オンライン飲み会・食事会への参加実態・今後の意向を調査
オンライン飲み会・食事会への参加経験者は18.3% 20代男女では約4割が参加経験あり。緊急事態宣言期間に急増 「遠距離の相手と開催できる」一方、「終わり方が難しい」

グルメ

2020年08月24日

株式会社リクルートライフスタイル

株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、2020年6月までのオンライン飲み会・食事会への参加経験等について消費者アンケートを行いましたので、その結果を発表いたします。

<要約>

POINT1. 2020年6月までのオンライン飲み会・食事会参加経験者は18.3%。初参加時期は2020年4・5月という人が約7割

・6月までにオンライン飲み会・食事会に参加した経験のある人は18.3%。 20代女性で40.1%、20代男性で38.5%で、年代が若いほど参加経験のある人が多い。
・初参加の時期、2020年4月が32.8%、同5月が36.6%で、4・5月を合わせると約7割とこの期間に急増。

POINT2. 「友人・知人」相手、「3~4人」で、がボリュームゾーン。感想は「遠距離の相手と開催できる」一方、「終わり方が難しい」

・相手・シーンは、最多は「友人・知人」48.3%、2位「趣味・サークル関係」25.0%、3位「職場・社内関係(オフィシャルな行事以外)」22.5%。
・参加人数は、「3~4人」が54.1%、「5~6人」が41.4%等。
・ポジティブな感想は、1位「なかなか会えない遠距離の相手と開催できる」65.9%、2位「家なので気楽」65.6%、3位「安上がり、お金がかからない」60.5%。ネガティブな感想は、1位「終わり方が難しい」52.0%、2位「会話がしにくい」35.2%、3位「家で話しにくい内容の場合がある」24.6%。

POINT3. 今後の参加意向者は19.0%。参加経験者では過半数が継続意向

・今後、外出の規制等がなくなっても「参加したい」が19.0%、「参加したくない」が62.8%。ただし、すでに参加したことのある人では「参加したい」が58.3%。

 

1. 2020年6月までにオンライン飲み会・食事会に参加した経験のある人は18.3%。 20代男女では約4割が参加経験あり、圏域別では首都圏でやや参加経験のある人が多い

2020年6月までにオンライン飲み会・食事会に参加した経験の有無を聞いた。これまでに、参加経験が1回以上ある人は18.3%であった。性年代別で最多は20代女性で40.1%、次いで20代男性で38.5%の参加経験で、男女とも年代が若いほど参加経験者が多いという結果となった。また、圏域別では首都圏でやや参加経験のある人が多く、3圏域で唯一2割以上の参加経験率(20.1%)であった。

■2020年6月までのオンライン飲み会・食事会参加経験有無(全体/単一回答)

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※「参加したことがある」:「2020年6月までにオンライン飲み会・食事会に参加した時期」で「先月まではいちども参加したことはない」以外の回答者を集計
※「参加したことはない」:「2020年6月までにオンライン飲み会・食事会に参加した時期」で「先月まではいちども参加したことはない」回答者を集計

 

2. 初めてオンライン飲み会・食事会に参加した時期は2020年4・5月という人が約7割

オンライン飲み会・食事会にこれまで参加した経験のある人に、初めて参加した時期を聞いた。対象となる1,865人中、2019年以前に初参加した人は6.9%にとどまり、2020年4月に初参加した人が32.8%、同5月に初参加した人が36.6%とピークとなっている。4・5月を合わせると約7割の人がオンライン飲み会・食事会に初参加した時期であったようだ。新型コロナウイルスの感染拡大および、緊急事態宣言が発令されていた時期と重なることから、外出自粛がオンライン飲み会・食事会の普及に大きな影響があったことが伺える。また、性年代別では、前ページで20代男女で参加率が高かったが、20代女性では2020年4月に初参加した人が46.7%であるなど、今回のコロナ禍に反応してこうした飲食スタイルを取り入れた人が多いことがわかった。

■オンライン飲み会・食事会に初めて参加した時期
(2020年6月までにオンライン飲み会・食事会に参加したことがある人/単一回答)
※「2020年6月までにオンライン飲み会・食事会に参加した時期」で最初に回答した時期を集計

