2018年度下半期 中途内定者の充足状況 中途内定者が計画を下回る企業は4割 上半期より6.3ポイント増加

株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林 大三)は、中途採用を実施する企業の人事担当者へ3月下旬にアンケート調査を行い、830人から回答を得ました。このたび2018年度下半期の「中途内定者の充足状況」について、結果をご報告いたします。本調査は、2018年10月~2019年3月の期間において、中途採用における選考合格者数(以下、中途内定者とする)が「計画通り・計画を上回る」か、または「計画を下回る」かの回答を集計したものです。

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調査結果概要

  • 中途内定者が計画を下回る企業は42.0%で、上半期の35.7%から6.3ポイント増加
  • 業界別では「流通・小売・外食」の半数の企業が計画を下回る(49.3%)
  • 従業員規模別では、規模が小さくなるにつれて計画を下回る企業が増加傾向
  • 地域別では、計画を下回る「地方圏」の企業は46.8%となり、「三大都市圏(40.4%)」より計画を下回る傾向
  • 設立年数別では、「21年以上」の企業が計画を下回る傾向(44.6%)

解説

格差広がる人材獲得力・待ったなしの採用進化

人材獲得は、年々その難度が上がっていると同時に、業界・企業規模・地域別の格差も広がる様相となりました。
今回、「流通・小売・外食」「小規模」「地方圏」が人材獲得に苦戦する中、比較的ではありますが、「IT・通信」の充足度が最も高いことは注目に値します。
かつて3K・7Kと呼ばれたIT業界も、ライフステージに応じて、働く時間や場所、役割や役職を選べるなど、働き方改革の推進で人材求心力を増しています。
働き手に寄り添った仕事・キャリア環境の整備は待ったなしです。

全体

下半期(2018年10月~2019年3月)の計画に対し、中途内定者が計画通り・計画を上回る企業は全体で58.0%でした。計画を下回る企業は42.0%で、上半期(2018年4月~2018年9月)と比較し、6.3ポイント増加する結果となりました。

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業界別

計画を下回る企業が最も多い業界は「流通・小売・外食」で、約半数(49.3%)の企業が内定者が未充足であるという結果に。一方、計画通り・計画を上回る企業が最も多い業界は「IT・通信」で(66.7%)、他の属性(従業員規模、地域、設立年数)と並べても、内定者が充足する企業が最も多いセグメントとなりました。流通・小売・外食と比較すると、16.0ポイントという大きな差があります。しかしながら、そのIT・通信業界も、内定者が充足している企業は7割に満たないという結果となりました。

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従業員規模別

従業員規模が小さくなるにつれ、計画を下回る企業が増加する傾向が見てとれる結果となりました。「1~99人(48.5%)」、「100~299人(43.5%)」の企業は、計画を下回る企業の割合がともに全体の水準(42.0%)を超え、中小企業において内定者の充足が厳しい状況であることが見てとれます。

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地域別

本社所在地が「地方圏」にある企業で計画を下回る割合は46.8%で、「三大都市圏」の40.4%より6.4ポイント高く、地方圏の方が、内定者の未充足企業が多いという結果となりました。三大都市圏の中では「京神阪(65.3%)」企業の充足状況が、際立って良好で、他地域と比較して5ポイント以上の差があります。しかし、それでも内定者が充足している企業は7割に満たないという結果となりました。

三大都市圏|埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県
地方圏  |三大都市圏以外の1道38県

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設立年数別

設立年数が「21年以上」の企業は、20年以内の企業と比較して計画を下回る企業の割合が高いという結果になりました。

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調査概要

実施期間|今回:2019年3月19日(火) ~ 2019年3月25日(月)
     前回:2018年9⽉21⽇(⾦) 〜 2018年9⽉30⽇(⽇)

調査対象|中途採⽤実施企業の人事担当者

回答数 |今回:830人
     前回:628人

調査方式|インターネット調査(調査協⼒:株式会社マクロミル)

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