就職白書2015 -採用活動・就職活動編-
株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:水谷 智之)のよりよい就職・採用の在り方を追究するための研究機関・就職みらい研究所(所長:岡崎 仁美)は、企業の新卒採用活動および学生の就職活動の実態を明らかにするため、全国の新卒採用を実施している企業と、就職活動を行った2015年卒予定の大学4年生・大学院2年生を対象に、調査を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
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20150216就職・採用活動編.pdf (1.1 MB)
【2015年卒の新卒採用活動の総括】<企業>
●12月時点での2015年卒の採用数は、「採用数充足・計」は55.8%と半数を超えたものの、前年と比較すると3.1ポイント減少。一方、未充足企業は42.6%で、前年より3.4ポイント増加した。
●2015年卒の入社予定者への満足度は、「満足・計」が68.0%、「不満・計」は10.8%となった。
●『面接者数を100』とした場合、「内定出し者数」は15.5、「内定者数」は9.6で、いずれも前年より大きな値となった。また、『内定出し者数を100』とした場合、「内定辞退者数」は38.0、「内定者数」 は62.0。前年と比較すると、「内定辞退者数」は2.5高くなった一方、「内定者数」は2.5低くなった。
【2015年卒の就職活動の総括】<学生>
●民間企業を対象に就職活動を行った学生のうち、12月時点で就職が決まっている人である「就職・計」は84.5%と、前年の77.9%より6.6ポイント増加。一方「まだ確定している進路はない」は10.1%と前年の15.9%よりも5.8ポイント減少した。
●就職先が確定している学生の入社予定企業への満足度は、「満足・計」が79.9%となった一方、「不満・計」は5.5%で、「満足・計」が圧倒的に高かった。
【2016年卒の新卒採用活動の展望】<企業>
●採用活動時期が変更となる2016年卒採用について、「新卒採用できる人数」は「変わらないと思う」とした企業が半数強を占めた一方、「減ると思う」とする企業も4割強であった。また 「内定辞退者数」が「増えると思う」と予想している企業は6割近くに上った。
●『採用広報』の活動開始時期について、「採用に関する情報の提供」は、約8割の企業が「2015年3月」としており、2015年卒の「2013年12月」とほぼ同水準であった。
●『採用選考』について、「面接」「内々定・内定出し」の開始ピークはいずれも「2015年8月」で、2015年卒の「2014年4月」から4か月遅れとなった。いわゆる「選考解禁前」までに「面接」「内々定・内定出し」を開始予定の企業の割合は、2016年卒でそれぞれ65.6%、52.2%で2015年卒と比較すると、「面接」で22.2ポイント、「内々定・内定出し」で36.5ポイント増加している。
●『採用選考』の開始時期について、「未定」とする企業は4割弱に上った。
●採用数が満たなかった場合の対応については、「採用数に満たなくても求める人材レベルは下げない」が49.5%と半数近くで、「採用数を満たすために基準を見直し、柔軟に対応する」は13.1%となった。
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