2024.11.18旅行
観光地のオーバーツーリズムおよび分散・平準化対策に関する調査
(c) Recruit Co., Ltd.
旅行
株式会社リクルート
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)の観光に関する調査・研究、地域振興機関『じゃらんリサーチセンター』(JRC、センター長:沢登 次彦)は、全国1万5,520人の宿泊旅行者を対象に「じゃらん観光国内宿泊旅行調査 2024」を実施しました。この調査は、観光などを目的とした宿泊を伴う国内旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)実態を調べるものです。2023年度(2023年4月~2024年3月)の主な結果は以下の通りです。
《解説》国内宿泊旅行で満足度の高い観光地とは?
総合満足度1位は鹿児島県が獲得しました。テーマ別ランキングでもトップ10に多くランクインしています。シニア層を中心に夫婦旅行などで多く訪れているようです。コロナからの本格的な観光回復の年ではありましたが、円安の影響もあり海外旅行が敬遠される中、首都圏や関西圏から飛行機で訪れることができるエリアの評価が高いようです。また2024年1月には能登半島地震があった石川県ですが、食やお土産では上位を獲得し、2023年度は総合満足度で3位と、高い評価を得ています。アクセスの良さや知名度から有名都市や観光地を訪れる人は多いですが、満足度の軸で見るとその顔ぶれも多彩です。訪日客も増える中、国内宿泊旅行で満足のいく観光地とはどのような地域か、引き続き注目していきたいと思います。
JRC 主席研究員
森戸 香奈子
◎調査方法 インターネットによる調査
※2023年度から回答デバイスの制限緩和による調査画面等の仕様、およびウエイトバック集計の割り付け等を一部変更したため、時系列結果は掲載していない
■1次調
①調査目的 全国の国内宿泊旅行実施者を抽出することに加え、性・年代別の宿泊旅行実施率を知るために実施した
②調査時期 2024年4月1日(月)~ 2024年4月19日(金)
③調査対象 全国18~79歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
④配信数 70万3,438件
⑤調査内容 2023年度(2023年4月~2024年3月)1年間の国内宿泊旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)実態
⑥回収数 9万2,929件(回収率13.2%)
⑦集計対象者 2万件
※2次調査において都道府県別、性・年代別の割り付けに合った回収が得られるように配信した
・配信数と割り付けについて
2次調査のセル別目標回収数は、「令和2年 国勢調査」の都道府県別、性・年代別の人口におおむね従うように47都道府県を8ランクに分け、サンプル数を割り付けて配信した
ランクごとに7:6:5:4:3:2:1:0.8の割合で、合計約1万5,400件の回収を目標とした
・2次調査の配信数について
ウエイトバック値のバランスをなるべくそろえるために、県別に均等割り付けではなく、ランクを設けて割り付けを行った上で、1次調査および追加調査の旅行実施者4万5,627件を都道府県ごとに分配し、サンプル数を割り付けて配信した
※回収された9万2,929件のうち都道府県別、性・年代別に割り付けを行い2万件を抽出
性・年代別宿泊旅行実施率を算出
■2次調査
①調査目的 全国の国内宿泊旅行実施者に対して、国内宿泊旅行の内容を知るために実施した
②調査時期 2024年4月8日(月)~ 2024年4月19日(金)
③調査対象 4万5,916件(うち、同居家族モニター289件)
・1次調査において、「昨年度1年間に国内宿泊旅行をした」と回答した人:4万5,627件
・追加調査において、「昨年度1年間に国内宿泊旅行をした」と回答した人のうち、調査協力が得られた60歳以上の家族本人:289件 ※調査回収難度が高い60歳以上の回収数を増やすために追加調査を実施した
追加調査は株式会社マクロミルの登録モニターのうち60歳以上の家族と同居しているモニターを対象として、該当家族が同席する上で回答という条件で実施した
(回収数10,000件<配信数16万7,020件 回収率6.0%>、2次調査対象者数289件)
④配信数2万7,202件(うち、同居家族モニター9件)
※配信数は対象者の中から都道府県別、性・年代別の割り付けに合わせてランダムに抽出した
⑤調査内容 昨年度1年間に実施した全ての国内宿泊旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)の行き先と回数について、また一人最大3件までの個別国内宿泊旅行について、具体的な内容を調査した
⑥回収数 1万5,555件(回収率57.2%)
⑦有効回答数 1万5,520件(うち、同居家族モニター3件)(旅行件数ベース2万9,948件)
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