飲食店利用時に衛生面で自ら行う対策や最近の外食時の印象を調査
「店内でマスクの置き方・置き場に迷う」人が58.3%「入れ物が配布されれば使いたい」人が61.1% コロナ禍での外食「自宅で作りにくい料理に満足」51.9%

グルメ

2020年09月23日

株式会社リクルートライフスタイル

株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、飲食店を利用する際に衛生面で自ら行っている対策や最近の外食時の印象について消費者アンケートを行いましたので、その結果を発表いたします。

<要約>

POINT1. 「お店の中でも飲食時以外はなるべくマスクを外さない」42.4%。女性の方が男性よりも衛生対策に熱心な傾向

● 外食をする際に自ら行っている衛生対策、「お店の中でも飲食しているとき以外はなるべくマスクを外さない」42.4%、「他の客と離れた席に座るようにする」40.5%、「手指の消毒液を持参する」36.2%。女性の方が男性よりも衛生対策を多く行っている傾向。
● 6・7月の外食での衛生面の印象、ポジティブな印象を選ぶ人が70.6%で多数派。

POINT2. 飲食店の店内でのマスクの置き方・置き場に「迷う」人が58.3%。「カバンやポーチなどにしまう」42.1%。「入れ物の配布があれば使いたい」61.1%

● 店内でマスクの置き方・置き場に迷う「そう思う・計」は58.3%で 、「そう思わない・計」26.9%を大きく上回る。若い世代ほど「そう思う」と回答した人が多い。
● 実際の利用時は「カバンやポーチなどにしまう」42.1%、「ポケットに入れる」24.7%、「テーブルやカウンターの上に置く」15.6%。
● 「使い捨てのビニール袋や封筒など入れ物の配布があれば使いたいかどうか」について「そう思う・計」61.1%。

POINT3. コロナ禍での外食の感想、「料理に満足」「ストレス発散」等

● 6・7月に行った外食の感想「自宅では作りにくい料理を食べて満足した」51.9%、「ストレス発散になった」36.4%、「食事相手との会話が楽しめた」28.9%。

 

1. 飲食店で自ら行う衛生対策、最多は「お店の中でも飲食をしているとき以外はなるべくマスクを外さない」42.4%。女性の方が男性よりも衛生対策に熱心な傾向

飲食店で外食をする際に自ら行っている衛生対策の有無や内容を聞いた。「特に対策を行っていない」という人は少数派で8.3%。なんらか対策を行っている人の中で、最多の対策は「お店の中でも飲食しているとき以外はなるべくマスクを外さない」が42.4%、2位は「他の客と離れた席に座るようにする」が40.5%、3位は「手指の消毒液を持参する」が36.2%であった。全体的に女性の方が男性よりも衛生対策を多く行っている傾向で、特に20~50代女性で「手指の消毒液を持参する」、30~60代女性で「店内にいる時間をなるべく短くする」が顕著に多い結果となっている。

■飲食店で外食をする際、自身で行っている衛生対策 (全体/複数回答)

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2. 6・7月の外食の衛生面の印象、ポジティブな印象がネガティブな印象の割合を上回る

2020年の6・7月に外食した経験のある人に、衛生面で感じたことを聞いた。ポジティブな印象とネガティブな印象の両面ある中で、最多の印象は「店内が空いていて安心だった」が43.5%、2位は「お店側の衛生対策がしっかりしていて、安心して外食できた」が33.3%、3位は「隣の席との間隔が広く安心感があった」が29.9%と、トップ3にポジティブな印象が並んだ。4位はネガティブな印象の「お店側の衛生対策が十分であるか不安があった」が21.2%であった。ポジティブな印象を一つ以上選択した人は70.6%、ネガティブな印象を一つ以上選んだ人は40.9%であった。60代女性ではポジティブな印象を一つ以上選択した人が79.9%と多く、20~40代女性ではネガティブな印象を一つ以上選んだ人の割合が高かった。ここでも女性の方が男性よりも選択している割合が全体に高く、衛生面への意識が高いことを伺わせる。

■最近2カ月(2020年6・7月)に飲食店で外食をして感じたこと/衛生面
(「2020年6・7月には外食に行かなかった」人を除く/複数回答)

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※「飲食店での外食にポジティブな印象を感じた・計」:ポジティブな印象項目のいずれかに回答した人を集計
※「飲食店での外食にネガティブな印象を感じた・計」:ネガティブな印象項目のいずれかに回答した人を集計

 

 

