2016
Sep
09
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2016年9月 9日 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ (東京都中央区/代表取締役社長:山口 文洋)が提供する保育園と保護者をつなぐ、コミュニケーションサービス『kidsly(キッズリー)』は保育業界の活性化を行うことで子ども達にとってよりよい環境について考えられるよう、この度、有識者を集めたフォーラムを実施致しました。
株式会社リクルートマーケティングパートナーズは、2016年9月9日(金)に保育園向けにフォーラムを開催いたしました。当日は、鎌倉女子大学の小泉教授にモデレーターをつとめていただき、保育園経営を経験する3名の方に講演をしていただきました。登壇者それぞれが独自の先進的な取り組みを行っており、ICTを活用したデジタル教育手法/園舎のないインターネット保育園/主体性を身に着けるために指示しない保育など事例を紹介しました。集まった保育園関係者にとって大いにまなびある場になっていただけたようです。今後も保育業界全体の活性化につとめることを目的に第2回、第3回と展開していく予定です。
・日程:2016年9月9日(金) 14:00~18:30 (受付 13:30)
・会場:三井住友海上テプコビル 8F
・登壇者:鎌倉女子大学児童学部教授 小泉裕子(モデレーター)
社会福祉法人どろんこ会理事長 安永愛香
合同会社こどもみらい探究社共同代表/asobi基地代表 小笠原舞
つるみね保育園園長/鹿児島国際大学非常勤講師 杉本正和
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
まなび事業本部オンラインラーニング事業推進室 事業開発部
保育支援推進リーダー 森脇潤一
・プログラム
▼14:00
【主催者挨拶】森脇潤一(リクルートマーケティングパートナーズ)
【司会者挨拶】小泉裕子(鎌倉女子大学)
▼14:05
【講演1】安永愛香(社会福祉法人どろんこ会理事長)
『指示待ち人間を生み出さない!ゼロを1に変える思考を獲得する子育て』
▼14:45
【講演2】小笠原舞(合同会社こどもみらい探究社共同代表/asobi基地代表)
『保育士×社会デザイン ~こどもの学びのつくりかた~』
▼15:40
【講演3】杉本正和(つるみね保育園園長/鹿児島国際大学非常勤講師)
『ハイブリッド保育 ~過疎地に光を当てる未来創造イノベーション~』
▼16:20
【パネルディスカッション】
『10年後の子どもの学びを見据える
―日本の保育・幼児教育の現場で、いま、何をすべきか―』
■登壇内容(事例紹介)
『指示待ち人間を生み出さない!ゼロを1に変える思考を獲得する子育て』
(社会福祉法人どろんこ会理事長 安永愛香)
先生の指示に従って一斉に動く園児。年功序列で決まったことをこなす保育士。こうした保育園の今までを変革する。当園では、人間力(=0を1に変える力)ある子どもを育てるために、保護者から子どもをただ預かる場にしません。5歳児のリーダーシップ(判断・行動)を育てるため、「異年齢保育」「指示しない保育」など、子どもの主体性を伸ばすことに力をいれています。現場では、子どもにあえて指示をしないことで、人に訊く・相談する・判断するなど自ら考え行動させています。また、こうした子どもを育てる保育士も、自ら経験し、生きる力を持つ必要があると考えます。当園では行事を企画・プレゼンする「年間計画プロポーザル制度」など、子どもに必要な経験が何かを判断する能力を身につけるようにしています。保育士・子ども共に自主性を身に着けることで「指示待ち人間ゼロ」の日本の未来を創ることをミッションに掲げ運営しています。
『保育士×社会デザイン ~こどもの学びのつくりかた~』
(合同会社こどもみらい探究社共同代表/asobi基地代表 小笠原舞)
