外食市場調査2020年7月度
2020年09月01日
株式会社リクルートライフスタイル
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2020年7月度の「外食市場調査」を実施しましたので調査結果をご報告いたします。
概況
2020年7月の外食市場規模は1966億円(前年同月比 -1512億円・東名阪3圏域計)
前年同月比、首都圏51.8%・関西62.5%・東海圏70.0%と地域差
「焼肉、ステーキ等」は前年比8割超など食事主体の業態は回復傾向
【今月のポイント】
1. 外食市場規模は前年比56.5%、前月から0.4ポイント改善。東海圏は前年比7割等、地域差が大きい
2. 「焼肉、ステーキ等」は前年比8割超まで回復、飲酒主体業態は前年比約4割の厳しい状況
2020年7月の外食市場規模は、3圏域合計で1966億円。前年同月比(以下、前年比)は‐1512億円。3圏域計の市場規模の前年比は56.5%で前月に比べ0.4ポイント改善した。市場規模の回復に影響したのは外食実施率、頻度の改善で、逆に外食単価は再び前年比マイナスとなった。圏域別には、外食市場規模の前年比が首都圏51.8%、関西圏62.5%、東海圏70.0%と地域差が大きかった。業態別では、5カ月連続して主要16業態全てで市場規模が前年比マイナスだが、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」(市場規模前年比80.5%)、「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店」(同75.4%)等、食事主体の業態はマイナス幅が縮小傾向。一方、「居酒屋」(同45.3%)等、飲酒主体業態は苦しい状況で、飲酒主体業態・計は市場規模が前年比41.7%(前月比増減-9.8ポイント)と、緊急事態宣言が解除された6月に一時回復の兆しを見せたが、再び悪化に転じた。
【3圏域計(首都圏・関西圏・東海圏)】
● 2020年7月の外食(※1)実施率は 55.6% (前月比増減 +1.8pt、前年比増減 -20.4pt)
● 2020年7月の外食頻度(※2)は 3.62回/月 (前月比増減 +0.30回、前年比増減 -0.61回)
● 2020年7月の外食単価は 2,395円 (前月比増減 -179円、前年比増減 -237円)
● 2020年7月の外食市場規模(※3)は 1966億円 (前月比増減 +93億円、前年比増減 -1512億円)
※1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む
※2 外食頻度:外食実施者の1カ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口(2019年4月から2020年3月までH29年人口推計、2020年4月からH30年人口推計)×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
(参考)基準人口(前年度比)は、3圏域・計:-0.8%、首都圏:-0.5%、関西圏:-1.4%、東海圏:-1.0%
【圏域別】
● 外食実施率は、首都圏:53.6%(前年比増減 -21.7pt)、関西圏:57.0%(同 -20.1pt)、東海圏:60.6%(同 -16.1pt)
● 外食頻度は、首都圏:3.85回/月(前年比増減 -0.67回)、関西圏:3.37回/月(同 -0.62回)、東海圏:3.32回/月(同 -0.28回)
● 外食単価は、首都圏:2,384円(前年比増減 -387円)、関西圏:2,551円(同 +39円)、東海圏:2,169円(同 -60円)
● 外食市場規模は、首都圏:1150億円(前年比増減 -1069億円)、関西圏:545億円(同 -327億円)、東海圏:271億円(同 -116億円)
【業態別】(3圏域計)
● 業態別の市場規模は、「居酒屋」(前年比増減 -422億円)、「和食料理店」(同 -230億円)、「フレンチ・イタリアン料理店」(同 -111億円)等主要16業態全てで前年を下回った。
● 「居酒屋」(延べ回数 -1150万回、単価 -112円)、「和食料理店」(延べ回数 -500万回、単価 -342円)、「フレンチ・イタリアン料理店」(延べ回数 -251万回、単価 -191円)等は延べ回数・単価ともに減少した。
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