「おかえりなさい」で迎えられた母校での講演
2022年3月、菅野浩二選手が母校である埼玉県上尾市立大石南小学校で特別授業を行いました。当日は3年生と4年生の合計78名の児童生徒の皆さんに向け、車いすテニスの説明や大会への想いなどのお話ししました。
菅野選手は東京2020パラリンピックの車いすテニスの競技において、手や腕にも障害がある選手が参加するクアードダブルスに出場し、日本選手として初めて銅メダルを獲得。授業では幼少期の頃から受傷した時の話、そしてパラリンピックが延期になった時の想いなども語られました。「今まで大会に向けて準備していたにも関わらず、大会も試合も全て延期になってしまったことはショックだったが、家族や友人などからの応援があったので諦めずに最後まで全力で頑張れた」と、声援が力になっていたことに感謝を伝えられていました。
銅メダルを触って、重みを実感
見事、東京2020パラリンピックで銅メダルを獲得した菅野選手は、初めて触る銅メダルの重さに驚いたそうです。そしてその重みに対して「自分が頑張ってきた重さなのかと感じる。」とお話されました。
また、今回は特別に児童生徒の皆さんに銅メダルを持つ体験をさせてくれました。ドキドキしながらメダルを受け取り「重い!」という声が次々と聞こえてきました。
最後に菅野選手から皆さんに向けたメッセージとして、「例え歩けなくなっても、がんばれば仕事も結婚もできるし、スポーツだってできる。やる気さえあれば夢だって叶う。これから多くを経験する皆さんは、どんな時も諦めない気持ちを持ってください。応援しています」と言葉が贈られました。
後日、児童生徒の皆様から似顔絵や感想をお送り頂いたので一部ご紹介します。
「銅メダルを持たせてくれて、とても嬉しかったです。話を聞いて、菅野選手はいろいろ大変な経験をしてきたんだなと思ったし、すばやく切りかえる所が、とてもすごかったです。私はこれから悲しい時に、すぐ切りかえていこうと思うし、あきらめないで、くやしさをやる気にかえていこうと思いました。本当に来てくれてありがとうございました。」
「私は菅野選手みたいにすぐに気持ちを切りかえられるような人になりたいなと思いました。これからはあきらめずなんでもチャレンジしたり、できなくても何回も何回もチャレンジしたいなと思いました。」
「ここの大石南小の卒業生と聞いて、びっくりしました。菅野選手が言っていた通り障がいの人たちも、障がいをおっていない人たち全員がスポーツをして楽しんでいるだなと思いました。これからも車いすテニス頑張って下さい。」
特別授業を振り返り、菅野選手はこう話します。「母校で子供達に授業をする日が来ると思っておらず、このような機会をいただけて感謝しています。子ども達に何を伝えようか迷いましたが、自身の経験をもとに『辛いことがあっても人生諦めずに頑張れば何でもできる』ということを伝えたいと思い、お話ししました。母校に限らず、今後もこうした活動を続けていきたいと思います。」
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