子どもの育つ環境における課題は年々増えるばかり。本質的課題を解決するためにもっとできることがあるのではないかと考え保育園を飛び出しました。「こども×○○」を軸にして、企業や行政とコラボレーションしながら、子ども達にとってよりよい環境作りをしています。例えば親の子育ての学び場「おやこ保育園」。子どもだけでなく大人が主役のペアレンツ・ダイアログの時間もあり、答えのない難題のような日々の子育て。ママ同士の対話を通して、違いを知り、共感しあいながら自分の【子育て軸】を作っていきます。一番新しい取り組みとしては、登園日は月一回のみのインターネット保育園「ほうかご保育園」。親子向けのカリキュラムを行い、オンライン上でママ達が悩み相談したり、おすすめの本やお出かけスポットなど情報交換もできます。こうした既成概念を取っ払った、園舎のいらない保育園など時代に合わせて保育士の力をフル活用しながら、様々な角度から生み出しております。
『ハイブリッド保育 ~過疎地に光を当てる未来創造イノベーション~』
(つるみね保育園園長/鹿児島国際大学非常勤講師 杉本正和)
豊かな自然環境を生かした泥にまみれ汗にまみれる保育に、わずか1台のiPadを融合した、「9割のアナログ保育と1割のデジタル保育」は、隣の小学校が廃校になるほどの過疎化の地域で、経営の危機感を抱くからこそ生まれたイノベーションです。特に、デジタル保育は、5年前に構想し実践を重ねながら、アプリ活用だけにとどまらず、海外や県外の園児とのテレビ電話交流、家庭から届く写真を活用してのプレゼンテーションなどを楽しんでいます。こうした経験が、好奇心探究心を高め、創造力・表現力・コミュニケーション能力の飛躍的な向上につながっています。今後も、豊かな自然環境や伝統的な保育に、よりよいデジタル活用を加えるハイブリッドな保育が、子ども達の未来創造に大きな力を与えると信じ、実践的な研究を深めていきます。
■登壇者プロフィール
モデレーター
鎌倉女子大学児童学部教授小泉裕子
横浜国立大学大学院修了後、12年の幼稚園教諭経験を生かし保育者養成に携わる。 保育者の専門性に関する研究、子育て支援の体制作りに奔走。保育者の職業的アイデンティテ ィを高め、保育の質の向上を願ってこの研究に賛同。社会的活動として社会保障審議会福祉文 化分科会専門委員、鎌倉市児童福祉審議会委員、保育者の研修講座講師等を担当。
社会福祉法人どろんこ会理事長 安永愛香
「預ける」だけでなく「育てる」保育園を創ろうと1998年に保育事業を開始し、2007年に“体験型保育”を実践する「朝霞どろんこ保育園」を認可保育所として開園した。現在は児童発達支援施設「発達支援 つむぎ」など、全国約100の子育て支援施設を展開する。
合同会社こどもみらい探求社共同代表/asobi基地代表 小笠原舞
20歳で独学にて保育士国家資格を取得し、社会人経験を経て保育現場へ。2012年すべての家族に平等な子育て支援をするために、子育て支援コミュニティ『asobi基地』を立ち上げ、2013年独立。
つるみね保育園園長/鹿児島国際大学非常勤講師 杉本正和
鹿児島県公立小学校教諭として17年間勤務。2001年から社会福祉法人上名福祉会つるみね保育園に勤務し、理事長・園長に就任。日本保育協会課題研究部門で「研究奨励賞」(2013年)、ICT夢コンテストで「審査委員長特別賞」(2014年)、デジタル教材コンクールで幼稚園・保育園では全国初の「文部科学大臣賞」(2014年)。
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
保育支援推進リーダー 森脇潤一
「こどもみらいラボ」は、保育業界の活性化及び業界貢献のためのセミナーです。kidsly(キッズリー)の事業推進活動において多くの保育園経営者・園長・保育士の方々から保育現場の課題を聞かせて頂く中で、現場で実践できる知識・情報の習得機会を設けることが出来れば、課題解決の糸口や新たな可能性を見出して頂くことが出来るのではないかと思い始め開催に至りました。多くの志ある方々を横で繋ぐことで知見の拡がりやイノベーションの種が必ず生まれると信じております。
\働く仲間を募集中/
ICTを活用したデジタル教育手法、指示しない保育、園舎のない保育園etc..先進事例紹介。有識者による次世代型保育フォーラム実施!保育現場から考える、これからの"保育の質"