外食市場調査2019年10月度
2019年11月29日
株式会社リクルートライフスタイル
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2019年10月度の「外食市場調査」を実施しましたので調査結果をご報告いたします。
概況
2019年10月の外食市場規模は3140億円(前年同月比 -190億円・東名阪3圏域計)
台風・大雨と消費税増税の影響で外食市場規模は3カ月連続で前年割れ
外食単価は10月過去最高額を記録も伸び率は増税分を下回る
【今月のポイント】
1. 外食市場規模は3カ月連続で前年割れ。3圏域とも前年実績に届かず
2. 外食単価は10月の過去最高額だが前年比は増税分には届かず、実質の前年比はマイナス
2019年10月の外食市場規模は、3圏域合計で3140億円。前年同月比(以下、前年比)は‐190億円で、3カ月連続で前年を下回った。外食実施率・頻度が2012年10月の調査開始以来、10月としては過去最低を記録し、逆に外食単価は10月としては過去最高額を記録した。ただし、外食単価(税込みで回答)の前年比の伸び率は10月から引き上げられた消費税増税分には届かず(前年比増減+1.3%)、実質的には前年比マイナスという捉え方ができる。10月は甚大な被害を招いた台風19号が列島縦断したりと、全国的にも雨量が多く、消費税増税と合わせて外食には厳しい環境であったと考えられる。業態別では主要16業態中11業態で前年を下回り、「居酒屋」や「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」等で市場規模が前年割れしたが、荒天が室内レジャーには好影響だったのか、「カラオケボックス」は、8カ月ぶりに市場規模が前年比プラスに転じた。
【3圏域計(首都圏・関西圏・東海圏)】
● 2019年10月の外食(※1)実施率は 74.4% (前月比増減 -1.6pt、前年比増減 -2.8pt)
● 2019年10月の外食頻度(※2)は 4.06回/月 (前月比増減 -0.09回、前年比増減 -0.11回)
● 2019年10月の外食単価は 2,529円 (前月比増減 +82円、前年比増減 +32円)
● 2019年10月の外食市場規模(※3)は 3140億円 (前月比増減 -29億円、前年比増減 -190億円)
※1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む
2019年4月度より、外食に「コンビニエンスストアやスーパーマーケット等のイートインスペース」での飲食を加えた
※2 外食頻度:外食実施者の1カ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口(2018年4月から2019年3月までH28年人口推計、2019年4月からH29年人口推計)×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
(参考)基準人口(前年度比)は、3圏域・計:-0.8%、首都圏:-0.5%、関西圏:-1.3%、東海圏:-0.9%
【圏域別】
● 外食実施率は、首都圏:74.1%(前年比増減 -3.3pt)、関西圏:74.7%(同 -2.0pt)、東海圏:75.2%(同 -2.0pt)
● 外食頻度は、首都圏:4.31回/月(前年比増減 -0.08回)、関西圏:3.84回/月(同 -0.23回)、東海圏:3.52回/月(同 ±0.00回)
● 外食単価は、首都圏:2,577円(前年比増減 +31円)、関西圏:2,606円(同 +39円)、東海圏:2,165円(同 +42円)
● 外食市場規模は、首都圏:1936億円(前年比増減 -111億円)、関西圏:844億円(同 -74億円)、東海圏:360億円(同 -6億円)
【業態別】(3圏域計)
● 業態別の市場規模は、「居酒屋」(前年比増減 -51億円)、「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」(同 -29億円)等、主要16業態中11業態で前年を下回った。「カラオケボックス」は8カ月ぶりに前年比プラス(同+3億円)に転じた。
● 「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」(延べ回数 -27万回、単価 -1,057円)、「和食料理店」(延べ回数 -51万回、単価 -41円)等は延べ回数・単価ともに減少した。
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