リクれぽ Vol.1 : これからの『リクナビ』が目指す姿

『リクれぽ』は、リクルートキャリアの新卒領域に特化した活動レポートです。学生の意見や、就職活動での悩みなど「声」を明らかにしながら、当社サービスの実態をご報告。今後のお知らせも発信してまいります。

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新卒事業の現場から Report from the field

「先輩は『割と』どこでも就職できるという。だけど...」学生視点とは何か?

今年1月より、『リクナビ』も含めたリクルートキャリアの新卒メディア事業を統括する大家純一と申します。まずは昨年に当社が問題を起こした『リクナビDMPフォロー』の一件について、改めてこの場をお借りしてお詫び申し上げます。学生の皆さま(以下、学生)、大学関係者の皆さま(以下、大学)、当社とお取引のある企業の皆さま(以下、企業)、誠に申し訳ございませんでした。

『リクナビDMPフォロー』の一件を受け、当社は再発防止策のひとつに「学生視点」のサービス開発・運営を掲げました。しかし、「学生視点」とは何なのでしょうか。

当社の就職みらい研究所の調査では、2020年卒の学生の就職内定率は、2019年12月1日時点で95.4%でした。しかし同所の調査では別の事実も浮き彫りになっています。2019年卒で第一志望群に内定した学生は52.1%で、17年卒と比べて11.2ポイント上昇しました。一方、就職先に「納得している」割合は67.4%で、同様の経年で見ると、9.1ポイント低下しています。つまり数字上は、「内定は取りやすい状況だが、学生は納得度の高い企業選びをできていない」と分かります。

実態はどうなのでしょうか?2月4日に千葉県の「幕張メッセ」で開催した当社の就活準備イベントで、社員が学生に聞いてみると、こんな言葉が返ってきました。

「先輩は『割と』どこでも就職できるという。だけど本当に行きたい企業に決まるのか不安で仕方ない」
「私は長く働き続けたい。だから女性の働き方をじっくりと調べたい」
「妥協して入社した後に、後悔するのが怖い」

就職内定率95.4%・就職先に「納得」67.4%----

数字が市場を俯瞰して語る事実の裏側には、数字に表れない学生の希望や不安の声が隠れています。その声はひとりとして同じではないでしょう。私たちは今後の『リクナビ』が目指す「学生視点」を、こうした声を起点にサービスを開発・改善することと定めました。『リクナビ』は就職したい学生と、採用したい企業の中間に立ち、双方をつなぐ役割を担っています。その立ち位置は変わりませんが、サービスの出発点は必ず学生の声とし、学生がより主体的に就職活動を進められるように支援いたします。

もちろん私たちには、学生全員の声を聞きサービスに転換する魔法の杖などありません。それでもひとりでも多くの学生が『リクナビ』を通じて納得度の高い就職を実現できるように、時に利益に直結しなかったとしても、上述の方針を貫いてまいります。

学生の声を取り入れる仕組みとして、2019年9月から『リクナビ』2021のトップ画面にバナーを貼り、学生が意見や悩みを入力できるようにいたしました。すでに2000件が寄せられています。

その他の具体的な活動報告や、学生から寄せられた生の声などは、当紙「リクれぽ」で定期的に発信してまいります。透明度の高い情報開示を心掛け、学生の信頼回復に努めてまいります。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

新卒メディア統括部 統括部長 大家 純一


『声』を聴く Reflect the opinions

『リクナビ2021』上の「就活準備に関するアンケート」へ寄せられた学生の声を紹介します。ここでは、『リクナビ』についてのご意見や、就職活動の悩みを中心にお伝えいたします。

メールが多すぎてどれが重要なのか分からない・・・

  • 「送信されてくるメールが多すぎて、企業からの重要なメールが埋もれてしまう」
  • 沢山の情報が毎日メールで送られてきてパンク状態です。もっと見やすくなればいいと思うのですが」
  • 「メールが来すぎて本当に大切なのを見落とす」
    ・・・他

OB・OG訪問ってどうやってするの・・・?

  • 「OB・OG訪問の仕方がよく分からない」
  • 「OB・OG訪問をするタイミングが分かりません。選考対策にもなるかとは思いますが、どのような利点があるのでしょうか」
    ・・・他

OB・OG訪問は「この人みたいに働くのも悪くないな」に気づく機会

就職活動におけるOBOG訪問について、「やり方が分からない」「一歩踏み出すことに壁を感じる」という声が学生からよく聞かれます。

そもそも学生の多くが、OBOG訪問は「就活を有利にするためにはやった方が良いと思うけど、ハードルが高い」と捉えているようですが、その考えには少し誤解があります。

例えば、大学受験の際には「どんな大学生活を送ろうか」と資料を取り寄せ、オープンキャンパスに参加するなどしたでしょう。部活動を決める前の仮入部なども同じです。新しい生活や、自分の居場所を選択する時には、納得いくまで情報を収集し、時には周囲の人たちに相談もして、決断してきたはずです。大変だとしても、決して嫌な作業ではなかったはずです。例えば家を買おうと思ったらと想像してみてください。現時点でより良い選択をするためにと想像を膨らませ活動しないでしょうか?ではなぜこれからの職場を選ぶ就職活動では、「とりあえず~しなければならない」のような思考になり、壁ができてしまうのでしょうか。

人は、自分が知っている情報の中でしか判断をできません。情報収集を手厚くすることで、選択の幅が広がっていくのです。就職活動も同じです。ひとりでウェブや本を調べるのも大事ですが、どこで誰と何をして働きたいのかを具体的にイメージするために、すでに働いている人に会ってみてください。OBOGや家族、大学のキャリアセンター職員にも相談しながら、多様な「働く」に触れてみましょう。「この人みたいに働くのも悪くないな」と思える出会いがきっとあるはずです。就職活動では、そんな自分なりの気づきを楽しみ、より良いと思える進路を選択してほしいと思います。

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就職みらい研究所
増本 全


お知らせ Updates

『リクナビ』からの配信メールの量を大幅に削減します

改めて皆さまの就活準備に有益な情報を厳選してお届けできるよう、『リクナビ』編集部から配信するメールの数を2019年11月より大幅に削減しました。

OB・OG訪問イベントを大幅に拡大します

「身近に話を聞ける社会人がいない。社会人のリアルな情報を知れる場が欲しい」の声に応え、1日で複数の社会人からリアルな体験談を聞ける「まるっとOBOG訪問」の開催エリアを全国に拡大しました。2月以降のスケジュールは下記よりご参照ください。

より詳細な情報は『リクナビ2021』サイトをご覧ください。
※ご取材ご希望のメディアの方はリクルートキャリア広報部までご連絡ください。

『リクナビ』の「プライバシーポリシー」を分かりやすく解説します

『リクナビ2021』では、プライバシーポリシーをわかりやすく解説する特設サイトをオープンする予定です。学生から不安の声をいただいていた個人情報の取り扱いについて説明いたします。 詳細は次号以降にご紹介予定です。

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