2021年12月22日、群馬県館林市立第十小学校の6年生を対象に『VR動画を通してパラスポーツを知ろう』の授業を実施致しました。本授業は、10種のパラスポーツを選手の視点で見ることによりパラスポーツへの関心を高め、同時に共生社会に向けた公平なルール作りの大切さが学べる内容となっています。今回は、弊社が制作した教材や教師向け指導マニュアルを活用し、先生に授業を実施して頂きました。
パラスポーツではルールや道具に工夫をすることで誰でも楽しめる
実際にVR動画を観た児童からは、パラスポーツの動画を観てこんな感想がありました。
「動画を観て、こんなスポーツもあるんだなと思った。いくつかのスポーツをやってみたいと思った。」
「パラスポーツではルールや道具に工夫をすることで、誰でも楽しめるようにしていた。障がいがあるから出来ないというものではなく、一人一人のことに合わせてプレーしている姿がすごくかっこよかった。かっこいい姿は人々に勇気をあたえてパワーになる。障がいをマイナスにとらえずにできる工夫を探したいです。」
動画を観た後は、クイズ形式でパラスポーツのルールについて学んでいきます。
例えば、「シッティングバレーボールは、体のどの部位を床から離してはいけないか」。児童たちは「足ではないか」「膝ではないか」と意見が飛び交います。そして答えを知った後は、何故そのルールが必要なのかを考えました。バレーボールとシッティングバレーボールを比較しながら、パラスポーツではより多くの人がスポーツを楽しめるような工夫がされていることに気付くことが出来ました。
最後のまとめでは、今日の授業を通した感想を一人一人振り返ります。
「パラスポーツは、さまざまな工夫をして輝くようにするのと同じように、その人の得意不得意を理解することで、工夫をして余裕を持っている人が少し手伝ってあげることで、パラスポーツと同じように誰もが輝けると思いました。」
「様々な人が公平にくらすことはできないかもしれないけど、ちょっとした工夫によって少しでも公平に近づけたらいいなと思った。パラスポーツでは器具やルールを少し変えたりランク分けしたりすることで、公平な戦いができることが分かった。学校でみんなで鬼ごっごをする時やドッジボールをする時に、苦手な子が楽しく公平にできるようにするには、どうすればいいのか考えていきたい。」
『パラダイムシフト=考え方を変える』という視点
実際に授業を行った竹田先生は、授業の感想についてこう話しました。
「東京オリンピック・パラリンピックでの選手達の活躍も記憶に新しく、楽しく授業させていただきました。提供いただいた『VR動画』は、選手の目線でパラスポーツを体感でき、動画を食い入るように見る児童の姿が印象的でした。また、クイズを通して『工夫することで誰もが公平に競技することができる』パラスポーツの魅力や、面白さを知ることができたのもよかったように感じます。『障がいをマイナスにとらえず、できる工夫を探したい』という児童の感想にあるように、『パラダイムシフト=考え方を変える』という視点に立って今後の生活を送ってほしいと思います。」
取材日 2021年12月22日
パラリングでは、パラスポーツの魅力を体感・理解していただくことを目的とした動画を無償提供しています。
公開しているYouTube動画へアクセスいただき、どなたでもご活用いただけます。
紙製VRスコープや動画アクセスへの二次元コード一覧チラシの提供も行っております。
ご興味のあるかたは、下記ご案内・活用事例をご確認ください。
『考え方を変える=パラダイムシフト』で『つながりの輪を広げる』パラリングは、これからも障がい者理解のための プログラムを通して誰もが自分らしく生きる社会づくりに貢献します。
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パラリングとは?
「パラリング」とは「パラダイムシフト(考え方の変化)」と「リング(輪)」の造語で、障がい者理解を広めていくリクルートの活動です。リクルートは障がいの有無に関わらずそれぞれが活躍できる社会の実現を目指して活動をしています。