外食市場調査2020年3月度

グルメ

2020年04月28日

株式会社リクルートライフスタイル

株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2020年3月度の「外食市場調査」を実施しましたので調査結果をご報告いたします。

概況

2020年3月の外食市場規模は2168億円(前年同月比 -1500億円・東名阪3圏域計)
外食市場規模は調査開始以来の最低額
外食実施率・頻度とも過去最低値、中高年女性などで外食控えが顕著

【今月のポイント】

1.外食市場規模は2012年10月の調査開始以降の最低額。首都圏は前年比約44%の減少
2.外食実施率・頻度が調査開始以来の過去最低値。40~60代女性では外食実施率が大幅に低下

2020年3月の外食市場規模は、3圏域合計で2168億円。前年同月比(以下、前年比)は‐1500億円で、2012年の調査開始以来、過去最低額を記録。前年比-1500億円も過去最大の下げ幅。外食実施率と頻度が調査開始以来最低値、外食単価も3月としては調査開始以来の過去最低額であった。圏域別の市場規模では、首都圏が前年比-43.7%と最も下げ幅が大きく、東海圏が同-39.6%、関西圏が同-35.1%であった。性年代別では、中高年女性で外食実施率が前年比マイナス20ポイント以上(40代女性:-21.2pt、50代女性:-22.1pt、60代女性:-22.7pt)と外食控えが目立ち、中高年男性で外食単価の前年比減少が目立った(40代男性:-340円、50代男性:-450円、60代男性:-537円)。業態別では主要16業態はいずれも市場規模が前年比マイナスで、半減以下となった「カラオケボックス」「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」等、飲酒業態で影響が大きい。

【3圏域計(首都圏・関西圏・東海圏)】

● 2020年3月の外食(※1)実施率は 60.1% (前月比増減 -12.5pt、前年比増減 -17.1pt)
● 2020年3月の外食頻度(※2)は 3.67回/月 (前月比増減 -0.27回、前年比増減 -0.68回)
● 2020年3月の外食単価は 2,395円 (前月比増減 -208円、前年比増減 -244円)
● 2020年3月の外食市場規模(※3)は 2168億円 (前月比増減 -893億円、前年比増減 -1500億円)

※1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む
2019年4月度より、外食に「コンビニエンスストアやスーパーマーケット等のイートインスペース」での飲食を加えた
※2 外食頻度:外食実施者の1カ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口(2018年4月から2019年3月までH28年人口推計、2019年4月からH29年人口推計)×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
(参考)基準人口(前年度比)は、3圏域・計:-0.8%、首都圏:-0.5%、関西圏:-1.3%、東海圏:-0.9%

【圏域別】

● 外食実施率は、首都圏:59.4%(前年比増減 -17.3pt)、関西圏:60.5%(同 -17.4pt)、東海圏:61.9%(同 -16.0pt)
● 外食頻度は、首都圏:3.84回/月(前年比増減 -0.68回)、関西圏:3.59回/月(同 -0.65回)、東海圏:3.19回/月(同 -0.70回)
● 外食単価は、首都圏:2,339円(前年比増減 -378円)、関西圏:2,640円(同 +2円)、東海圏:2,156円(同 -155円)
● 外食市場規模は、首都圏:1254億円(前年比増減 -975億円)、関西圏:646億円(同 -351億円)、東海圏:268億円(同 -175億円)

【業態別】(3圏域計)

● 業態別の市場規模は、「居酒屋」(前年比増減 -429億円)、「和食料理店」(同 -205億円)、「フレンチ・イタリアン料理店」(同 -122億円)等主要16業態全てで前年を下回った。
● 「居酒屋」(延べ回数 -1184万回、単価 -40円)、「和食料理店」(延べ回数 -481万回、単価 -140円)等は延べ回数・単価ともに減少した。

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