外食市場調査2019年7月度
2019年08月30日
株式会社リクルートライフスタイル
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約9,000人を対象とする2019年7月度の「外食市場調査」を実施しましたので調査結果をご報告いたします。
概況
2019年7月の外食市場規模は3478億円(前年同月比 +29億円・東名阪3圏域計)
外食市場規模と外食単価が7月としては過去最大
「スナック」「バー、バル、パブ」等、飲酒業態が市場をけん引
【今月のポイント】
1.外食市場規模は7月としては過去最大。外食単価も7月の最高額となる2,632円
2.「スナック」「バー、バル、パブ」など飲酒業態が好調で市場をけん引
2019年7月の外食市場規模は、3圏域合計で3478億円。前年同月比(以下、前年比)は+29億円で、2カ月ぶりに前年を上回った。7月としては2013年の調査開始以来、過去最大の市場規模を記録した。外食実施率と頻度は前年割れしたが、外食単価が3圏域そろって前年比プラスとなり、7月としては過去最高額であった。7月は前年に比べて日曜が1日少なかった。また、特に首都圏などで前年に比べ、雨の日の日数が多く、天候に恵まれなかったため外食実施率や頻度に影響が出たと思われるが、外食単価の伸びがそれらを上回る影響だったため市場規模が前年比プラスとなった。外食単価は30代と60代で男女とも前年比プラスで、特に60代男性では3,380円(前年比+408円)と大きく伸びた。業態別では「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」や「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」等が前年比プラスで、飲酒業態が伸びをけん引した。
【3圏域計(首都圏・関西圏・東海圏)】
● 2019年7月の外食(※1)実施率は 76.0% (前月比増減 +0.2pt、前年比増減 -0.1pt)
● 2019年7月の外食頻度(※2)は 4.23回/月 (前月比増減 +0.05回、前年比増減 -0.10回)
● 2019年7月の外食単価は 2,632円 (前月比増減 +65円、前年比増減 +102円)
● 2019年7月の外食市場規模(※3)は 3478億円 (前月比増減 +139億円、前年比増減 +29億円)
※1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む
2019年4月度より、外食に「コンビニエンスストアやスーパーマーケット等のイートインスペース」での飲食を加えた
※2 外食頻度:外食実施者の1カ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口(2017年4月から2018年3月までH27年国勢調査人口、 2018年4月から2019年3月までH28年人口推計、2019年4月からH29年人口推計)×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
(参考)基準人口(前年度比)は、3圏域・計:-0.8%、首都圏:-0.5%、関西圏:-1.3%、東海圏:-0.9%
【圏域別】
● 外食実施率は、首都圏:75.3%(前年比増減 -0.6pt)、関西圏:77.1%(同 +1.4pt)、東海圏:76.7%(同 -0.7pt)
● 外食頻度は、首都圏:4.52回/月(前年比増減 -0.07回)、関西圏:3.99回/月(同 -0.11回)、東海圏:3.60回/月(同-0.17回)
● 外食単価は、首都圏:2,771円(前年比増減 +132円)、関西圏:2,512円(同 +44円)、東海圏:2,229円(同 +65円)
● 外食市場規模は、首都圏:2219億円(前年比増減 +44億円)、関西圏:872億円(同 -3億円)、東海圏:387億円(同-13億円)
【業態別】(3圏域計)
● 業態別の市場規模は、「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」(前年比増減 +57億円)等主要16業態中6業態で前年を上回ったが、「居酒屋」(前年比増減 -24億円)等は前年比マイナスであった。
● 「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」(延べ回数 +16万回、単価 +6,532円)、「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」(延べ回数 +16万回、単価 +219円)等は延べ回数・単価ともに増加した。
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