3. 飲食店の店内で「マスクの置き方・置き場に迷う」人が58.3%

多くの人がマスクをして飲食店を訪れる中、店内でマスクの置き方・置き場に迷う人がどの程度いるか聞いた。置き方・置き場に迷うかとの問いに「非常にそう思う」「まあそう思う」を合計した「そう思う・計」は58.3%で、「まったくそう思わない」「あまりそう思わない」を合計した「そう思わない・計」の26.9%を大きく上回った。性年代別では、「そう思う・計」が最も多いのが20代女性で73.9%、次いで30代女性が70.3%。男性では30代の64.5%が最多であった。おおむね、若い世代ほど「そう思う・計」が多い傾向にあり、飲食店でのマスクの置き方・置き場に迷う人が多いようだ。

■飲食店で外食する際、店内でマスクの置き方・置き場に迷うかどうか
(「新型コロナウイルス感染症が収まるまでは、外食に行かない」「新型コロナウイルス感染症に関わらず、普段から外食には行かない」人を除く/単一回答)

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※「そう思う・計」:「非常にそう思う」「まあそう思う」のいずれかに回答した人を集計
※「そう思わない・計」:「まったくそう思わない」「あまりそう思わない」のいずれかに回答した人を集計
※P7も同様の集計方法

 

 

4. 店内でのマスク「カバンやポーチなどにしまう」が最多で42.1%。男女差が大きい結果に

実際に飲食店で外食する際のマスクの置き方・置き場を聞いた。最多は「カバンやポーチなどにしまう」が42.1%、2位は「ポケットに入れる」が24.7%、3位は「テーブルやカウンターの上に置く」が15.6%という結果であった。女性では「カバンやポーチなどにしまう」の回答が顕著に多く、男性では「ポケットに入れる」や「テーブルやカウンターの上に置く」の回答が多かった。男女で置き方・置き場が大きく異なるという実態が明らかになった。

■飲食店で外食する際、店内で外したマスクの保管方法
(「新型コロナウイルス感染症が収まるまでは、外食に行かない」「新型コロナウイルス感染症に関わらず、普段から外食には行かない」人を除く/単一回答)

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5. マスク「入れ物の配布があれば使いたい」人が61.1%

店内でのマスクの置き方・置き場について、飲食店から2種類の手段が提示された場合の利用意向を聞いた。「机や席にマスクをかけられるフックなどがあった場合、使いたいか」については、「非常にそう思う」「まあそう思う」を合計した「そう思う・計」は28.2%と比較的少数派の結果に。唯一、20代男性では「そう思う・計」が43.2%で、「まったくそう思わない」「あまりそう思わない」を合計した「そう思わない・計」を上回るなど、同世代間の比較では女性より男性の方がやや支持が高い傾向にある。一方、「使い捨てのビニール袋や封筒など入れ物の配布があれば使いたいか」については、「そう思う・計」が61.1%と多く、性年代別では、20代女性(「そう思う・計」72.2%)を筆頭に、全性年代で「そう思う・計」が「そう思わない・計」を上回った。同世代では男性より女性の方が支持が高い傾向にある。

■飲食店で外食する際、机や席にマスクをかけられるフックなどがあれば使いたい
(「新型コロナウイルス感染症が収まるまでは、外食に行かない」「新型コロナウイルス感染症に関わらず、普段から外食には行かない」人を除く/単一回答)

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■飲食店で外食する際、使い捨てのビニール袋や封筒など入れ物の配布があれば使いたい
(「新型コロナウイルス感染症が収まるまでは、外食に行かない」「新型コロナウイルス感染症に関わらず、普段から外食には行かない」人を除く/単一回答)

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6. コロナ禍での外食の感想、「料理に満足」「ストレス発散」「会話が楽しめた」

6・7月に行った外食について、衛生面以外での感想を聞いた。最多は「自宅では作りにくい料理を食べて満足した」が51.9%、2位は「ストレス発散になった」が36.4%、3位は「食事相手との会話が楽しめた」が28.9%であった。性年代別では、男性より女性の方が上位3位の反応が強く、特に20~40代女性で「自宅では作りにくい料理を食べて満足した」「ストレス発散になった」の回答が多かった。自粛生活で自宅で料理をすることなどに、他の性年代よりも強くストレスを感じている可能性がありそうだ。

■最近2カ月(2020年6・7月)に飲食店で外食をして感じたこと/衛生面以外
(「2020年6・7月には外食に行かなかった」人を除く/複数回答)

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