新卒で営業2年目。努力が報われない時期に、前を向かせてくれたリーダーの一言
2017年に新卒入社し、営業として社内表彰の経験もあるリクルート従業員・多田奎介。実は、入社当時は努力してもなかなか結果につながらず不安な時期が続いていたと言います。
転機は入社2年目、自分を信じて応援し続けてくれたチームリーダーの一言をきっかけに、挑戦のための一歩を踏み出せるようになったそうです。
※リクルートグループ報『かもめ』2023年10月号「あの日、あの時。」からの再編集記事です/敬称略
新卒入社後、半年で異動。慣れない環境で失敗が続き、思うような挑戦ができずにいた
学生時代のアルバイト経験を通して、「経営に大事な要素は“人“」だと実感したため、2017年に人材領域の仕事を志望してリクルートに新卒入社しました。
中途採用サービス『リクナビNEXT』の営業を担う部署に配属され、半年間は首都圏エリアを担当。はじめは全く成果が出なかったのですが、自分なりに戦略的に考えて活動したら徐々に結果がついてきました。お客様から期待していただく喜びを味わうこともできました。
しかしその半年後、広島支社へ異動すると、再び苦戦してしまいました。
首都圏と違い、支社は少数の営業メンバーで地域の中小企業から大手まで幅広く担当する体制です。担当するお客様の件数や業種・規模の幅も広がり、新規開拓をしながら既存のお客様にも伴走し続けていく必要がありました。目まぐるしい日々のなかで、その頃の私は業務の抜け漏れが生じたりと、度々職場で迷惑をかけてしまうように。次第に、申し訳ない気持ちから、失敗を恐れる気持ちが大きくなっていきました。
すると、期末の頑張りどころで、あと一歩踏み込んだ挑戦ができず、営業目標は未達の結果に。何もかも上手くいかないことにすっかり落ち込んでいました。
そんな私が入社2年目の春からお世話になったのが、首都圏エリアから異動してきたリーダーです。一緒に仕事をするなかで、私の気持ちを見抜いたのか、こう言ってくれました。
「万が一失敗しても、私がフォローする。もっとチャレンジしていいんだよ」
この言葉に安堵した私は、再び前向きに取り組むことにしたんです。
リーダーが、結果が出る前のプロセスを認めてくれたことが勇気に
自分の課題は「商談の質」だと考え、リーダーに提案内容の詳細を共有し、全件アドバイスをもらうことを徹底していきました。他にも仕事に関する自主的な勉強をしたり。出来ることは全てやる、濃密な時間を過ごしました。
しかし、すぐに結果が出ないどころか、業績はさらに悪化。思わず「頑張る意味ってあるんですかね…」と涙目になりながら気持ちを吐露する私に対して、リーダーはこう言ってくれました。
「頑張る時期と結果が出る時期には時間差がある。商談の提案内容も良くなってきているし、頑張り方は間違っていない。着実に成長しているよ」
この言葉が、あの時の自分には救いになりました。挑戦のプロセスを認めてもらえたからこそ、私はあきらめずにやり続けられました。
徐々に多くのお客様から期待をいただけるようになり、その年には社内で表彰いただくこともできました。この時の経験は、今でも私の心の支えになっています。
「今の努力は、未来への投資」
その後、入社5年目にも、新卒採用サービスの営業部署へ異動し、これまでになく環境が大きく変わって苦戦した時期がありました。その際も、「今の努力は、未来への投資」だという信念を持って、自分で考え工夫し、粘り強く向き合い続けられたと思います。
この先も自分が苦しい時には、この信念を持って乗り越えていきたいですし、ともに働く人たちが同じように挑戦していたら、あの時のリーダーのように心から応援したいと思っています。
プロフィール/敬称略
※プロフィールは取材当時のものです
- 多田奎介(ただ・けいすけ)
- リクルート 新卒Division 営業統括部 マーケット共創部 2グループ
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大学卒業後、2017年リクルートに入社。『リクナビNEXT』の営業として首都圏を半年経験したのち、広島で2年半、福岡で1年、地域に根差した採用支援を経験。2021年に自らの希望で異動し、現在は大手企業の新卒採用を支援している。趣味はゴルフ