外食市場調査2019年8月度
2019年10月03日
株式会社リクルートライフスタイル
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2019年8月度の「外食市場調査」を実施しましたので調査結果をご報告いたします。
概況
2019年8月の外食市場規模は3476億円(前年同月比 -26億円・東名阪3圏域計)
外食市場規模は2カ月ぶりに前年比マイナス
外食単価は8月としては過去最高を記録したが、外食実施率が低迷
【今月のポイント】
1. 外食市場規模は2カ月ぶりに前年割れ。外食単価は8月としては最高額だったが、外食実施率は低迷
2. 主要16業態中「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」など6業態が前年比プラス
2019年8月の外食市場規模は、3圏域合計で3476億円。前年同月比(以下、前年比)は‐26億円で、2カ月ぶりに前年を下回った。8月としては2013年の調査開始以来、過去最高の外食単価を記録したものの、外食実施率が3圏域とも前年割れした。8月は前年に比べて土曜が1日多く、さらに土曜と重ならない祝日も1日多いというカレンダーであったが、全国的に前年に比べて雨の日が多く、特に西日本では日照時間も少なかった。天候が外食実施率を引き下げた一因と思われる。
業態別では主要16業態中、市場規模が前年比プラスだったのは「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」(前年比+27億円)や「フレンチ・イタリアン料理店」(同+20億円)等6業態で、逆に「居酒屋」(前年比‐37億円)を中心に9業態では前年の市場規模を下回った。
【3圏域計(首都圏・関西圏・東海圏)】
● 2019年8月の外食(※1)実施率は 77.1% (前月比増減 +1.1pt、前年比増減 -0.9pt)
● 2019年8月の外食頻度(※2)は 4.36回/月 (前月比増減 +0.13回、前年比増減 +0.04回)
● 2019年8月の外食単価は 2,514円 (前月比増減 -118円、前年比増減 +5円)
● 2019年8月の外食市場規模(※3)は 3476億円 (前月比増減 -2億円、前年比増減 -26億円)
※1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む
2019年4月度より、外食に「コンビニエンスストアやスーパーマーケット等のイートインスペース」での飲食を加えた
※2 外食頻度:外食実施者の1カ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口(2017年4月から2018年3月までH27年国勢調査人口、 2018年4月から2019年3月までH28年人口推計、2019年4月からH29年人口推計)×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
(参考)基準人口(前年度比)は、3圏域・計:-0.8%、首都圏:-0.5%、関西圏:-1.3%、東海圏:-0.9%
【圏域別】
● 外食実施率は、首都圏:76.6%(前年比増減 -0.7pt)、関西圏:77.6%(同 -1.2pt)、東海圏:78.2%(同 -1.0pt)
● 外食頻度は、首都圏:4.59回/月(前年比増減 +0.07回)、関西圏:4.17回/月(同 ±0.00回)、東海圏:3.89回/月(同 ±0.00回)
● 外食単価は、首都圏:2,588円(前年比増減 +10円)、関西圏:2,503円(同 +23円)、東海圏:2,214円(同 -62円)
● 外食市場規模は、首都圏:2139億円(前年比増減 +12億円)、関西圏:915億円(同 -17億円)、東海圏:423億円(同 -21億円)
【業態別】(3圏域計)
● 業態別の市場規模は、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」(前年比増減 +27億円)等主要16業態中6業態で前年を上回ったが、「居酒屋」(前年比増減 -37億円)等は前年比マイナスであった。
● 「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」(延べ回数 +56万回、単価 +60円)、「フレンチ・イタリアン料理店(ファミリーレストラン以外)」(延べ回数 +22万回、単価 +181円)等は延べ回数・単価ともに増加した。
get AdobeReaderPDF書類をご覧になる場合は、Adobe Readerが必要です。正しく表示されない場合、最新バージョンをご利用ください。