外食市場調査2019年6月度

グルメ

2019年08月01日

株式会社リクルートライフスタイル

株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2019年6月度の「外食市場調査」を実施しましたので調査結果をご報告いたします。

概況

2019年6月の外食市場規模は3339億円(前年同月比 -95億円・東名阪3圏域計)
外食市場規模は3カ月ぶりに前年比マイナス
6月としては過去2番目の市場規模を記録するも、シニア層で減速

【今月のポイント】

1.外食市場規模は、3カ月ぶりに前年比マイナス。ただし6月としては過去2番目に大きい市場規模
2.外食単価が6月としては過去2番目の高額だが、3圏域とも前年比ではマイナス
2019年6月の外食市場規模は、3圏域合計で3339億円。前年同月比(以下、前年比)は-95億円で、3カ月ぶりに前年を下回った。ただ、6月としては2013年の調査開始以来、過去2番目の市場規模を記録した。外食実施率と単価が前年割れし、外食頻度は前年比プラスであった。外食単価は、6月としては過去2番目に高かったが、前年比では3圏域そろってマイナスとなった。6月は前年に比べて土日の合計日数が1日多かったが、ゴールデンウィーク10連休で消費が好調だったことの反動で、節約志向が強まった可能性もありそうだ。特に前月好調だった60代シニア層では、外食単価の前年比マイナス幅が大きく(男性・前年比-297円、女性・前年比-311円)、令和お祝いムードで外食市場が伸びた5月度とは真逆の動きとなった。

【3圏域計(首都圏・関西圏・東海圏)】

● 2019年6月の外食(※1)実施率は 75.8% (前月比増減 -0.7pt、前年比増減 -0.4pt)
● 2019年6月の外食頻度(※2)は 4.18回/月 (前月比増減 -0.03回、前年比増減 +0.05回)
● 2019年6月の外食単価は 2,567円 (前月比増減 +123円、前年比増減 -66円)
● 2019年6月の外食市場規模(※3)は 3339億円 (前月比増減 +101億円、前年比増減 -95億円)

※1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む
2019年4月度より、外食に「コンビニエンスストアやスーパーマーケット等のイートインスペース」での飲食を加えた
※2 外食頻度:外食実施者の1カ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口(2017年4月から2018年3月までH27年国勢調査人口、 2018年4月から2019年3月までH28年人口推計、2019年4月からH29年人口推計)×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
(参考)基準人口(前年度比)は、3圏域・計:-0.8%、首都圏:-0.5%、関西圏:-1.3%、東海圏:-0.9%

【圏域別】

● 外食実施率は、首都圏:75.7%(前年比増減 -0.5pt)、関西圏:74.8%(同 -1.3pt)、東海圏:77.7%(同 +1.2pt)
● 外食頻度は、首都圏:4.43回/月(前年比増減 +0.06回)、関西圏:4.00回/月(同 ±0.00回)、東海圏:3.59回/月(同 +0.09回)
● 外食単価は、首都圏:2,636円(前年比増減 -96円)、関西圏:2,572円(同 -22円)、東海圏:2,244円(同 -12円)
● 外食市場規模は、首都圏:2077億円(前年比増減 -72億円)、関西圏:869億円(同 -34億円)、東海圏:393億円(同 +10億円)

【業態別】(3圏域計)

● 業態別の市場規模は、「和食料理店」(前年比増減 -28億円)、「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」(同 -25億円)、「居酒屋」(同 -17億円)等16業態中12業態で前年を下回った。
● 「和食料理店」(延べ回数 -14万回、単価 -187円)等は延べ回数・単価ともに減少し、「居酒屋」は単価が増加(+50円)したものの、延べ回数が減少(-82万回)した。

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