2018年度外食&中食動向(2018年4月~2019年3月:東名阪夕食)
外食市場は4兆1350億円(前年度比+1.5%)、中食市場は1兆2188億円(同+4.9%)この3年間で伸びが大きいのは「ファストフード」「アジアン料理店」「焼肉等」 飲酒を伴う外食割合が減少傾向、「飲酒離れ」は若者よりシニア層で顕著
2019年09月11日
株式会社リクルートライフスタイル
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)では、毎月、首都圏・東海圏・関西圏の男女約1万人を対象に実施している「外食市場調査」について、2018年度の年間結果(外食&中食動向)を取りまとめましたのでご報告いたします。
【結果概要】
2018年度は外食市場・中食市場ともに2年連続して前年度比プラスであった。外食・中食とも単価は前年並みであったが(外食+0.2%、中食+0.3%)、延べ回数の増加(外食+1.2%、中食+4.6%)により、市場規模は拡大(外食+1.5%、中食+4.9%)した。この3年間で市場規模が伸びたのは「ファストフード(3年前比+21.9%)」「アジアン料理店(同+18.1%)」「焼肉等(同+18.1%) 」。飲酒を伴う外食の割合は、特にシニア層において減少、シニア層の外食が、飲み会から普段の食事の場にシフトしている。
【外食】
1. 外食の回数・市場規模
・3圏域計における18年4月~19年3月の年間の外食市場規模は前年度比+1.5% (4兆1350億円)と推計された。
・外食単価は前年並みであったが、外食実施率・外食頻度ともに微増し延べ回数が増加、市場規模は拡大した。
2. 性年代別の外食実態
・3圏域計において、性年代別には「男性/40歳代」が延べ回数シェア、市場規模シェアともに最も高い。
・対前年度比で延べ外食回数が最も伸びた性年代は「女性/20歳代」、外食市場規模が最も伸びた性年代は「女性/40歳代」。この5年間で外食市場規模が大きく増加した性年代は男女ともに「40歳代」。
3. 業態別の外食実態
・業態別の延べ外食回数シェアは「居酒屋」が16.8%で最大、外食市場規模では22.8%を占める。
・この3年間で特に伸びを見せているのは「ファストフード」「アジアン料理店」「焼肉等」。
4. 経年分析 飲酒離れの検証
・夕方以降の外食における飲酒割合は、3年前に比べ全体で1.0pt減少。
・性年代別は「男性/60歳代」(-3.3pt)「女性/60歳代」(-2.9pt)「男性/50歳代」(-2.8pt)等で減少。
【中食】
5. 中食の回数・市場規模
・3圏域計における18年4月~19年3月の年間の中食市場規模は前年度比+4.9%(1兆2188億円)と推計された。
・中食単価は前年並みであったが、中食実施率・中食購入頻度ともに調査開始以来最も高く、市場規模は拡大。
6. 性年代別の中食実態
・3圏域計において、性年代別には「男性/40歳代」が延べ回数シェア、市場規模シェアともに最も高い。
・対前年度比で延べ中食購入回数が最も伸びた性年代は「女性/20歳代」。
※外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む。
※中食:夕方以降の食事について、外で買ってきたものを食べた、出前や宅配を利用して食べた場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で購入した中食を対象としており、圏域外で購入した中食は含んでいない。
また、夕方以降、1日あたり2回まで(購入金額の上位2位まで)の中食を含む。
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