『HELPMAN JAPAN』、PwCコンサルティングと協業 アクティブシニア層向けイベントで介護のしごとの魅力発信 運営マニュアル作成、自治体などにノウハウ展開
株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区 代表取締役社⾧:佐藤 学)が運営する介護業界の就業人口を増やすプロジェクト『HELPMAN JAPAN』は、PwCコンサルティング合同会社(本社:東京都千代田区 代表執行役CEO:大竹 伸明)と共同で「シニアに向けた『介護のしごと』魅力発信マニュアル」を8月11日に公開しました。PwCコンサルティングが主催し、当社も協業した、アクティブシニア層が対象の「介護のしごとの魅力発信イベント」で得た知見の集大成です。イベント設計や広報手法、当日の運営から開催後の参加者フォローまでのノウハウをまとめ、今後、自治体や関連団体がイベントを開催する際の参考資料としてご活用いただけます。
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イベントで個人の興味や適性に合うしごと紹介が可能
「シニアに向けた『介護のしごと』魅力発信マニュアル」はPwCコンサルティングが受託し、『HELPMAN JAPAN』と協業した、厚生労働省の補助事業「平成31年度介護のしごと魅力発信等事業~ターゲット別魅力情報発信事業(アクティブシニア層向け)~」の一環で、両社が共同で作成しました。
同事業では、「介護のしごとの魅力発信イベント」を山形県・東京都・京都府・広島県・大分県の5カ所で合計7回、開催しました。イベントでは、セカンドキャリアを検討し始める55歳以上を「アクティブシニア層」と定義し、対象としましたが、年齢の下限は設けずに参加者を募集。合計で約700人が来場しました。
各会場では、株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社⾧:北村 吉弘)が手掛ける「からだ測定」を実施しました。からだ測定は握力や足の筋力、柔軟性といった「体力」や、記憶力や判断力などの「処理能力」、さらには性格も加味した総合的な判断から、被検者に向いている仕事を見つけるためのサービスです。これにより、介護のしごとにおいては、例えば「手先が器用」という⾧所を持つ人は介護施設の調理補助、「注意力がある」ことが持ち味であれば送迎ドライバーという具合に、測定結果を用いて具体的なご紹介やアドバイスができます。他にも、『HELPMAN JAPAN』の社員も講師として参加した「しごとセミナー」などで、介護のしごとに関する不安を払拭したり、最新の介護機器に触れる機会を設けたりもしました。
こうした座組みをもとにしながら、回ごとに集客方法やコンセプト、プログラムコンテンツなどを変えてイベントを開催することで、どのような方法ならば参加者が興味を持ってくれるかを検証しました。マニュアルではその実証結果をもとに、イベント開催の方法を記載しています。
介護で「働く」は、実態を正しく知ればもっと身近に
『HELPMAN JAPAN』は、介護のしごとを正しく理解してもらい、自分にもできそうだと感じてもえるような情報発信に努めています。そのため「介護のしごとの魅力発信イベント」を通じて、アクティブシニア層向けに以下のような情報をお伝えしました。
介護のしごとを正しく理解してもらうための情報
- 介護以外の業務(調理や配膳、食事の片付け、清掃等)があり、日常的な家事の延⾧で働けること
- 「1日2~3時間、午前のみ、週2回」など、働きやすい勤務体制があること
- 充実した機材や設備、未経験者でも安心のサポート体制といった快適な職場環境が整っていること
自分にもできそうだと感じてもらうための情報
- 体力面や仕事のブランク、未経験であることについて不安を解消すること
- 午前や夕方のみといった自分の働く時間帯の希望が実現できること
- 未経験でも教えてもらいながら周辺業務から働くことができること
イベント参加者にこうした実態をお伝えし、フォローアップすることで、介護のしごとに興味を持っていただくことは可能だと確認できました。実際に、イベント終了後のアンケートで参加者からいただいたお声の一部をご紹介します。
- 「年齢的にお金をもらう仕事は考えていなかったが、イベントを経て何かしら始めてみようと思い、介護施設の配膳のアルバイトとして週3日・1日3時間働くことにした」
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「介護に関するボランティアをしてみようと思い、近所の要介護者へ積極的に声をかけるといった行動をし始めた」
一人でも多くの方からこうしたお声をいただけるよう、『HELPMAN JAPAN』では、これからも介護・福祉業界で働くことを応援し続けてまいります。
PwCコンサルティング合同会社
PwCコンサルティング合同会社は、経営戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供しています。グローバルに広がるPwCのネットワークと連携しながら、クライアントが直面する複雑で困難な経営課題の解決に取り組み、国内はもとよりグローバル市場での競争力強化を支援します。
『HELPMAN JAPAN』
『HELPMAN JAPAN』は介護業界の就業人口を増やすことを目的に、2010年に株式会社リクルートキャリアと株式会社講談社が共同で立ち上げた、介護業界の就業人口を増やすためのプロジェクトです。介護人材のブランディング・採用・定着の3つの領域に特化した事業を展開しています。
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