「中途入社後活躍調査」第3弾 中途入社者の「離職意向度の低減」に寄与する上司とのコミュニケーションは「雑談」~1日に1回は短時間でも雑談を。1ヶ月に1回は1時間程度、仕事の意義を含めた面談を。~

株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林 大三)は、従業員300名以上の企業に中途入社して5年未満の方を対象にアンケート調査を行い、5,378名から回答を得ました。当該結果を「中途入社後活躍調査」として取りまとめましたので、ご報告いたします。

本件の詳細はこちらをご覧ください。
20190627.pdf (1.8 MB)

調査実施の背景・調査の目的

昨今の求人意欲の高まりや働き方改革の機運の高まりを受け、企業の採用にはじまり人事部の活動はますます重要になっています。そうした状況を受けて、中途入社者が入社後に高い成果を出したり、長く働き続けたいと思うようになるにはどのような人事施策が有効なのか明らかにすることを目的に、調査を行いました。

調査の全体像

本調査は、学習院大学の守島基博教授に分析と分析の解釈に対する助言を頂き、取りまとめています。第1弾では中途入社者の「パフォーマンスの向上」には人事との面談、「離職意向度の低減」には上司との面談がそれぞれ有効という分析結果をご報告しました(*1)。続く第2弾では中途入社者の「パフォーマンスの発揮」に寄与する「人事によるコミュニケーション」は、「入社前のオープンで十分な情報開示」と「入社後5ヶ月目までの面談」という分析結果をご報告しました(*2)。
今回発表する第3弾では、第1弾で判明した、『中途入社者の「離職意向度の低減」には上司との面談が有効』という点に着目し、中途入社者の「離職意向度の低減」と「上司とのコミュニケーション」に焦点を当てた分析結果の詳細をご報告いたします。

【前々回】第1弾:「入社後の受入れ施策」は、パフォーマンス・離職意向度に影響するか?
【前回】 第2弾:どのような「人事とのコミュニケーション」がパフォーマンスに影響するか?
【今回】 第3弾:どのような「上司とのコミュニケーション」が離職意向度・パフォーマンスに影響するか?

第3弾調査結果のポイント

  • 「上司とのコミュニケーション」について、その量・内容・頻度・手段について比較したところ、以下のようなコミュニケーションを行っている人の方が、離職意向が低い人が多く、かつパフォーマンスを発揮している人が多い傾向が見られる
    ・短時間でも、雑談と会社や組織の方針の意義/自分の役割・目標の意義に関する会話をしている
    ・1日に1回以上会話している
    ・1ヶ月あたり61分以上会話している

  • 離職意向に特に影響しているのは雑談の有無、パフォーマンスに特に影響しているのは仕事の意義に関する会話の有無であった

(*1): 第1弾リリースの詳細はこちらをご参照ください:https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2018/181009-02/
(*2): 第2弾リリースの詳細はこちらをご参照ください:https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2019/190424-01/

本件の詳細はこちらをご覧ください。
20190627.pdf (1.8 MB)