~ITエンジニア527名に聞く、情報収集事情~ 45.6%が情報集めに「積極的」。年齢に応じて高まる情報感度。「収集の頻度」「経路の幅」ともに40代が20代を上回る結果に
IT・ネットマーケティングテクノロジーの開発を行う株式会社リクルートテクノロジーズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中尾隆一郎、以下:リクルートテクノロジーズ)は2015年6月、ITエンジニア527名を対象に、「情報収集」に関するアンケートを実施しました。本調査は、ITエンジニアの情報に対する意識や行動の実態を把握することを目的としています。
①40代ITエンジニア、「毎日情報収集する」割合は20代の2倍以上 ~業務時間を活用する傾向に~
20代から40代のITエンジニア527名に対し、開発の知識や技術のトレンドについて「Q1.積極的に情報収集しているか」を聞いたところ、45.6%が「積極的に行っている」と回答しました。年代ごとに「積極的に行っている」と回答した割合を比較したところ、20代が36.7%、30代が45.5%、40代が56.0%となり、40代が最も高い結果となりました。
具体的な情報収集の事情を探るため、「Q2.情報収集を行う頻度」について聞いたところ、「1日に3回以上」または「1日に1~2回程度」と回答した割合は全体の30.4%でした。年齢ごとに比較すると、40代が42.7%で最も多く、最も少なかった20代の20.9%と比較すると、2倍以上の結果となっています。年代が上がるほど、積極的かつ頻繁に、情報収集を行うITエンジニアが増えることが覗えます。
※「ワーキングパーソン調査2014 能力と学習行動」(2014年、リクルートワークス研究所)においても、年齢が上がるごとに“情報を収集・分析して、課題を発見する力”が高まる傾向が見られています。
「週1回以上」情報収集を行っているITエンジニア404名に対し、「Q3.情報収集を行うタイミング」を聞いたところ、「業務時間中」が1位で50.5%という結果でした。特に40代では65.5%が「業務時間中」と回答し、全体平均を15ポイント以上、上回っています。一方、20代は「帰宅後」と回答した割合が41.6%で1位、「昼休み」が38.7%で2位、「通勤中」が38.0%で3位と、オフの時間帯が上位を占める結果となりました。「業務時間中」と回答した割合は33.6%であり、40代の約半分にとどまっています。「新語など分からない言葉はまず検索してみる。(48歳/サービスマネージャ)」といったコメントに代表されるように、40代のITエンジニアは他の年代よりも、“業務中にわからないことが発生した場合、すぐにその場で情報を収集する”傾向が強いと考えられます。
②情報ソースは1位「専門ニュースメディア」 ~年齢が上がるほど、幅広いメディアをチェックする傾向に~
次に「Q4.情報の入手経路」を聞いたところ、1位が「専門ニュースメディア」で57.9%、2位は「専門書」で40.8%という結果となりました。全体的な傾向として、専門的な内容を掲載したメディアを活用し、能動的に情報を集めるITエンジニアが多い傾向にあると考えられます。
年代ごとの特徴を見ると、40代のうち67.6%が「専門ニュースメディア」と回答しており、20代の47.4%に対し、20.2%上回る結果となっています。40代は専門ニュースメディアの他にも、「メールマガジン」や「勉強会への参加」等、専門性が高いと思われる情報ソースを他の年代よりも多く活用する傾向が見られました。一方20代は、「ニュースアプリ」を選択した割合が他の年代よりも多く、比較的、ちょっとした隙間時間に触れられる媒体から、効率よく情報を取り入れる傾向にあることが想定されます。
また、一人あたりいくつの情報ソースを選択したか、回答項目数の平均を比較したところ、20代は2.7項目、30代は2.9項目、40代は3.3項目という結果でした。年齢が上がるほど、情報収集の頻度が高まるだけでなく、幅広い情報ソースを利用する傾向にあります。
「Q5.情報を効率的に集めるために行っていることや意識していること」を聞いたところ、ITエンジニア全体の特徴として、「テーマの絞り込み」や「多角的な情報収集」に関連したコメントが多数見られました。自分の業務領域に関連した情報を集中的に集める方法が好まれる一方、日頃から自分の業務領域以外の情報にもアンテナを張るようにしているITエンジニアも多いことがうかがえます。また、“同じ情報について複数の情報ソースを確認”したり、“書籍の評価を確認”したりするなど、「正確性の担保」を重視する声も多数見られました。
Q5.情報を効率的に集めるために行っていることや意識していることはありますか? |
テーマによる絞り込み |
◇調査概要
■調査方法: インターネットリサーチ
■実施期間: 2015年6月6日(土)~2015年6月15日(月)
■調査対象 居住地: 全国
性別 : 男女
年齢 : 20代~40代
職業 : ITエンジニア
人数 : 527サンプル
(20~29歳 196名/30~39歳 165名/40~49歳 166名)
(ストラテジスト20名/システムアーキテクト83名/プロジェクトマネージャ57名/
テクニカルスペシャリスト185名/サービスマネージャ73名/その他109名)
※職種の分類は、独立行政法人 情報処理推進機構が定める、「共通キャリア・スキルフレームワーク」に基づき
ます。
■設問:
Q1.開発の知識や技術のトレンドについて、日頃から積極的な情報収集を行っていますか?(n=527)
積極的に行っている/どちらかと言えば積極的に行っている/どちらかと言えば積極的には行っていない/積極的には行っていない/わからない
Q2.あなたが普段、情報収集を行う頻度を教えてください。(n=527)
1日に3回以上/1日に1~2回程度/週3~5日程度/週1~2日程度/行っていない
Q3.あなたが平日、情報収集を行っているのはどのようなタイミングですか?(n=404)
朝の通勤前/通勤中/業務時間中/昼休み/飲み会や会食/帰宅後/その他
Q4.開発の知識や技術のトレンド情報を入手する経路を、最大5つまで教えてください。(n=404)
専門書/専門ニュースメディア/ニュースアプリ/ブログ・RSS/メールマガジン/同僚との会話/友人・知人との会話/勉強会への参加/Facebook/Twitter/Qiita/Github/Speaker Deck/SlideShare/その他
Q5.情報を効率的に集めるために行っていることや意識していることはありますか?(n=404)
お問い合わせ先
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