(c) Recruit Co., Ltd.

第40回 ワークス大卒求人倍率調査(2024年卒)【大卒求人倍率1.71倍】コロナ前水準へ 中小の採用意欲も回復 建設業、流通業で採用難度が高まる

株式会社リクルート

logo_worksinstitute

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)内の、人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所は、2024年3月卒業予定の大卒求人倍率(大学院卒含む)に関する調査を行いました。このたび結果がまとまりましたのでご報告いたします。

全体

来春2024年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.71倍と、2023年卒の1.58倍より0.13ポイント上昇した。2021年卒は新型コロナウイルスの感染拡大による景況感の悪化により、倍率は10年ぶりに0.3ポイント以上低下し1.53倍となった。2022年卒でもコロナ禍の影響でわずかに低下したものの、1.5倍台を維持。その後、2023年卒では1.58倍に上昇し、採用意欲が回復に向かう結果となった。今年(来春2024年卒)は0.13ポイントの上昇となり、より採用意欲が高まっている。
全体の求人倍率は、コロナ禍直前の2019年卒、2020年卒でそれぞれ1.88倍、1.83倍となっていた時期の水準に近づきつつあり、コロナ禍前の水準(2015年卒以降の1.6倍以上)に戻る結果となった。前年(2023年卒)は採用拡大に慎重であった従業員300人未満の中小企業で今年は採用意欲が回復。また、建設業、流通業で求人倍率が大きく上昇した。

企業

全国の民間企業の求人総数は、前年の70.7万人から77.3万人へと6.6万人増加(対前年増減率は+9.3%)。

学生

学生の民間企業就職希望者数は、前年44.9万人から45.1万人へと0.2万人増加(対前年増減率は+0.5%)。民間企業就職希望者数に対して、求人総数が32.2万人の超過需要。
(注)比較可能な期間における値。従業員規模(4区分)別は2010年3月卒より集計を開始

図表1. 求人総数および民間企業就職希望者数・求人倍率の推移

20230426_hr001

調査概要

調査方法:<企業>電話・FAXにて回収 <学生>インターネット調査
調査対象:<企業>従業員規模5人以上の全国の民間企業7,200社
     <学生>2024年3月卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2024』にて調査モニターを
         募集し、モニターに登録した学生3,219人(内訳:大学生2,476人/大学院生743人)
有効回答数:<企業>4,140社 <学生>大学生 990人、大学院生368人
調査実施期間:<企業>2023年1月26日~3月2日 <学生>2023年2月1日~2月6日

関連するプレスリリース