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愛知県主催『パラアスリート選考会』に『パラスポーツ体験V R動画』を提供

2021年12月10日

愛知県主催『パラアスリート選考会』に『パラスポーツ体験V R動画』を提供

2021年7月31日(土)、愛知県スポーツ局による『パラアスリート選考会』が開催されました。愛知県全域からスポーツ能力に優れたアスリートを発掘する事業『あいちトップアスリートアカデミー』の一環であり、スポーツを通じて共生社会の実現を目指す取り組みです。リクルートは『パラスポーツを疑似体験できるV R(360°)動画』とオリジナルの紙製VRスコープを提供しました。

VR動画を見ている様子


愛知県スポーツ局が主催し、DOSA(一般社団法人スポーツ能力発見協会)が運営した『パラアスリート選考会』。リクルートは『パラスポーツを疑似体験できるV R(360°)動画』とオリジナルの紙製VRスコープを通じ、多様なパラスポーツを知る機会を提供しました。

スポーツを通じて共生社会の実現を目指す

愛知県スポーツ局では、『県障害者スポーツ大会』の開催や『全国障害者スポーツ大会』への選手団の派遣を行ってきました。また、障がいのある方でスポーツを経験したことのない方や、すでに経験があってレベルアップを図りたい方を対象に、愛知県にゆかりのある指導者・選手による講演会や実技指導、競技体験といった機会も提供するなど、さまざまな取り組みを行っているといいます。

担当の管野さんは「いずれの取り組みも多くの方々に参加していただいており、スポーツを通じて障がいのある方への理解が広がり続けている実感があります。また、はじめて競技を体験した障がいのある方が、その後も競技を続け、『全国障害者スポーツ大会』の愛知県代表選手になったり、ボッチャ競技で特別支援学校の日本一を決める『ボッチャ甲子園』で優勝したりといった成果もあげています」とお話しくださいました。

愛知県スポーツ局 管野勝幸さん


愛知県スポーツ局管野勝幸さん。「障がいのある方のスポーツ活動を推進すると同時に、活動を支える人材の育成も行いたい。障がいの有無に関わらず、誰もが地域で安心して継続的にスポーツ活動ができる環境を整えたいです」

そうした中で行われた『パラアスリート選考会』は思ったよりも反響が大きかったと管野さん。
「選考会への申し込みが、予想を大きく超えました。トップアスリートを目指してスポーツ活動を行いたいと思っている方が多く、大きな期待が寄せられている実感があります。わたしたちだけの取り組みでは限界がありますので、企業や団体の力を借りながら、期待に応えられたらと思います」と話してくださいました。
その言葉を象徴するように、今回の選考会はDOSA(一般社団法人スポーツ能力発見協会)の協力の下で行われました。当日の運営を担当された管野さんは『パラアスリート選考会』の意義を次のようにお話しくださいました。
「障がいのある方は、運動やスポーツを日常の生活に取り入れることを推奨されています。身体を動かす機会を増やすことで、さらなる機能低下や生活習慣病を防げますし、社会とのつながりや仲間づくり、さまざまな機会を得る効果が期待できるからです。しかし、スポーツをするうえで、ご本人やご家族、医師・福祉関係者、教員・指導者の知識や情報、経験が不足していることが壁となっています。そうした世の中を変えるきっかけを『パラアスリート選考会』が提供し、将来世界で活躍するアスリートの発掘につながればと思います」

パラスポーツ体験VR動画がもたらす視聴の楽しさ。新たな競技を知る楽しさ。

選考会当日にご活用いただいた『パラスポーツを疑似体験できるV R(360°)動画』と、V R動画をより高い臨場感で体験できるオリジナルの紙製VRスコープについて、DOSAの四宮さんに感想をお聞きしました。

「パラアスリートの視点を体感できるというところに大きな魅力を感じました。リアルイベントでパラスポーツは体験できますが、スピードや迫力はパラアスリートとは違ってきます。パラスポーツ体験VR動画とスコープは思わず身体が動かしてしまうほどの臨場感で、私自身とても楽しみました」と返してくださいました。