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3. オンライン飲み会・食事会の相手、性年代により大きな差

オンライン飲み会・食事会の相手・シーンを聞いた。相手については、最多が「友人・知人」で48.3%、2位が「趣味・サークル関係」で25.0%、3位が「職場・社内関係(オフィシャルな行事以外)」で22.5%であった。性年代による相手・シーンの差が大きく、男性では全体的に「職場・社内関係(オフィシャルな行事以外)」、「職場・社内関係(オフィシャルな行事)」が顕著に多い等、仕事関係での参加が多く、女性では20~50代で「友人・知人」、また、サンプル数はやや少ないものの、50・60代で「夫婦以外の家族・親族(実家などへの帰省・訪問の代わりとして)」「夫婦以外の家族・親族(実家などへの帰省・訪問の代わり以外のシーン)」が顕著に多い等、プライベートな相手・シーンが多かった。

■2020年6月までに参加したことがあるオンライン飲み会・食事会の『相手・シーン』
(2020年6月までにオンライン飲み会・食事会に参加したことがある人/複数回答)

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4. オンライン飲み会・食事会の人数、ボリュームゾーンは「3~4人」

参加したオンライン飲み会・食事会の人数を聞いた。最多は「3~4人」で54.1%、次いで「5~6人」が41.4%等の結果であった。性年代別には、50・60代男性で「10人以上」、20代女性では「2人」「3~4人」の回答が多かった。前ページで男性は相手・シーンが職場・会社関係が多く、女性ではプライベートな相手・シーンが多かったことと関係しているかもしれない。

■2020年6月までに参加したことがあるオンライン飲み会・食事会の『人数』
(2020年6月までにオンライン飲み会・食事会に参加したことがある人/複数回答)

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5. オンライン飲み会・食事会は「遠距離の相手と開催できる」一方、「終わり方が難しい」

オンライン飲み会・食事会の感想を聞いた。ポジティブな感想では、1位が「なかなか会えない遠距離の相手と開催できる」で65.9%、2位が「家なので気楽」で65.6%、3位が「安上がり、お金がかからない」で60.5%。ネガティブな感想では、1位が「終わり方が難しい」で52.0%、2位が「会話がしにくい」で35.2%、3位が「家で話しにくい内容の場合がある」で24.6%であった。性年代別では20・30代女性でポジティブな感想が多く選択されており、メリットを感じている人が多そうだ。一方、20~50代女性でネガティブな感想の「終わり方が難しい」も顕著に多く選択されている。また、40・50代男性では「料理、飲み物が外食ほどおいしくない」が多く選択された。会の目的を会話におくのか飲食におくのかによっても、評価が分かれるところなのかもしれない。

■オンライン飲み会・食事会に対する感想/参加したことがある方
(2020年6月までにオンライン飲み会・食事会に参加したことがある人/複数回答)

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6. 今後のオンライン飲み会・食事会への参加意向は19.0%。一度参加すればヤミツキに?

今後のオンライン飲み会・食事会への参加意向について聞いた。外出の規制等がなくなることを前提に聞いたが、「参加したい・計」(積極的に参加したい+まあ参加したい)が19.0%、「参加したくない・計」(まったく参加したくない+あまり参加したくない)が62.8%と、規制等がない場合にはそれほど参加意向が高くないことがわかった。しかし、今回のコロナ禍をきっかけに参加する人が増えた若年層では、「参加したい・計」が20代男性で36.4%、20代女性で35.5%おり、若年層を中心に定着に向かう可能性もありそうだ。また、同じデータをこれまでの参加経験の有無別で集計すると、参加したことのある層では「参加したい・計」が58.3%と「参加したくない・計」の23.3%を大きく上回っており、参加のハードルは高いものの、一度経験するとその後も参加意向が継続しやすいことがわかった。

■今後、外出の制限などの規制がなくなっても、オンライン飲み会・食事会に参加したいと思うか
(全体/単一回答)

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※「参加したい・計」:「積極的に参加したい」「まあ参加したい」いずれかの回答者を集計
※「参加したくない・計」:「まったく参加したくない」「あまり参加したくない」いずれかの回答者を集計

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