外食市場調査(2016年4月~2017年3月:東名阪・夕食)
2016年度の外食市場規模は3兆9,194億円(前年度比-1,474億円) 外食回数(同-2.9%)、単価(同-0.7%)とも前年割れ 「ファストフード」「焼肉」「バー・バル」などは市場規模前年超え

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2017年06月15日

株式会社リクルートライフスタイル

株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、東名阪の男女毎月約1万人を対象とする「外食市場調査」について、2016年度(2016年4月~2017年3月)の年間集計をとりまとめましたので、その結果をご報告いたします。

【2016年度 概況】

仕入れ価格や人件費上昇を反映した値上げなどで、外食単価が上昇した2015年度。2016年度は平均単価が低めのファストフードやファミリーレストランなどが盛り返すなど、外食単価の平均が下降し、外食市場規模は前年度比-1,474億円(-3.6%)と縮小した。3圏域計で基準となる人口は前年度比-0.6%、延べ外食回数は前年度比-2.9%、外食単価は前年度比-0.7%と構成要素である指標がいずれも前年度を下回り、市場規模の前年度割れを招いた。特に外食単価は2014年度が前年度比+4.1%、2015年度が前年度比+3.6%と2年連続して大きな伸びだったが、2016年度は微減したことで市場規模が縮小に転じた。性年代別では2014、2015年度に引き続き、40代男性が延べ外食回数(2億1,610万回)、市場規模(5,464億円)で、全性年代中最大シェアであった。業態別の大分類では、「食事主体」業態(レストラン・食堂など)と「軽食主体」業態(ファストフードなど) が市場規模で前年度比-2.6%だったのに対し、「飲酒主体」業態(居酒屋など)が前年度比-4.9%と減少幅が大きかった。飲酒を伴う外食は延べ回数でシェア46.1%(前年度比-0.6ポイント)、予約されていた外食は延べ回数でシェア24.3%(前年度比+0.7ポイント)であった。単価の高い飲酒を伴う外食の延べ回数が減ったことが市場規模縮小の大きな要因。

1.外食回数・市場規模(3圏域計)

●2016 年4月~2017年3月(以下同)の年間の外食市場規模は3兆9,194億円(前年度比-1,474億円、3.6%減少)。
●年間の延べ外食回数は15億4,479万回(前年度比-4,636万回、2.9%減少)。外食単価は平均2,537円(前年度比-19円、0.7%減少)。

2.性年代別の外食実態

●性年代別では「40代・男性」が延べ外食回数で2億1,610万回、外食市場規模で5,464億円と、3年連続で最も大きい層。外食市場規模が拡大したのは「40代・女性」。

3.業態別の外食実態

● 「ファストフード」「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」「アジアン料理店」「ファミリーレストラン、回転すし等」の市場規模は前年度超え。
●「飲酒主体」業態の延べ外食回数が4.8%減少、外食単価は前年並みだったが、市場規模は4.9%減少。

4.飲酒有無別・予約有無別の外食実態

●飲酒を伴う延べ外食回数は前年度比4.2%減少、回数シェアは46.1%で前年度比0.6ポイントの減少。
●予約のあった延べ外食回数は前年度比0.1%減少、回数シェアは24.3%で前年度比0.7ポイントの増加。

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