2021年首都圏新築マンション契約者動向調査~平均購入価格は5,709万円で、2001年調査開始以来、過去最高に 通勤の便利さより、居住空間のゆとりを求めた様子が、2020年より強まる~
株式会社リクルート (本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村吉弘)の住まい領域の調査研究機関であるSUUMOリサーチセンターでは、新築分譲マンション市場の実態をつかむために、首都圏の新築分譲マンション契約者を対象とした調査を2001年より毎年実施しております。この度、2021年に契約された方の動向を取りまとめました。時系列比較をしながら、概要をご報告いたします。
1. 世帯主の平均年齢は38.8歳で、2020年よりやや上昇
- 2020年よりシングル世帯がやや増加し18%に 2001年調査開始以来、最も高くなった
2. 既婚世帯の共働き比率は、2001年調査開始以来最高の74%
3. 世帯総年収は全体平均で1,019万円で、2008年以降で最も高い
- 総年収1,000万円以上の既婚共働き世帯が、全体の27%
4. 東京23区の購入割合は39%で、2020年とほぼ同じ
- 東京23区の居住者では、他エリアでの購入(流出)が増えた2020年と同様、3割強が流出
5. 2001年調査開始以来、平均購入価格は5,709万円で最も高く、平均専有面積は66.0㎡で最も小さく
6. 自己資金比率平均19.1% 2020年よりやや上昇し、2019年と同じに
- ローン借入総額は平均4,941万円 2005年以降で最も高い
- 世帯主と配偶者のペアローンが全体で29% 2018年以来、3割前後で推移している
7. 購入を思い立った理由は、「資産として有利」が2003年以降で最高、「通勤に便利なところに住みたい」などが最低に 「税制が有利で買い時だと思ったから」という理由も、2020年より増加
- 求めた暮らしのイメージでは、居住空間のゆとりが、日々の生活のしやすさ、仕事や通勤の便利さよりも高い
- 物件を検討するうえで重視した項目では、通勤アクセス、教育環境の重視度が、2020年よりやや低下
8. 中古マンションとの並行検討者は全体の54% 2003年以降で最も高い
9. 購入を思い立ってから契約までの期間は平均9.7ヶ月 2年続けてやや伸びる