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高校生の課題発見力を養うアントレプレナーシップ・プログラム始動 『高校生Ring』実施決定 特設ページ開設、最終審査会は2023年1月に開催

株式会社リクルート

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株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘、以下リクルート)が提供するオンライン学習サービス『スタディサプリ』は、リクルートの新規事業提案制度「Ring」のノウハウを用いて、新たな学びの機会としてアントレプレナーシップ・プログラム『高校生Ring』を実施することを決定しました。あわせて特設ページを開設しましたのでご報告致します。

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アントレプレナーシップ・プログラム『高校生Ring』実施の背景と目的

感染症の世界的大流行にまつわる不確実性、少子高齢化、生産性の伸び悩みなど日本経済が抱える課題は多くあります。そんな中、政府は、日本の経済成長戦略の柱の一つとして2022年を「スタートアップ創出元年」と位置付け、スタートアップ企業を増やし、育てる政策を掲げました。社会課題の解決やイノベーションを生む仕組みとしてスタートアップは最も優れたスキームの一つであり、スタートアップ企業を増やしていくことは、日本経済全体を浮揚させ、再度競争力を取り戻すための最も重要な課題とされています。文科省は、早い段階でアントレプレナーシップ(起業家精神)に触れる機会を設け、将来起業が選択肢の一つとなり、社会課題の発見や問題解決を考える機会を増やすことを目的に、小中高生向けのアントレプレナーシップ教育の推進に向けた関連予算を盛り込むことを発表しています。
リクルートは、「新しい価値の創造」を経営理念の一つに掲げ、社内の新規事業提案制度「Ring」を40年以上前から実施してきました。オンライン学習サービス『スタディサプリ』も新規事業提案制度「Ring」によって生まれたサービスの一つです。本制度の中で、特に大切にしてきた視点が世の中の“不の解消”です。これを考える上で必要な検討項目や体系化されたフロー、ノウハウを、現役高校生のアントレプレナーシップの育成に生かすことで学びの機会を提供したいという思いから、新たな教育プログラムとして『高校生Ring』の実施を決定いたしました。また『スタディサプリ』では、スタサプメソッドとして基礎学力支援を中核としながら、探究力や主体性、進路選択といったこれからの時代に必要となる非認知能力(EQ)の育成支援までをトータルで提供してきました。非認知能力の必要性がさらに高まる中、『高校生Ring』は非認知能力の育成支援の一つであると考え、一人ひとりが「確かな基礎学力」と「これからの社会を生き抜く力」を一気通貫で身に付けられるよう、これからも多角的な側面から学びをサポートしてまいります。

『高校生Ring』概要

『高校生Ring』は、アントレプレナーシップを身に付けるための学びを届ける教育プログラムです。リクルートではアントレプレナーシップを「自ら問いを立て行動し、変化を起こす力」と定義します。先の見通しが立てにくい時代に、「半径5m」にある自分の視点からビジネスを考えるプログラムを通じて、参加いただく高校生の皆さんが自分への理解を深め、興味があること、やりたいことを見つけるきっかけとなることを目指します。

■プログラム
学校単位での参加で、学校内選抜を勝ち上がった約500案件のビジネスプランをリクルート社員が審査します。書類審査を通過した案件は、プランのアイデアをブラッシュアップするための講座やリクルートの事業開発経験者による個別のメンタリングを実施。次の動画審査を通過したチームは、2023年1月の「高校生Ring AWARD」にてプレゼンを実施いただき、優勝、準優勝が決まります。

■参加者
23校、高校1~3年生6,186人
※安定的なプログラム運営のため段階的な展開を予定しています。2022年度においては、『スタディサプリ』を導入いただいている高校の一部の参加となりますが、来年度以降は『スタディサプリ 高校講座』または『スタディサプリ 探究講座』を導入いただいている全ての高校の参加が可能です。

■審査プロセスとスケジュール
20220915_s002※2023年1月の「高校生Ring AWARD」ファイナリストが集まり実際にプレゼンを行います。その場で審査員による審査が行われ、最終的にグランプリを選出します。当日は取材可能です。日程が近くなりましたら別途ご案内予定です。
※それ以前の過程で取材をご希望される場合は、ご相談ください。

■評価観点
ポイント1 発見・発想のオリジナリティー
     一つの基準として、聞き手が「もっと続きを聞いてみたい」と思える内容か
ポイント2 ビジネスポテンシャル
     お金を払ってくれそうな人が存在し、会社や事業として継続していける要素があるか
ポイント3 圧倒的当事者意識
     個人・チームを問わず、「自分(たち)がなんとかしたい」という強い思いを感じたか

■昨年度実績 ※実現可能性を検証するためのトライアル実施
4校、500人の生徒が体験
※トライアル実施のため校数、参加者数を限定
▼最終審査会に選出された提案内容(一部抜粋)
・左利きの人が抱える不に対し、左利き用品のみを取り扱うウェブサイト「レフティー」
・新任指導を依頼したい医療機関とスポットで働きたい医師とのマッチングサービス
・ペットボトルを使わず自分の水筒に直接飲み物を入れ自動で購入できる、エコ活飲料販売機
など
▼参加者の声
・「最後までやりきることができて達成感を感じた」
・「自分で案を考えて取り組むのは楽しかった」
・「自分たちが主体になって動くのは初めてだったが、グループでやることで苦手なことも協力することが大切だとわかった」
・「不を見つけて、それについて考える。この流れを知っていればどんなことにも対応できると思った」

■『高校生Ring』特設ページ
https://www.recruit.co.jp/entrepreneurship
順次、コンテンツを公開していきます。

<参考>リクルート新規事業提案制度「Ring」について

Ringとは、リクルートグループ会社従業員を対象にした40年以上の歴史がある新規事業提案制度です。
リクルートグループの従業員は誰でも自由に参加することができ、テーマはリクルートの既存領域に限らず、ありとあらゆる領域が対象。毎年多数の新たなビジネスのアイデアが起案され、そこから生まれた新規事業サービスが、世に送り出されています。
リクルートにとって、Ringとは「新しい価値の創造」というグループ経営理念を体現する場であり、従業員が自分の意思で新規事業を提案・実現できる機会です。

アントレプレナーシップ教育の重要性について

東京学芸大学大学院でも准教授として、実際にアントレプレナーシップ教育に携わる、スタディサプリ教育AI研究所の小宮山 利恵子が、解説しています。
https://www.recruit.co.jp/blog/service/20220915_3421.html

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