告いたします。
※昨年度のプレスリリースでは19年度を[コロナ禍前]として比較していたが、厳密には19年度2~3月(2020年2~3月)はコロナ禍の影響を受けていることから、今年度のプレスリリースでは、18年度を[コロナ禍前]として比較している。
1. 外食の回数・市場規模
・3圏域計の2023年度(23年4月~24年3月)の年間の外食市場規模は前年度比+12.8% (3兆4482億円)と推計された。コロナ禍4年目の外食市場規模は、18年度比[コロナ禍前比]で83.4%まで回復した。
・1カ月あたり外食実施率は前年度差+3.6pt(67.8%)、実施者の外食頻度は前年度比+2.4%(3.79回)、外食単価は同+5.1%(2,828円)とそれぞれ増加した。
※外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で 行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む。
2. 性年代別の外食実態
・18年度比で外食市場規模の回復が進んだ性年代は「女性/50歳代」(+2.7%)、「女性/30歳代」(-5.1%)。回復が遅れている性年代は「女性/60歳代」(-30.4%)、「男性/60歳代」 (-29.7%)。
3. 業態別の外食実態
・「居酒屋」の市場規模は前年度比+18.5%。「居酒屋」は2年続けて回数シェアを高めた(2021年度9.9%→2022年度13.6%→2023年度14.4%)。
4. 経年分析 コロナ後の飲酒市場を予測
・過去6カ年の外食市場を比較すると、外食全体の回数が18年度比(コロナ禍前比)で76.3%まで戻ったのに対し、飲酒を伴った外食の回数は同68.0%で、飲酒を伴う外食の戻りが鈍い。
5. 中食の回数・市場規模
・3圏域計の2023年度(23年4月~24年3月)の年間の中食市場規模は前年度比-2.4%(1兆4087億円)と推計された。コロナ禍4年目において、外食市場規模はコロナ禍前の83.4%まで戻り、中食市場規模は115.6%となった。
・1カ月あたりの中食実施率と実施者の購入頻度は前年度を下回り、中食単価は前年度比+1.9%と増加した。
※中食:夕方以降の食事について、外で買ってきたものを食べた、出前や宅配を利用して食べた場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で購入した中食を対象としており、圏域外で購入した中食は含んでいない。また、夕方以降、1日あたり2回まで(購入金額の上位2位まで)の中食を含む。
6. 性年代別の中食実態
・前年度比で延べ中食購入回数が最も減った性年代は「女性/20歳代」(-11.8%)で、中食利用は50歳代男女が活発なのに対し、20歳代~40歳代女性は他の性年代ほど積極的ではないようである。
●調査目的 首都圏、関西圏、東海圏における、夕方以降の外食および中食の市場規模を把握することを目的に実施。
また、業態 別の市場規模や、性年代別の外食・中食の実態を明らかにすることも目的とした。
●調査対象 首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離がおおむね首都圏:90分圏、関西圏:80分圏、東海圏:60分圏の市区町村に住む20~69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
●調査方法 インターネットによる調査
●割付の設定 本調査では、回答者の偏りをできるだけなくすために、性別2区分×年代別5区分(20代/ 30代/ 40代/ 50代/ 60代)×地域25区分=250区分で割付を行って回収した。
●集計方法 本調査結果は、 R3年人口推計に基づいて性別2区分×年代別5区分×地域25区分=250区分でウェイトバック集計を行っている。また、年間集計にあたっては、個人単位集計の場合、毎月同数の人に調査した形に補正して集計している。外食単位集計、中食単位集計の場合、毎月の外食単位、中食単位のウェイトバック後のサンプルを合算して年間集計を行っている。
※2022年度の基準人口:R2年国勢調査人口
※基準人口の前年度比 3圏域計:- 0.6%、首都圏:- 0.5%、関西圏:-0.9%、東海圏:- 0.8%
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