パラスポーツ・シッティングバレーボールってどんな競技?
シッティングバレーボールは下肢などに障がいを持つ選手が座ってプレーするバレーボールで、選手たちはでん部(お尻)を床につけたまま競技をします。ルールは6人制バレーボールとほとんど同じ。25点先取の5セットマッチで勝敗が決まりますが、ネットの高さやコートの広さなどが通常のバレーボールと異なります。コートは6人制バレーボールの半分以下の広さで、ネットは座った状態でもスパイクなどが打てるように低く設定されています。
シッティングバレーボールが生まれたのは1956年のオランダ。その後、世界中に広まり、1980年のアーネム大会からパラリンピックの正式種目になりました。
パラリンピックをはじめとした国際大会では、1チーム12人の選手でチームが編成され、そのうち6人がコートで戦います。選手は障がいの程度により2つのクラスに分けられ、人工関節などの障がいの軽いクラスの選手は12人中2人のみ。残りの選手は四肢切断などの中~重度の障がいの選手で構成されます。
パラアスリート・田澤 隼さんのプレーをVR動画で見よう!
動画に登場しているのは、リクルートに所属し、アスリート支援制度を活用して仕事をしながら選手として活躍する、田澤 隼さん。シッティングバレーボールの魅力について「なかなか普段見ることのない動きでプレーするので、そこが見どころ」と語ります。
シッティングバレーボールはでん部(お尻)を床につけたまま移動するため、コート内を動く際は脚だけでなく腕の力も使います。また、サーブやスパイクを打つときは上半身をしなやかに使って打つ必要があるのだとか。お尻を浮かせてはいけないというルールの中で、使える体の機能のすべてを利用してプレーする選手たちの工夫はシッティングバレーボールの魅力のひとつです。
床に近い位置でプレーを行うため、コートに落ちるギリギリのボールを拾ってつなぐ、緊迫感のあるプレーも見どころ。力強い攻撃や素早いラリー、床面すれすれでのプレー、選手それぞれの工夫された動きなど、VR動画で田澤さんの目線からぜひ体感してみてください。
シッティングバレーボールならではのスピーディーな試合展開
シッティングバレーボールはコートが小さく、選手同士の距離が近いスポーツです。近距離から力強いスパイクやサーブを打つので、ボールが飛んでくる時間も短く、スピード感のある駆け引きも見どころです。
また、各選手に役割はあるものの、スピーディーなラリーの中では、いつも思い通りの攻め方ができるとは限りません。与えられた役割に限らず、選手一人ひとりが攻撃やフォロー、守備などを行い、全員で助け合いながら戦います。お互いにフォローしあう中で、物理的な距離だけでなく選手同士の心の距離も縮まるのだとか。チーム一丸となって戦う姿に、観戦している側も思わず熱くなってしまいます。観戦の際には、ぜひこういった点にも注目してみてください。
【出演アスリート情報】 ※アスリート情報は、取材当時のものです。
田澤 隼(JUN TAZAWA)
・ 所属:リクルートオフィスサポート勤務
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