リクルートテクノロジーズがURLを発信するビーコンデバイスと専用アプリを開発。バス停に近づくだけで、スマホに時刻表を表示可能に!? ~「検索する時代」から「今必要な情報は周りに落ちている時代」へ~

株式会社リクルートテクノロジーズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中尾隆一郎、以下:リクルートテクノロジーズ)の研究開発機関アドバンスドテクノロジーラボ(以下、ATL)は2015年3月、IoT技術研究の一環で、URLを発信するビーコンデバイスと、スマートフォン専用アプリを実証実験のために開発しました。
バス停やレストランにビーコンデバイスを設置することにより、近づいた人のスマートフォンが、バスの時刻表や接近情報、レストランのメニューといった「その場に必要な情報」を自動で取得・表示可能になります。

■注目ポイント
①リクルートテクノロジーズの研究開発機関ATLが、UriBeaconの仕様に準拠したビーコンデバイスを開発
②専用アプリにより、「バス停の時刻表」「レストランのメニュー」等、現在地に応じた情報を取得・表示可能に
③「検索する時代」から「今必要な情報は周りに落ちている時代」へ ―IoTの世界観が変わる?

①リクルートテクノロジーズの研究開発機関ATLが、UriBeaconの仕様に準拠したビーコンデバイスを開発

リクルートテクノロジーズのATLは、世の中の先進的技術からソリューションを作り出し、将来のリクルートグループのサービスへの接続を模索するプロダクトアウト型の先端研究組織です。このたびIoT技術を有効活用するための一手として、Bluetooth LEでURLを発信するビーコンデバイス、および専用のスマートフォンアプリを開発し、実証実験を実施しました。
リクルートテクノロジーズが開発したアプリと連動させることにより、ビーコンデバイスの近くを通るだけで、自動でURL、およびそのURLに紐づいた「タイトル・サムネイル画像・説明」といった情報を取得・表示することが可能です。
  
本デバイスは、グーグルが2014年10月3日に発表したPhysicalWebプロジェクト(※1)において定義されているUriBeacon(※2)の仕様に準拠しています。下記のような実用化につながり得る特徴を持ち、実際に体験することができます。

【特徴】
Ⅰ.電池や管理のためのスイッチボタン、インジケータLEDなどを装備しており、PCなどに接続することなく動作可能。
Ⅱ.市販製品レベルのしっかりとした筐体のデザイン
Ⅲ.常時起動させた状態で4年以上(機種によっては約半年間) 電池が持つ。
【単4電池型】
■公称電池容量
単4電池2本: 1800mAh
■消費電流
URL発信時:0.050mA(1秒ごとに発信 10~100μA付近を周期的に遷移)
URL設定時:8.4mA
■電池持ち
1500日程度(常時発信し続ける場合)
 
【ボタン電池型】
■公称電池容量
CR2032: 220mAh
■消費電流
URL発信時:0.050mA(1秒ごとに発信 10~100μA付近を周期的に遷移)
URL設定時:8.4mA
■電池持ち
183日程度(常時発信し続ける場合)

  
※1 PhysicalWebプロジェクト (https://github.com/google/physical-web
グーグルが開発中の、Web技術を利用してIoTでモノと対話できる仕組みをつくることを目的としたプロジェクト。具体的な技術内容は明かされていないが、開発状況がWeb上に公開されているため、技術内容を推測することが可能。
  
※2 UriBeacon (https://github.com/google/uribeacon
PhysicalWebプロジェクトの中核と推測される仕様であり、URIデータ(URLおよびuuid)を含むパケットを周囲に定期的に発信するビーコン。

②専用アプリにより、「バス停の時刻表」「レストランのメニュー」等、現在地に応じた情報を取得・表示可能に

URL発信型のビーコンデバイスに近接すると情報を取得できる、専用アプリを開発しました。例えばビーコンデバイスを設置したバス停やレストランに近づくと、時刻表やバスの接近情報が表示されたり、レストランのメニューやクーポンが表示されたりといった活用方法が想定されます。

【想定される利用場面】
URLを発信するビーコンデバイスが普及した世界の中を、本アプリをインストールしたスマートフォンユーザーが歩いているとします。ユーザーがアプリを開くと、アプリが自動収集した周囲のURLや関連情報が、時刻や位置情報とともにリストアップされており、興味のある情報をタップするとブラウザーが起動、目的の情報を得ることができます。

③「検索する時代」から「今必要な情報は周りに落ちている時代」へ ―IoTの世界観が変わる?

「バス停に着いたら次のバスがいつ来るか知りたい」、「レストランに着いたらメニューを見たい」など、“まさに今、その場所で欲しい情報”は、インターネット上にデータを置いてもわざわざ検索する手間がかかるため効果が薄く、看板やポスターなどアナログな媒体との相性が良いと考えられてきました。
こうした場面で本デバイスは電光掲示板を設置する等の大きなコストをかけることなく、アナログ媒体のデジタル化を進めることができ、その結果「今バスがどこを走っているか」等、動的な情報を得ることも可能になります。
今後リクルートテクノロジーズはスマートフォンによる情報取得を念頭に調査・研究を行っていく予定ですが、こうした実験が「今必要な情報は周りに落ちている」という新たな情報消費スタイルを生み、将来的にはスマートグラスを介して、SF映画のように周囲の至る所から発信される情報を観られるような未来にもつながり得ると考えています。

お問い合わせ先

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