一方で気づきもあったといいます。
「今回は選考会でしたから、競技経験のある方がほとんどでした。そうした方でも、ご自身がやっている競技以外のパラスポーツをほとんど知らないということがわかりました。確かに、ほかの競技に触れる機会は少ないかと思いますので、VR動画が気軽にいろいろな競技に触れる機会をもたらし、競技転向といった選択肢にもつながるのではないかと思います」と話してくださいました。

さらに、いつでも、どこでも視聴できるメリットとして「純粋に、パラスポーツ観戦を楽しんでもらうツールとしても魅力的だと思います。リアルなイベントをなかなか実施できない状況でも活用できますし、パラスポーツを体験したいけれど介助してくれる方がいない方や、人がたくさん集まるイベントには参加しづらい方もいらっしゃるので、そうした方に観戦する楽しさをご提供できるのではないでしょうか」とのことでした。

DOSA(一般社団法人スポーツ能力発見協会)の四宮さん


DOSAの四宮さん。「パラスポーツ体験VR動画やスコープは純粋に面白く、障がいを理解していただく目的で大きな効果があると感じますので、障がいのない方にもご覧いただけたらと思いました」

すべてつながりの上に成り立っている

最後に、パラリングの『障がいの有無に関わらずそれぞれが活躍できる社会の実現を目指し、健常者と障がい者の情熱からつながりの輪を広げる』について共感できる点をお伺いしました。

愛知県スポーツ局の管野さんは「まさに、つながりの大切さを感じています。今回の選考会をとってみても、障がいのある参加者、支えるご家族、実施に向けた協力団体との連携、会場の確保・準備など、すべてつながりの上で成り立っていると感じました。そして今回の参加者がトップアスリートになるまでには、さらにたくさんのつながりができていると考えられます。こうしたさまざまなつながりを大切にしていくことが、一人ひとりの活躍や成功をもたらせてくれると信じて、これからもパラスポーツの推進に取り組んでいきたいですね」と話してくださいました。

スポーツ能力測定の様子

一方、DOSAの四宮さんは「障がいのある方のスポーツ能力を測定すると、高い能力に驚かされることが多くあります。障がいをカバーするために、上腕の力が圧倒的に強い、視覚能力が高い、聴力に秀でている、記憶力に優れている…。こうした能力を最大限発揮できる環境が広がれば、障がいの有無にかかわらず、それぞれが活躍できる社会が実現できると思うんです。そのためにはつながりの輪を広げ、自分以外の人のことを知り、理解することが大切。そのきっかけとしてスポーツは有効だと思うので、今後もDOSAではスポーツを通して共生社会の実現を目指すための活動も続けていきたいと考えております」

愛知県、DOSA、そしてパラリング。この取り組みをきっかけにつながりの輪をより強くし、スポーツを通じて共生社会を推進できればと思います。


パラリングでは、パラスポーツの魅力を体感・理解していただくことを目的とした動画を無償提供しています。
公開しているYouTube動画へアクセスいただき、どなたでもご活用いただけます。
紙製VRスコープや動画アクセスへの二次元コード一覧チラシの提供も行っております。
ご興味のあるかたは、下記ご案内・活用事例をご確認ください。

パラスポーツVRコンテンツ活用のご案内

パラスポーツVRコンテンツ活用事例

パラスポーツVR一覧


『考え方を変える=パラダイムシフト』で『つながりの輪を広げる』パラリングは、これからも障がい者理解のための プログラムを通して誰もが自分らしく生きる社会づくりに貢献します。

<お問い合わせ先>
パラリング事務局よりご連絡させていただきます。

パラリングとは?

「パラリング」とは「パラダイムシフト(考え方の変化)」と「リング(輪)」の造語で、障がい者理解を広めていくリクルートの活動です。リクルートは障がいの有無に関わらずそれぞれが活躍できる社会の実現を目指して活動をしています。

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