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ひとり親家庭の高校生の学習支援に『スタディサプリ』を活用 船橋市とリクルートが学習支援・キャリア支援で協働

株式会社リクルート

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株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘、以下リクルート)は、千葉県船橋市から事業委託を受け、オンライン学習サービス『スタディサプリ』を活用した、ひとり親家庭の高校生の学習支援・キャリア支援事業を開始することになりましたので、お知らせします。

協働に至る経緯

令和2年度に内閣府が実施した調査によると、ひとり親家庭の高校生は、進学に対する意欲がふたり親家庭に比べて低く、また、日常の学習習慣の定着割合が低い傾向がありました。船橋市では、そうした課題に対応すべくひとり親家庭の高校生の学習支援とキャリア支援の実施を検討してきました。
リクルートでは、経済的、地理的な理由から発生する教育環境格差を解消し、全ての子どもたちに学ぶ機会と楽しさを提供することを目指し、2016年以来、全国の自治体や支援団体と協働しながら、オンライン学習サービス『スタディサプリ』を活用した、困窮世帯学習支援や不登校学習支援、放課後教室の支援などに取り組んできました。支援の場では、教材の提供にとどまらず、学習支援スタッフの配置や支援の場自体の運営を含む総合的な支援を実践しています。いずれも、事業の視点を学力補充のみに閉じるのではなく、子ども一人ひとりにとって最善の支援とは何かを問いながら、自己肯定感の高まりやそれにつながる「できた・分かった」を伴う学び体験、人生を主体的に考え行動していくためのきっかけ、また居場所としての機能を提供すべく活動してきたものです。
今回、船橋市の「ひとり親家庭の高校生を支援したい」という思いと、リクルートの「人生を主体的に考え行動していくためのきっかけを提供したい」という思いが一致し、本事業の開始に至りました。

取り組みの概要

ひとり親家庭の高校生等に対し、キャリアの下支えとなる基礎学力の定着を目的とした学習支援と、キャリア支援を実施いたします。

■学習支援事業
オンライン学習サービス『スタディサプリ』と貸出用のタブレット端末が用意され、高校生は苦手克服から先取り学習まで自分に合った学習を受講できます。また、学習教室も開設し常駐するスタッフ(主に大学生)による対面での指導も実施。学習への意欲やモチベーション向上のための声掛けや、自分で学ぶ力を養うための学習計画のサポートを通じてさらなる学習習慣の定着を目指します。
<学習教室>
日時:令和4年7月より、週2回
場所:船橋市内2カ所の公共施設
対象:児童扶養手当を受給する家庭の高校生

■セミナー型キャリア支援事業
キャリア支援では、学習や進学の意欲向上につながるセミナーを実施するほか、ロールモデルの獲得につながり得る社会人との交流会、現役大学生との交流会等、5テーマにわたったセミナーを開催することで、ひとり親家庭の高校生が、将来の夢ややりたいことを考えるきっかけづくりをサポートします。
各種テーマで計10回程度のセミナー型キャリア支援を実施予定です。
【セミナー例】
・勉強意欲向上のためのスタートアップセミナー
・受験および進学等に関するセミナー
・基本的な社会生活習慣を定着させるためのセミナー
・ロールモデルを描くための、社会人によるセミナー
・現役大学生等との交流体験
対象:ひとり親家庭の高校生とその保護者

子どもの教育環境格差について実践と研究を行う『リクルートEd-tech総研』所長・山下真司コメント

リクルートではこれまでさまざまな学習支援事業を実践してきましたが、ひとり親家庭の高校生を対象に、学習支援だけでなくセミナー型キャリア支援を併せて実践するのは初めての取り組みで、今後、全国各地域に広まっていく可能性のある新しい支援の形であると感じています。リクルートとしては、学習の支援もそうですが、キャリア支援についてはこれまで多くの実践から知見を蓄積してきた領域です。参加する高校生の皆さんにとってよりよい学び体験となるよう、どこまでも高校生の目線でもって取り組みます。

『スタディサプリ学校・自治体向けサービス』について

https://teachers.studysapuri.jp/
学校教育のサポートツール『スタディサプリ for TEACHERS』は、先生の“生徒一人ひとりに寄り添いたい”をICTでサポートするツールとして、全国の高校・小中学校で活用されています。生徒一人ひとりの学習習熟度に合わせた良質な講義動画・オンラインの確認テストなどを通じ、日々の授業の復習や家庭での学習の促進にご利用いただいています。

『スタディサプリ』導入・利用に関するお問い合わせ先:https://teachers.studysapuri.jp/contact

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