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日本外国語専門学校の授業にて共生社会推進に向けた『パラスポーツ体験VR動画』を活用

2021年08月05日

日本外国語専門学校の授業にて共生社会推進に向けた『パラスポーツ体験VR動画』を活用


日本外国語専門学校 国際関係学科の『オリンピック・パラリンピック学』は、オリンピア精神を通じて共生社会に必要な学びを提供する授業。『パラスポーツを疑似体験できるVR(360°)動画』とオリジナルの紙製VRスコープで、パラアスリートやパラスポーツを身近に感じていただきました。

2021年6月28日(月)、日本外国語専門学校にて中島誠之先生による『オリンピック・パラリンピック学』の授業が行われ、『パラスポーツを疑似体験できるVR(360°)動画』と、V R動画をより高い臨場感で体験できるオリジナルの紙製VRスコープを活用いただきました。

中島先生監修のもと、ゲスト講師としてオンライン登壇したのは、上智大学ソフィアオリンピック・パラリンピック学生プロジェクト『Go Beyond』。中島先生とはパラスポーツを通じて共生社会を推進する取り組みで連携してきた実績があり、今回の授業が実現しました。

はじめに、『Go Beyond』の野原真子さんからパラスポーツについての説明があり、続いてオリジナルの紙製VRスコープで『パラスポーツを疑似体験できるVR(360°)動画』を視聴。出演するパラアスリートのメッセージや10種目のパラスポーツのアスリートならではの視界を体感する中で、パラスポーツが障がいの有無に関わらず誰もが参加できるスポーツであること、違いを超えて一緒に楽しむ経験が共生社会の推進力になりうることを感じてもらう授業でした。
授業後の生徒たちからは「想像していたより何倍も感動しました。自分がコートにいて、パラスポーツをプレイしている感覚が得られました(渡部さん)」「いちばん印象的だったのは、座った状態でプレイするシッティングバレーボールです。力強いアタックを打つさまに鳥肌がたち、一緒にプレイしたいと感じました(佐藤さん)」「持ち帰ったVRスコープで、家族にもパラスポーツ体験VR動画を視聴してもらったら、とても盛りあがりました。こうしたツールがあれば、パラアスリートやパラスポーツについて、多くの人に知ってもらえると思います(國分さん)」「誰でも、どこでもパラスポーツを楽しむことができると感じました(細谷さん)」「より一層、パラスポーツに興味がわきました。VRを使って、ライブパフォーマンスを会場で楽しんでいるような臨場感で、世界中の人がパラスポーツを観戦できるようになったら素晴らしいなと思います(坂爪さん)」といった感想が寄せられました。

パラスポーツVR体験,リモート講義の様子


『Go Beyond』の野原さんは授業後の感想として「オンライン授業ははじめての経験でしたが、パラスポーツ体験VR動画のおかげで学びをしっかり届けられた実感を得られました」と話してくださいました。

パラスポーツの楽しさが共生社会を推進する情熱を引き出す

授業後に、中島先生にお話を伺いました。共生社会に向けた学びとして『オリンピック・パラリンピック学』を立ち上げたのは、どのような想いからだったのでしょう。
「長野1998オリンピック・パラリンピックのボランティアリーダーを務めた私の実感が授業のベースにあります。『スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神を持って、平和でよりよい世界の実現に貢献すること』というオリンピズムに触れたとき、これこそ共生社会を推進する精神だと感じ、国際関係学の一環として『オリンピック・パラリンピック学』を立ち上げました」

パラスポーツVR体験,中島誠之先生


日本外国語専門学校で教鞭をとる中島誠之先生。長野1998オリンピック・パラリンピックのボランティアリーダーを務めた経験をもとにグローバルに貢献する人材に向けた学び『オリンピック・パラリンピック学』を提供しています。

『オリンピック・パラリンピック学』を立ち上げてから7年。座学にとどまらず、経験がもたらす実感を大切にした授業をされているといいます。
「共生社会に向けて、点字ブロックやエレベーターの設置など、ハード面のバリアフリーは進んでいます。でも、本当に必要なのは心にバリアを張らない状態、心のバリアフリーです。実際に交流し、お互いを知ること。そこで得た実感が心のバリアフリーをつくるだけでなく、共生社会を推進するための当事者意識を育むのではないかと感じています。だからこそ、実感につながる経験を授業で提供したいと考えています」と話してくださいました。

そうした中、パンデミックの影響でリアルな経験を提供する難しさを感じていたといいます。「パラスポーツの観戦やイベントへのボランティア参加が制限される中、リアルな経験をどのように提供するかが課題でした。そんなとき『Go Beyond』からパラスポーツ体験VR動画を紹介いただき、わたしたちには考えつかなかったアプローチに驚かされました。さっそく校長先生と学科主任の先生が一緒に試したところ、校長先生と学科主任の先生も『おお!』と思わず動画にあわせて身体を動かすほど面白い。大掛かりな装置を使わない手軽さも良いと感じ、授業での活用を決めました。結果、生徒たちの反応もとてもよく、貴重な学びを提供できたと感じています。いちばん大きな成果は、生徒たちの心に情熱を灯せたこと。パラスポーツは楽しいと実感してもらえたことで、パラアスリートやパラスポーツを多くの人に知ってほしい、楽しさを起点に共生社会を推進したいという情熱や、当事者意識につなげることができたのではないかと感じています」と話してくださいました。

パラスポーツVR体験,日本外国語専門学校の授業風景

情熱を絶やさない。社会を前進させる若い人が挑戦できる場を

今回の授業に大きな可能性を感じたとおっしゃる中島先生。今後、リクルートに期待することをお聞きすると「今回の授業で、パラスポーツの楽しさを広めたい、障がいのある方への理解を深め、共生社会を推進したいという生徒たちの意欲が高まっているのを感じます。こうした情熱を絶やすことなく、より良い社会につなげる場を提供してほしいですね。方法のひとつに、社会を前進させる活動で生計が成り立つ社会の実現があげられると思います。日本は世界と比較すると、サステナビリティ活動で生計をたてることが難しい現状があります。だからこそ多様な事業を展開するリクルートの知見を活かしてサステナビリティ活動の事業化、収益化にも挑戦してほしいです。より良い社会をつくるために当事者意識を持って挑戦する若い人たちの選択肢を増やすためにも、彼ら、彼女たちのパワーを引き出す環境をリクルートがつくり、若い人たちと一緒に社会を大きく前進させてほしいですね」とおっしゃってくださいました。

中島先生と『Go Beyond』、生徒、そしてパラリング。それぞれの情熱がつながった授業から生まれたつながりの輪をより強く、そして大きく育てていけたらと思います。


パラリングでは、パラスポーツの魅力を体感・理解していただくことを目的とした動画を無償提供しています。
公開しているYouTube動画へアクセスいただき、どなたでもご活用いただけます。
紙製VRスコープや動画アクセスへの二次元コード一覧チラシの提供も行っております。
ご興味のあるかたは、下記ご案内・活用事例をご確認ください。

パラスポーツVRコンテンツ活用のご案内

パラスポーツVRコンテンツ活用事例

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