外食市場調査2019年12月度
2020年02月05日
株式会社リクルートライフスタイル
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2019年12月度の「外食市場調査」を実施しましたので調査結果をご報告いたします。
概況
2019年12月の外食市場規模は4039億円(前年同月比 -241億円・東名阪3圏域計)
外食市場規模は5カ月連続で前年割れ
「居酒屋」「和食料理店」等で前年割れが続く。外食単価は過去最高額
【今月のポイント】
1. 外食市場規模は5カ月連続で前年割れ。3圏域とも前年割れ
2. 「居酒屋」は7カ月連続、「和食料理店」は5カ月連続で前年比マイナス
2019年12月の外食市場規模は、3圏域合計で4039億円。前年同月比(以下、前年比)は‐241億円で、5カ月連続して前年を下回った。外食頻度は2012年の調査開始以来、12月としては最低値を記録。逆に単価は同過去最高額となったが、前年比の増加率は2%増税されているほどには伸びなかった。結果、市場規模は12月としては調査開始以来の最低額にとどまった。圏域別では、関西圏での外食単価の上昇(3,020円、前年比+101円)が目立ったが、外食実施率低下の影響が大きく、市場規模としては3圏域とも前年比マイナスとなっている。2019年の12月は天皇誕生日の祝日がなくなったこと等、前年よりも不利なカレンダーであった影響や、増税による外食に対する消費者意識の冷え込みを反映している可能性もありそうだ。業態別では主要16業態中11業態で前年を下回り、特に「居酒屋」 は7カ月連続、「和食料理店」は5カ月連続して市場規模が前年比マイナスとなっている。
【3圏域計(首都圏・関西圏・東海圏)】
● 2019年12月の外食(※1)実施率は 77.5% (前月比増減 +1.1pt、前年比増減 -1.0pt)
● 2019年12月の外食頻度(※2)は 4.27回/月 (前月比増減 +0.05回、前年比増減 -0.20回)
● 2019年12月の外食単価は 2,973円 (前月比増減 +411円、前年比増減 +25円)
● 2019年12月の外食市場規模(※3)は 4039億円 (前月比増減 +646億円、前年比増減 -241億円)
※1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む
2019年4月度より、外食に「コンビニエンスストアやスーパーマーケット等のイートインスペース」での飲食を加えた
※2 外食頻度:外食実施者の1カ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口(2018年4月から2019年3月までH28年人口推計、2019年4月からH29年人口推計)×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
(参考)基準人口(前年度比)は、3圏域・計:-0.8%、首都圏:-0.5%、関西圏:-1.3%、東海圏:-0.9%
【圏域別】
● 外食実施率は、首都圏:76.7%(前年比増減 -0.8pt)、関西圏:78.5%(同 -1.6pt)、東海圏:78.5%(同 -0.7pt)
● 外食頻度は、首都圏:4.51回/月(前年比増減 -0.30回)、関西圏:4.07回/月(同 -0.04回)、東海圏:3.71回/月(同 -0.16回)
● 外食単価は、首都圏:3,039円(前年比増減 +12円)、関西圏:3,020円(同 +101円)、東海圏:2,587円(同 -60円)
● 外食市場規模は、首都圏:2475億円(前年比増減 -190億円)、関西圏:1090億円(同 -11億円)、東海圏:473億円(同 -42億円)
【業態別】(3圏域計)
● 業態別の市場規模は、「居酒屋」(前年比増減 -92億円)、「和食料理店」(同 -52億円)、「フレンチ・イタリアン料理店」(同 -43億円)等主要16業態中11業態で前年を下回った。
● 「居酒屋」は単価が増加したものの(前年比増減 +92円)、延べ回数が減少し(同 -309万回)、「和食料理店」(同 延べ回数 -102万回、単価 -59円)等は延べ回数・単価ともに減少した。
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