外食市場調査2020年4月度
2020年06月02日
株式会社リクルートライフスタイル
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2020年4月度の「外食市場調査」を実施しましたので調査結果をご報告いたします。
概況
2020年4月の外食市場規模は772億円(前年同月比 -2654億円・東名阪3圏域計)
外食実施率・頻度・単価とも過去最低値
【今月のポイント】
1.外食市場規模は2012年10月の調査開始以降の最低額。前年比で約4分の1に縮小
2.外食実施率・頻度・単価とも過去最低値。外食実施率は特に女性で大幅な減少
2020年4月の外食市場規模は、3圏域合計で772億円。前年同月比(以下、前年比)は‐2654億円で、2012年の調査開始以来、過去最低額。前年比の下げ幅も過去最大で、市場規模は前年比約4分の1にまで縮小。また、主要3指標である外食実施率・頻度・単価とも最低記録を更新した。性年代別では、女性の外食実施率低下が顕著で、20代・30代・40代・60代で前年比-50ポイント以上の下げ幅であった。一方、男性では外食単価の前年比減少が目立ち、50代・60代では前年比で1,000円を超える単価の下落であった。業態別では2カ月連続して主要16業態全てで市場規模が前年比マイナスで、前年同月比増減率-95.5%の「カラオケボックス」を筆頭に飲酒主体業態(同-83.9%)、食事主体業態(同-74.0%)、軽食主体業態(同-61.9%)と夕食市場は大きく落ち込んだ。市場規模が半減しなかったのは、「牛丼、カレー等、一品もの専売業態(同-44.3%)」のみであった。
【3圏域計(首都圏・関西圏・東海圏)】
● 2020年4月の外食(※1)実施率は 28.8% (前月比増減 -31.3pt、前年比増減 -47.7pt)
● 2020年4月の外食頻度(※2)は 3.18回/月 (前月比増減 -0.49回、前年比増減 -1.00回)
● 2020年4月の外食単価は 2,070円 (前月比増減 -325円、前年比増減 -534円)
● 2020年4月の外食市場規模(※3)は 772億円 (前月比増減 -1396億円、前年比増減 -2654億円)
※1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む
※2 外食頻度:外食実施者の1カ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口(2018年4月から2019年3月までH28年人口推計、2019年4月から2020年3月までH29年人口推計、2020年4月からH30年人口推計)×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
(参考)基準人口(前年度比)は、3圏域・計:-0.8%、首都圏:-0.5%、関西圏:-1.4%、東海圏:-1.0%
【圏域別】
● 外食実施率は、首都圏:27.2%(前年比増減 -48.9pt)、関西圏:28.8%(同 -49.1pt)、東海圏:34.5%(同 -41.3pt)
● 外食頻度は、首都圏:3.37回/月(前年比増減 -1.03回)、関西圏:3.09回/月(同 -0.94回)、東海圏:2.75回/月(同 -0.91回)
● 外食単価は、首都圏:1,971円(前年比増減 -689円)、関西圏:2,431円(同 -235円)、東海圏:1,823円(同 -403円)
● 外食市場規模は、首都圏:423億円(前年比増減 -1672億円)、関西圏:241億円(同 -703億円)、東海圏:108億円(同 -280億円)
【業態別】(3圏域計)
● 業態別の市場規模は、「居酒屋」(前年比増減 -639億円)、「和食料理店」(同 -396億円)、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」(同 -263億円)等主要16業態全てで前年を下回った。
● 「居酒屋」(延べ回数 -1802万回、単価 -166円)、「和食料理店」(延べ回数 -950万回、単価 -710円)、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」(延べ回数 -735万回、単価 -256円)等は延べ回数・単価ともに減少した。
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