就職白書2020 -就職活動・採用活動のコミュニケーション編-
株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林 大三)の研究機関・就職みらい研究所(所長:増本 全)は、『就職白書2020』として2020年卒の企業の採用活動および学生の就職活動の実態、2021年卒採用の見通しについてまとめており、就職活動・採用活動のコミュニケーション編として一部を抜粋してご報告申し上げます。
※「就職活動・採用活動の振り返り編」は 2月26日に発表しております。
本件の詳細はこちらをご覧ください。
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サマリー
【現状 】
企業は採用難の中でよりよい採用活動を模索している様子がうかがえ、テクノロジーの進展とともにグローバル競争も加速し、日本的雇用慣行を時代に合わせて変えていく必要性も語られています。新卒一括採用は、学生のポテンシャルを重視し社内で育成することが少なくありませんでした。また、求められる仕事内容やスキル、キャリアパスなどの詳細が選考過程で学生に明示されないことも少なくありませんでした。それらを踏まえ、企業と学生の採用選考におけるコミュニケーションの在り方について注目し、学生・企業双方の認識を明らかにしました。
【活動量:学生の活動量は減少。企業が学生1人にかける総面接時間は約60分】
学生の就職活動量を見ると、プレエントリーや個別企業セミナー(対面)など多くの項目で減少しています。就職確定先の入社意欲が高まった情報や企業との接触については「面接など対面での選考」や「個別企業の説明会・セミナー」が上位になりました。(P3)
企業の、学生1人あたりにかける総面接時間を見ると、平均62.7分となっています。(P4)
【内容:学生の 「知ることができた情報」と企業の「提供している情報」に差が見られる】
コミュニケーション内容として、学生が就職活動で「知りたいと思っていた情報」「知ることができた情報」の差が大きい項目は、「社内の人間関係」「採用選考の基準」などが上位となりました。一方、企業の「提供している情報」と学生の「知ることができた情報」との差が大きい項目は、「社内研修・自己啓発支援の有無とその内容」「企業・各種団体等が求めている具体的な能力・人物像」などが上位となりました。(P4)
【手法:「ネガティブな情報でも開示してくれた」と捉えている学生は約6割】
採用選考時のコミュニケーションの手法としては、「情報開示」や「疑問や不安解消」という点において、企業と学生の認識に差が見られました。「ネガティブな情報でも、求めれば隠すことなく開示してくれた」と捉えている学生は、59.4%でした。(P5)
【納得度との関係:納得している学生は 「自分のために時間や情報を提供してくれた」と捉えている】
入社予定企業等への納得度別に採用選考時のコミュニケーション13項目(「自分のことをよく理解しようとしてくれた」「疑問や不安があれば、解消する場や機会があった」など)について学生の捉え方を点数化。納得している学生と納得していない学生を比較すると、入社予定企業等が「自分のために十分な時間や情報を提供してくれた」と捉えているかで差が見られます。(P7)
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