「食フェス」の実態を調査データから分析!
人気1位は「B級・ご当地グルメフェス」、2位は「肉料理フェス」、3位は「ビール・地ビールフェス」 参加動機で最多は「普段は食べられないものが食べられる、飲める」
2016年09月07日
株式会社リクルートライフスタイル
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、「食に関するフェス(以下「食フェス」)の参加経験や今後の参加意向、参加動機などに関するアンケートを実施しました。その結果を発表いたします。
要約
POINT① 若者ほど高い「食フェス」の参加経験率
「食フェス」参加経験率は15.6%(3圏域計)、最多は女性20歳代で27.0%。
→男女とも、年代が若いほど参加経験率が高い傾向。首都圏で高い参加経験率。
→3年以内に参加したことのあるジャンルトップ3は「B級グルメ・ご当地グルメフェス」(参加経験者中34.3%)、「肉料理フェス」(同32.9%)、「ビール・地ビールに関するフェス」(同32.6%)。
POINT② 半数以上が「食フェス」への参加意向あり
今後の「食フェス」への参加意向は57.1%。男女60歳代以外は過半数。
→若者ほど高い今後の参加意向。男女60歳代以外は過半数が参加意向あり。全世代平均では57.1%が参加意向あり。
→「B級グルメ・ご当地グルメ」「肉料理」以外に「ラーメン」「スイーツ」にも今後のポテンシャルあり。
POINT③ 「未知の食との出合い」が好評価、課題は「混雑」
→「食フェス」を好きな点のトップは「普段は食べられないものが食べられる、飲める」61.6%。
→嫌いな点トップは「混んでいる」78.4%。
1.「食フェス」参加経験率は15.6%、最多は女性20歳代で27.0%。若者ほど高い参加経験率
このところ、毎週末のようにあちらこちらで開催されている「食」に関するフェスティバル、「食フェス」。「ホットペッパーグルメ外食総研」では、各種データから食のエンターテインメント化が進行していると考えており、今回、その象徴でもある「食フェス」に関するアンケートをおこなった。最近3年以内の参加率は15.6%であった。性年代別でみると、女性20歳代(27.0%)で最も高い参加経験率であり、男女共に世代が若い方が、参加経験率がより高いという結果であった。また、圏域別には、首都圏での参加経験率(16.9%)が、関西圏(14.8%)、東海圏(11.9%)より高い。 後述するが、「食フェス」参加の理由として「ご当地グルメ」目的が多いことから、「食フェス」が若者の間で、地方の未知なるグルメと出合う都市型エンターテインメントとして発展・定着しつつある状況が明らかになった。
■最近3年以内の「食フェス」参加経験(全体/単一回答)
2.参加したことのある「食フェス」最多は、「B級グルメ・ご当地グルメに関するフェス」
前ページで「食フェス」に参加した、と回答した人にその内容を聞いた。最多は「日本各地のB級グルメ・ご当地グルメに関するフェス」(参加経験者中34.3%)で、僅差で「肉料理に関するフェス」(同32.9%)、「ビール・地ビールに関するフェス」(同32.6%)が続いた。参加者の多かった男女20歳代では「肉料理に関するフェス」への参加率が、他の性年代に比べて高かった。
■最近3年以内に参加したことのある「食フェス」の種類<多い順にソート>
(最近3年以内に「食フェス」に参加したことのある人/複数回答)
3.今後の「食フェス」参加意向は57.1%。男女60歳代以外は、過半数が参加意向あり
今後の「食フェス」への参加意向を聞いたところ、全体では、57.1%が参加意向ありとの回答であった。性年代別では、若い世代ほど参加意向が高いのは前ページと同様の傾向であったが、男女60歳代を除いては、各性年代で過半数が参加意向を持っており、これからまだ人気を博する余地のあることを感じさせるデータとなっている。圏域別では、関西圏が最も高い参加意向率(59.9%)であった。
■今後の「食フェス」参加意向(全体/単一回答)
4.今後参加したい「食フェス」トップは「B級グルメ・ご当地グルメ」
前ページで、今後「食フェス」に参加したいと回答した人に、参加希望のフェスの内容を聞いたところ、1・2位はこれまでの参加経験と同様に、「日本各地のB級グルメ・ご当地グルメに関するフェス」(66.6%)、「肉料理に関するフェス」(60.7%)が順当に上位であったが、3位には「ラーメンに関するフェス」(52.4%)、4位には「スイーツに関するフェス」(45.9%)が過去の参加経験より順位を上げてランクイン。「ラーメンに関するフェス」は男性で、「スイーツに関するフェス」は女性で高いスコアを記録し、男女の嗜好の差がはっきりと出た。
■今後、参加してみたい「食フェス」の種類<多い順にソート>
(今後「食フェス」に参加したいと思っている人/複数回答)
5.「食フェス」参加動機、トップは「普段食べられないものが食べられる、飲める」。課題は「混雑」
「食フェス」への参加動機については、好きな点で最多の回答は「普段食べられないものが食べられる、飲める」(61.6%)と未知のグルメとの出合いに期待が高かった。一方で、「食フェス」の嫌いな点として最多の回答は、「混んでいる」(78.4%)で、人気の高さから来客が集中している様子をにおわせる結果であった。性年代別では、全体的に女性の方が男性よりも好きな点、嫌いな点ともにスコアの高い項目が多くみられ、集客ターゲットとしての関心の高さとポテンシャルを示す結果となっている。
■「食フェス」の好きな点・嫌いな点<多い順にソート>(全体/複数回答)
調査概要と回答者プロフィール
調査名:外食市場調査(2016年6月分)
調査方法:インターネットによる調査
首都圏、関西圏、東海圏における、夕方以降の外食および中食のマーケット規模を把握することを目的に実施した調査(外食マーケット基礎調査)の中で、食フェスの種類、食フェスの好きな点・嫌いな点などを聴取。
調査対象:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)、関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県)、東海圏(愛知県、岐阜県、三重県)に住む20~69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
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