外食市場調査2019年11月度

グルメ

2020年01月08日

株式会社リクルートライフスタイル

株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2019年11月度の「外食市場調査」を実施しましたので調査結果をご報告いたします。

概況

2019年11月の外食市場規模は3393億円(前年同月比 -43億円・東名阪3圏域計)
外食市場規模は4カ月連続で前年割れ、外食単価の低下が響く
首都圏では市場規模が前年比プラス

【今月のポイント】

1.外食市場規模は4カ月連続で前年割れ。首都圏では前年比プラスに転じた
2.外食単価は増税分の増額どころかマイナスに転じ、市場規模縮小の要因に
2019年11月の外食市場規模は、3圏域合計で3393億円。前年同月比(以下、前年比)は‐43億円で、4カ月連続して前年を下回った。外食実施率は前年比プラスであったが、外食頻度・単価が前年比マイナスとなり、市場規模は前年割れとなった。外食単価は増税分増額するどころか前年比マイナスに転じ、これが響いた。特に50・60代男性での前年比マイナス幅が大きかった。圏域別では、首都圏は市場規模が前年比プラスに転じた。圏域別の外食単価も首都圏のみが前年比プラスであったが、プラス幅は増税分相当には届いておらず、実質はマイナスとも解釈できる。台風等の影響が大きかった前月に比べ、天候面やカレンダー日並びで大きく前年と条件が違わない今月は、増税後の外食消費マインドのシビアな状況を表している可能性がありそうだ。業態別では主要16業態中8業態で前年を下回り、「和食料理店」や「居酒屋」等で市場規模が前年割れした。

【3圏域計(首都圏・関西圏・東海圏)】

● 2019年11月の外食(※1)実施率は 76.4% (前月比増減 +2.0pt、前年比増減 +0.1pt)
● 2019年11月の外食頻度(※2)は 4.22回/月 (前月比増減 +0.16回、前年比増減 -0.01回)
● 2019年11月の外食単価は 2,562円 (前月比増減 +33円、前年比増減 -6円)
● 2019年11月の外食市場規模(※3)は 3393億円 (前月比増減 +253億円、前年比増減 -43億円)

※1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む
2019年4月度より、外食に「コンビニエンスストアやスーパーマーケット等のイートインスペース」での飲食を加えた
※2 外食頻度:外食実施者の1カ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口(2018年4月から2019年3月までH28年人口推計、2019年4月からH29年人口推計)×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
(参考)基準人口(前年度比)は、3圏域・計:-0.8%、首都圏:-0.5%、関西圏:-1.3%、東海圏:-0.9%

【圏域別】

● 外食実施率は、首都圏:76.2%(前年比増減 +0.4pt)、関西圏:76.4%(同 -0.7pt)、東海圏:77.1%(同 +0.2pt)
● 外食頻度は、首都圏:4.51回/月(前年比増減 +0.07回)、関西圏:3.90回/月(同 -0.19回)、東海圏:3.70回/月(同 -0.02回)
● 外食単価は、首都圏:2,608円(前年比増減 +32円)、関西圏:2,595円(同 -77円)、東海圏:2,296円(同 -32円)
● 外食市場規模は、首都圏:2109億円(前年比増減 +59億円)、関西圏:873億円(同 -91億円)、東海圏:411億円(同 -11億円)

【業態別】(3圏域計)

● 業態別の市場規模は、「和食料理店」(前年比増減 -52億円)、「居酒屋」(同 -19億円)、「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」(同 -11億円)等主要16業態中8業態で前年を下回った。
● 「居酒屋」(前年比増減 延べ回数 -37万回、単価 -24円)、「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」(同 延べ回数 -28万回、単価 -28円)等は延べ回数・単価ともに減少した。

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