就職白書2020 -就職活動・採用活動の振り返り編-
株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林 大三)の研究機関・就職みらい研究所(所長:増本 全)は、『就職白書2020』として2020年卒の企業の採用活動および学生の就職活動の実態、2021年卒採用の見通しについてまとめており、就職活動・採用活動の振り返り編として一部を抜粋してご報告申し上げます。
※追加項目や詳細分析を載せたレポートは、3月以降に発表予定です
本件の詳細はこちらをご覧ください。
20200226_01.pdf (1.1 MB)
サマリー
【企業:採用充足企業は半数を下回り、新卒採用における人数・労働時間・費用は増加】
- 2020年卒採用活動では、2019年12月時点で採用数の計画に対して充足した企業は45.7%と半数を下回り、2018年卒採用、2019年卒採用に引き続き厳しい採用状況となりました。(P3)
- 企業の「新卒採用活動に係る人数」「新卒採用活動に係る労働時間」「新卒採用活動に費やす総費用」について2019年卒採用との比較を見ると、いずれも増加傾向が見られます。また、内定出し人数も増加しています。「採用予定数を100」とした場合の「内定出し人数」の割合を、現行の採用スケジュールが開始された2017年卒採用と比較したところ、2017年卒の165.8から2020年卒では175.0に増加しています。(P4)
- 企業の採用活動時期を見ると、内々定・内定出し開始時期は2017年卒では6月に開始する企業が35.2%と突出していますが、2020年卒では4~6月がそれぞれ20%台前半と分散しています。(P5)
【学生:入社予定企業等が「就職活動開始当初からの第一志望群」が半数以上】
- 2020年卒学生の就職活動を見ると、2019年11月時点の就職先確定者は87.7%で、2019年卒と同水準となっています。入社予定企業等について就職活動開始当初からの第一志望群であるのは52.8%で、2019年卒同様に過半数を占めました。(P3)
- 就職活動を卒業年次前年の6月以前に開始する学生が、2017年卒と比較して増えています。(P5)
- 就職活動の開始と認識している活動として「インターンシップへの参加」と回答した学生は25.7%でした。(P6)
- 2020年卒学生のインターンシップ参加率は62.2%と2019年卒と比べ増加しています。(P8)
【企業:2021年卒採用のスケジュールは前倒し傾向】
- 2021年卒採用スケジュールの見通しは、企業の78.9%(未定を除く)が5月までに内々定出しを予定しており、2020年卒と比べ12.4ポイント増加しました。(P7)
- 東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されることで、内々定出しを前倒す企業は25.9%でした。(P9)
- 近年、インターンシップ実施企業が増加していますが、その実施目的は、4年連続で「仕事を通じて、学生に自社を含め、業界・仕事の理解を促進させる」が最も高く87.6%でした。2019年調査からの増加幅の大きいものとして「入社意欲の高い学生を絞り込む」や「入社後の活躍や定着を促進する」があり、採用や入社後を意識してインターンシップを実施する企業が増えています。(P8)
- 2021年卒の採用方法や形態については、20項目中17項目で実施予定が増加。企業は、さまざまな採用方法、採用ターゲット、採用時期で採用活動に取り組む動きが見られます。(P10)
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