外食市場調査2020年1月度
2020年03月04日
株式会社リクルートライフスタイル
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2020年1月度の「外食市場調査」を実施しましたので調査結果をご報告いたします。
概況
2020年1月の外食市場規模は3266億円(前年同月比 +26億円・東名阪3圏域計)
外食単価は1月の過去最高額、外食市場規模は6カ月ぶりに前年比プラス
「居酒屋」「和食料理店」の前年割れがストップ
【今月のポイント】
1.外食市場規模は6カ月ぶりに前年比プラス。外食単価は1月としては過去最高額を記録
2.「居酒屋」は8カ月ぶり、「和食料理店」は6カ月ぶりに前年比プラス
2020年1月の外食市場規模は、3圏域合計で3266億円。前年同月比(以下、前年比)は+26億円で、6カ月ぶりに前年実績を上回った。外食実施率と頻度は前年比マイナスで、特に外食頻度は2012年の調査開始以来、1月としては最低値であった。しかし、外食単価が同過去最高額(2,679円、前年比+70円)を記録し、外食市場規模の前年比がプラスに転じた。増税後4カ月において、外食単価が前年を上回ったのは当月が3回目だが、増税された2%分以上に相当する単価アップとなったのは、当月が初めてである。圏域別では、関西圏が外食実施率・頻度・単価とも前年比プラスを記録し、市場をけん引した。首都圏は前年比マイナス、東海圏は前年比プラスとなっている。業態別では主要16業態中6業態で前年比プラスとなり、特に「居酒屋」 は8カ月ぶり、「和食料理店」は6カ月ぶりに市場規模が前年比プラスとなっている。
【3圏域計(首都圏・関西圏・東海圏)】
● 2020年1月の外食(※1)実施率は 75.3% (前月比増減 -2.2pt、前年比増減 -0.4pt)
● 2020年1月の外食頻度(※2)は 3.94回/月 (前月比増減 -0.33回、前年比増減 -0.02回)
● 2020年1月の外食単価は 2,679円 (前月比増減 -294円、前年比増減 +70円)
● 2020年1月の外食市場規模(※3)は 3266億円 (前月比増減 -773億円、前年比増減 +26億円)
※1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む
2019年4月度より、外食に「コンビニエンスストアやスーパーマーケット等のイートインスペース」での飲食を加えた
※2 外食頻度:外食実施者の1カ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口(2018年4月から2019年3月までH28年人口推計、2019年4月からH29年人口推計)×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
(参考)基準人口(前年度比)は、3圏域・計:-0.8%、首都圏:-0.5%、関西圏:-1.3%、東海圏:-0.9%
【圏域別】
● 外食実施率は、首都圏:74.9%(前年比増減 -0.6pt)、関西圏:75.6%(同 +0.8pt)、東海圏:75.9%(同 -1.7pt)
● 外食頻度は、首都圏:4.08回/月(前年比増減 -0.08回)、関西圏:3.93回/月(同 +0.13回)、東海圏:3.46回/月(同 -0.07回)
● 外食単価は、首都圏:2,684円(前年比増減 +22円)、関西圏:2,784円(同 +118円)、東海圏:2,447円(同 +167円)
● 外食市場規模は、首都圏:1928億円(前年比増減 -48億円)、関西圏:934億円(同 +66億円)、東海圏:403億円(同 +7億円)
【業態別】(3圏域計)
● 業態別の市場規模は、「フレンチ・イタリアン料理店」(前年比増減 -14億円)、「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店」(同 -8億円)等主要16業態中10業態で前年を下回った。
● 「居酒屋」 (前年比増減 +8億円)は8カ月ぶりに、「和食料理店」 (前年比増減 +4億円)は6カ月ぶりに、市場規模が前年比プラスであった。
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